床一面に多用な表情を見せるのは塩のみで描かれる壮大なインスタレーション。
チラシを見て、これが全部塩?
と思ってはいたが、現物を見てびっくりしました。
ただ、輪郭線で、描かれているのでは無く、レースのような円のような小さいモチーフが果てし無く続く。
全体を見渡すと、渦を巻いた潮流のようだが、近寄ってみると細かく紋様になっています。
ギャラリーの人に聞くと、一日8時間制作して9日間かかったそうです。
日本の文化の中で塩は伝統的に浄化やお清目を象徴する意味を持つ。
目新しい素材として、塩を選んだのでは無く、24歳で脳腫瘍で亡くなった妹との思い出を保ちたいという思いから、塩を使った制作を始めたそうです。
最終日には、海に還るプロジェクトを開催していて、来場者に参加してもらい皆で作品を壊していく。
作品がなくなり、人々がその塩を持ち帰り、その塩が、海に還るまで続く。
そしてそれは再生し、いのちを育む源となる。
壮大なロマンを感じた展覧会でした。



