母屋内で色んな人を何人も
次から次へと、
これが親戚の何々の何々で、
と紹介されるんだけれども
全然覚えられない。
どうやら親父は再婚後に婿入りしたらしく
それで苗字が変わってしまったらしい。
ただでさえ複雑な心境なのに
人間関係、血縁関係もぐちゃぐちゃでね。
自分の事なんか忘れても、
それなりに幸せに過ごしてて欲しいな
なんておめでたい事を
なんとなく考えてたんだけどね
甘かったな。
人が死ぬって簡単じゃないね。
どう挨拶していいかも判らない流れの中
位牌のある間に通される。
その位牌を見た瞬間、
自分はそこに崩れた。
やっと会えた。
やっと会えた。
そんな物、ただの木で作られた札でしかなくて
そんな場所にいるどころか
とっくに死んでるのに
そんな事解ってるのに、、
自分でも意外だった。
この時始めて泣いた。
立てなかった。
自分で自分にすごく驚いた。
ずっと自分自身に気持ちを隠してた事を、
そしてもう
どうやっても取り返しがつかないって事に
ようやく気が付いた。
自分はこういう行事にうといが、
49日は納骨の日らしい。
この家の裏山に墓地があるらしく
全員でその山奥へ向かう。
スーツで登山かよ。
無神論者な自分は
死後の魂が云々、なんて話は一切信じて無い。
死んだらそれで終わりだから
骨や墓なんてどうでもいいのだ。
生きてる間にしか意味なんて無い。
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