2024/5/6「東京下町ウォーターフロント」 | みーちゃんの、認知行動療法的ワンバース

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日記のような、違うような。

 

 

 

今日は過ごしやすそうだ。曇りぐらいが丁度良い。お昼前に出発。

 

 

 

半蔵門線、清澄白河駅で下車、深川江戸資料館へ。街歩きが気持ち良い。ここは、江戸時代の家が実物大に再現されていることで有名だ。昔の家は小さい。電気もない。なんか、それでも楽しくやれる人は、楽しくやっていたような気がする。物質が豊かだから心も豊かだというわけではないような気がした。いつの時代も、楽しくやれるやつは、楽しくやっているのだ。猫も鳴いている。猫はネズミを獲ってくれる。

 

 

 

特にじっくり観たのが江戸の古地図で、ずっと張り付いて観ていた。まずは、埋め立て前の海岸線。品川がウォーターフロントだったということが解る。落語、居残り佐平次で、なぜ品川へ行ったのかがよく分かる。あとは、浅草の観音様の裏手って言ったら吉原。こんな感じで、落語で出てくる地理を気にしてみるのも面白い。あと、思ったよりもかなり武家屋敷が多いのが分かる。そしてやはり、下町、庶民が暮らしているのは、東東京だ。

 

 

 

古地図を見過ぎて少し遅くなったが、時間はお昼時。せっかくだから深川めしを食べようということで、近所にある飯屋を調べてみる。少し高めなのだが、一番近い、というか江戸史料館の真ん前のお店で食べることにする。深川宿本店というお店。しゅく?やど?三人ほど並んでいる。俺の後ろに並んだご夫婦の奥さんが、他店を偵察してきて話をしている。入ってみると、予想以上に小さなお店で、これは少し待つのも無理ない。色紙多数。良いお茶。

 

 

 

店員さんの説明も丁寧で、お勧めの味噌汁タイプと炊き込みタイプのハーフアンドハーフにする。味噌汁ぶっかけタイプが、江戸時代の漁師スタイルで、炊き込みご飯タイプが、明治の大工さんのお弁当タイプだそうだ。俺が好きなのはぶっかけタイプ。塩っぱくて美味しい。たっぷり汗をかいた、江戸の漁師さんの気分に浸る。あと、何より付け合わせの副菜が全部美味い。おみおつけは、絶妙な塩気の潮汁。甘い煮物、醤油の煮物、ねぎのぬた。糠漬け、白玉団子、葛切り。絶妙で繊細な煮物の味付け。薄くもなく塩っぱくもないが、食材の味がしっかりする。たった一口のぬた和えが、口の中の酸味を補う。糠漬けは、一切ネガティブな風味がない、しかし、きゅうりと大根の美味さが口に残る、上品な味。庶民食がこんなにもエレガンスになるものか。白玉は、プニョンプニョンの極地。葛切りも、江戸の涼ってこんな感じだったんじゃないかなあ、と勝手にトリップさせられた。

 

 

 

店の奥から、お運びさんに指示を出しつつ、厨房で鍋をグルグルやっている、店長っぽい女性がいる。話し方もとても丁寧で、知性を感じる。この料理のクオリティーは、彼女が出しているに違いない。お会計の際に、「全部美味かったです。特に副菜が美味しいのには感心しました」。と一言掛けると、笑顔で答え、「今日はどちらからいらしたんですか?」と優しくお話をしてくれた。あの人は只者ではない。リスペクト。

 

 

 

さあ、ここからが問題だ。分水嶺だ。当初から一番予定を決めきれなかったところだ。結果、道順の都合により、大江戸線で上野広小路まで、デリー上野店へ。行列ができている。今日2回目の待ち。今日はしっかり目的があるので違うが、普段は並ばない。しかし、並んでる最中も、時間は余らない。メニュー表をしかめっ面で睨んでいる。カレーは、超辛のカシミールにしよう。飲み物は、ダヒっていう飲んだことないのでいこうか。タンドリーチキンも食べておくべきか、、、。だったらセットの方が良いのでは、、、。ということで、店に入り、オーダーを取りに来ると、デラックスバリューセットという、フルコンボのセットでオーダーする。ついさっき、絶品あさりご飯を食べてきた人間の頼むべきメニューではない。決戦の時が近づいている。因みに、辛いものも、得意ではない(笑)。

 

 

 

ダヒが来た。飲み物と言うよりは、グラスに入った普通のヨーグルトだ。マンゴーシロップをかけて、パクッと食べる感じだ。まずはサラダから。インド風のドレッシングらしいのだが、とても美味しい。酸味が立っている感じなのだけれども、何が入っているのかはあまり分からない。続いて、赤いスープ。こちらも、インドのスープらしいのだが、これは結構辛い。あとは、酸味が立っていて、何だか解らないが、スパイスが良い。次はタンドリーチキン。真っ赤なソースのチキンと、マッシュポテトが乗っている。これは強敵である。意を決して、この真っ赤なチキンを口に運ぶ、、、が、、、そんなに辛くない(笑)。満員の狭い店内の中、心の中で、辛くないんかい!っと突っ込む。侮れない。

 

 

 

最後はカシミールカレー。黒くサラサラ。死にそうになったらどうしよう(笑)。パクッといく。キタキタキタキタ。確かに辛い。確かに辛いが、、、、、思ったほどではない、、、かな、、、。ん~、、、思ったほどではない。と言うか、嫌な感じの辛さではなく、そんなにあとを引かない。リテラシーが低く、と言うか修行が足りず、と言うか、あんまり深くは理解できないが、セットで食べると、いろんな味がしてとても良い。特に卓に置いてある、胡瓜と玉ねぎの漬け物と、カシミールカレー、マンゴーのコントラストが美味しい。腹パンパンでお会計。全員インド人の店員さんから、アリガトゴザイマシター!と送り出される。

 

 

 

ポケーっとした頭で、カレーの味を反芻しながら、銀座線で新橋へ。西口より、ゆりかもめに乗って、お台場海浜公園を目指す。デリー、あんまり辛くなくて良かった。腹パンパン。座りたい。無人運転の車体が動き出し、海岸線をジェットコースターのように走っていく。子供を高く抱っこして、景色を観せてあげているお父さんが微笑ましい。景色が綺麗で、ゆりかもめは楽しかった。

 

 

 

お台場海浜公園駅に着き、勘で歩いていくと、商業ビルの一番奥、マダムタッソー東京へ到着。え?ネットでチケットを取る?てか、店員さん無し!?そんでもって、お客さんも全然いないんですけども(笑)。面倒くさいのだが、ネットでチケットを購入し、隣のレゴランドのスタッフに説明を受けて順路をスタート。

 

 

 

総評としては、だいぶ自分の勘が当たっていたかな、と言う印象。日頃から、臨場感をもって有名人を想像しているんだけれども、思ったよりもびっくり仰天はしなかった。予想に反していて面白かったのは、大島優子さんが、めちゃくちゃチビスケだったこと。ネルソンマンデラが、めちゃくちゃモデル体型だったこと、などである。前から来てみたかったし、ここへ来ることは大事なことだと思っていたのだけれども、それはなぜかと言うと、自分の頭の中での想像と、現実の世界が乖離し過ぎないようにした方が良いかな、と思うからである。例えがいわゆる芸能人でも、自分とは全く無縁の、別の星の住人のように感じてしまうが、実は全然そんなことはないし、みんな一緒だ。だから、ガラッガラの蝋人形館は、とてもコンセントレーションが整う空間だった。

 

 

 

ゆりかもめを終点の新橋で降りると、ふと思い出し、新橋駅に直結した地下街に足を踏み入れてみる。以前、タモリ倶楽部で観た、飲み屋街を散策しようと思う。地下のプロムナードというのか、通路沿いが、全て大小の、というか極小の、飲み屋になっている。途中、迷路のような一体もあり、ゾクゾクする。白いエプロンに三角巾の、イベナムっぽい少女のキャッチに、笑顔で答える。ゾクゾクする。