生物多様性という言葉が市民権を得て来た今日この頃、
しかしながらそれが示すほんとうの意味を、
私たちは果たしてきちんと理解しているのだろうか?

世間で言われている生物多様性に対し、
本質的な側面からもう一度見直すことを本書は要求します。

「あゆの放流」「川の浄化」といったことですら、
その本質的な意味合いを私たちはどれほど理解しているのか?

私たちは眼に見えるもの、私たちに直接的に関わるものに
気を取られがちなものです。
しかしそれが全てでないことは小学生にですら分かるはず。
私たちはもっともっと学ばねばならないのです。

生態系は誰のため? (ちくまプリマー新書)/花里 孝幸

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ちょっとだけ泣いてしまったが、
これは単なるお涙ちょうだいな感動作ではない。
最初から最後まで首尾一貫、一つのテーマが
貫かれていたのだ、と最後に気づいた。

落とし所どうすんねん?と観ながら思ってたが
そこで終わるのか、それでいてここで終わるしか無い。

過去と向き合い、自分と向き合い、そして気づいたこと、
それは母親の愛情。

キワコも、エリナも、本当の母親も全員母親である。
この三者から読み取れるものは母親の愛情である。
何よりも子どもの幸せを願い、全てを捧げ、
子どもを守ろうとする母親の愛情である。

これは決して父親=男には分からないのだろう。

ポイントはキワコは堕胎をしていることだ。
彼女は妊娠したときに母親であった。
産まなくともお腹に子を宿したとき、
すでに彼女は母親であったのだ。
だからこそ、誘拐したとき、
すんなりと母親になることができたのだ。
彼女は愛情を捧げる対象を失い、
その結果、その全ての愛情をカオルに注ぐことになった。

ポイントはキワコ=善、本当の母親=悪という二項対立の構図ではなく、
愛情を注ぐ対象を失ったとき母親はまともでいられない
という母親の愛情の深さなのだ。

お腹に子を宿したとき、すでに母親である、
ということは最後の台詞に凝縮される。

母親は無条件に子どもを愛するものである。
そしてそれが本作の全てである。

ぐちゃぐちゃいろいろ複雑な設定があり、
それに気を取られがちになってしまうが、
本作での主張は常にただ一つである。
設定やなんやらはオマケに過ぎない。

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主役の井上真央は若手ですが別格。
かわいいだけではなく、
ますます今後が期待できる女優。

永作博美も、可愛さは最早言うことないがw、
幸薄そうな役どころを演じさせたら、
右にでるものはいない気がする、
それくらい演技が切な過ぎて胸が苦しくなった。

小池栄子の演技も素晴らしかった。
やはり過去にトラウマを抱える難しい役どころ。
世間と少し距離がある感じ、距離をおくことで
なんとか自我を保っているという感じを
とてもうまく出していたと思う。
あまり誇張した演技では嫌らしくなってしまう。
抑えつつ、それでいて、ああこの人も何かあるんだ
と観客が瞬時に感じ取ることができる。
本当にいい演技だったと思う。

それから田中泯。
ほとんど台詞がなくとも、佇まいだけで絵になる。
こういう人がいると映画が締まると感じた。

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やっぱり落ち込む。

もう何年前の話なのだろう。
でも、俺の時はそこで止まったまま。

この時間の流れと現実を、
どうしても受け入れられないまま、
何故に「今」は「このような今」であるのか、
それを理解できずに、ただただ苦しい想いを
決して誰に話すこともなく消化不良を起こしたまま、
最早生きていることに意味を見出すこともできず、
かといって死を迎えようという決意できない、
そんな状態でただただループしているだけなのだ。
前半の物語と後半の解説という構成。
物語部は特に面白い。

この本から学んだことは、
アメリカにおいても決してマネジメントは
オールオッケーな状況ではないということ。

少なくとも今私の所属する会社において
行われているマネジメントや研修は、
アメリカでも同じように行われていて、
同じような問題を抱えているのだ。

「人が働くということ」
に焦点をあてて社員ではなく人と人の
コミュニケーションを重要視する方法論は
ある意味非効率的にも思えるが、
それが人間、社会の本質なんだろうと思う。

なぜCEOの転進先が小さなレストランだったのか ―マネジメントを極めた男の物語/パトリック・レンシオーニ

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数学的思考とは何か?
と読み進めるも中盤ほとんど経済の内容ですw
それはそれでおもしろいのですが、
結局数学的思考は私にはよく分からず仕舞いでした。

最後にいたっては村上春樹論を展開し、
最早タイトルはなんなんだろうという気もしますが、
きっとそれは私の理解力の無さのせいでしょう。

タイトルはともかく内容は興味深く分かりやすい。
とくに定常状態の考え方は興味深い。
経済成長の限界を感じつつあるのに、
それから目を逸らしているのは明らかだ。
行き詰まりつつある日本社会の新しい方向性に
なるといいなと感じました。

数学的思考の技術 (ベスト新書)/小島 寛之

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