「アクティブ緩和ケア」の提唱者で、時代に先駆けた活動を行っておられるがん治療医『がん治療の虚実』の押川勝太郎先生が上の図を紹介されていることは、昨日紹介しました。
先生が、早期緩和ケアの名は今一つピンと来ないという側面に気づかれ、このようにも言えるのではないかと動画で解説されていたのが上の図です。
さすがと言うべきでしょう、早期緩和ケアの中に含まれる様々な要素が多様な言いかえによって表現されています。
昨日は昨日紹介したのは「がん哲学外来・全病哲学外来」としての側面でした。
今日は精神苦痛緩和ケア外来・がんメンタルヘルス外来としての意味合いです。
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もちろんそれだけを行うのではなく、多様な要素が含まれる早期緩和ケア外来の中の一要素として行っています。
リンク先でも紹介したように、実際に体験した方に伺うと、「不安などの心の問題」は悩みの第1位を占めていることがデータからも明らかになっています。
がんが次第に進行すると身体も問題も相当に大きくなってきますが、早期からの介入であるほど気持ちの問題や不安、抑うつなどが身体的な問題よりも上回ることはまれではありません。
2割がうつ病になるとの指摘もありますね。
しかし一般の治療外来はしばしば気持ちの問題に対して長い時間を割くのが難しい場合があります。
また治療による副作用の問題や、治療の意義、場合によっては医療者が原因の気持ちのつらさ(例えばドクハラ)も無視しえぬ問題となります。
そこで早期緩和ケア外来の出番となります。
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早期緩和ケアは心身をケアするものです。身体だけが問題ではないのです。
そして、私が自院で早期緩和ケア外来を始めるきっかけになった患者さんも、気持ちや生き方の問題で早期から緩和ケアの受診を望んだ40代の方でした。
しかし彼はがん拠点病院での緩和ケア受診を「体の問題ではない」「末期ではない」という理由で断られてしまいました。
実際はそれらが問題なのにも拘わらずです。
これらの問題に対して、いつでも利用できる場所があれば良い、それが自院設立の契機となりました。
精神腫瘍学という分野も成熟してきており、がん治療に詳しい精神科医もいます。
がん治療期においては、心身及び治療への総合的理解が必要となり、統合的な視点から支援ができるのが早期緩和ケア外来と言えるでしょう。
またもちろん緩和ケアの対象はがんに本来限定されないので、それ以外の疾病での精神的苦痛や諸問題にも自院では対応します。
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