Q.ヒートポンプで冷暖房の工事をしているものですが
一般には空冷式ヒートポンプが主流だとおもいます。
水冷式チラーで冷却水を利用して冬季温水暖房などに使用できるものなのでしょうか。
A.暖房源としての熱源=チラーの冷却能力。これは、工場などプロセスの冷却設備などと勝手に解釈しています。(違っていましたらごめんなさい)
暖房負荷は、(チラーで奪った熱(冷却熱))+(チラーの動力)しか賄えませんので、例えば温水ボイラーなどのバックアップ的に考える事が多い様です。
これはチラー優先で、暖房はおまけ的な考えですね。
もし暖房負荷が無ければ、冷却塔などで放熱する方法です。
この様な場合、冷と温両方使用した場合にメリットが出てきます。
暖房負荷(加熱負荷)が著しく少ない場合は、逆にデメリットとなってしまいますのでお気を付けてシステム設計してみて下さい。
A.小型のビルや工場では、まずコスト的に合わない、素直にボイラーや空冷のチラーにするべき。ただしこのような大きな物件になると、コストだけでなく、住環境や地球環境も考慮するために、採用する可能性がある。
中之島三丁目地区熱供給施設
施設管理者 :関電エネルギー開発株式会社 熱供給部
施設所在地 :大阪市北区中之島三丁目6番16 号
調査見学時期 :平成17年10月21日(金)
施設概要
中之島の関電ビルディング(2004 年12 月竣工)には、地下4~5階部分に地域熱供給システムが設
置されています。本システムは、熱源水・冷却水に未利用エネルギーである河川水を全面的に活用し
ていることに特徴があります。このシステムによる省エネルギー率は約14%と想定されており、また
排熱を大気に放出する必要がないためヒートアイランド対策としても有効です。その他、電力負荷平
準化を図るための大規模氷蓄熱システムの採用、変電所の排熱の利用など、地球環境にやさしいシス
テムが採用されています。
熱源・冷却水に利用している河川は、旧淀川(堂島川)および土佐堀川の2河川で、堂島川から取水
した河川水をヒートポンプの熱源として使用し、土佐堀川に排水する仕組みとなっています。河川の
もつ温度差エネルギーを有効活用でき、また一度排水した河川水を再び取水することもありません。
プラントからの熱供給は、現在、同ビル内での利用に留まっていますが、今後、中之島三丁目地区
の開発事業と並行しながら、熱供給のエリアが拡大していく予定となっています。
中之島三丁目地区の熱供給範囲(パンフレットより)
中之島三丁目地区 熱供給および河川水利用の概要
供給面積 2.2ha
延床面積 関電ビルディング 106,363m2
中之島ダイビルイースト(仮称) 57,200m2
供給条件 冷水 送り温度 3.0~ 5.0℃
返り温度 13.0~15.0℃
温水 送り温度 45.0~49.0℃
返り温度 38.0~42.0℃
取 排 水 取水:旧淀川(堂島川)
排水:土佐堀川
取 水 量 夏季:0.426m3/s
冬季:0.348m3/s
利用温度差 夏季:5 ℃ 冬季:-3 ℃
河川水依存率 100 %
省エネルギー率 約14 %