昨日の記事「お金儲けで自費を取っているのですか?」の続きです。
実は開業後、何人かの緩和ケアの先生に、「先生のところは、その費用で存続できるの?」とご心配を頂きました。
一方で、私も医療の受け手の経験がありますから、保険診療にならない自費の部分が皆さんに高く感じるのも理解できます。
5~10分診療では、症状緩和にとどまらず、苦痛の予防や抑うつの防止、根治や長期生存という結果を目指すためのアプローチが難しいことが1つの理由です。
(参考;病院の緩和ケア外来は処方がない場合、どれだけ時間をかけても病院の収入は730円<再診>。5分外来で1時間12人拝見しても赤字になってしまいますが、まともな緩和ケア外来は5分ということは考えにくいです。それなのでもっと赤字になります)
「なぜ、こうしているのか」ということに関して、より丁寧に説明する義務があると感じました。
昨日の内容の続きを、下のリンク先で述べました。
また、自身の開設したクリニックは、「自費診療」ではなく、正確には、「保険診療に保険外併用療養費(予約料。実費)を頂いている」という形式で、技術を保証する内視鏡クリニックなどでは既に採用されている形式になります。
診療本体や薬剤の処方などに関しては保険適応で行っています。
ここらへんも、普段(私も含めて)保険が100%利く治療が当たり前の状況では、わかりづらいところだと思い、説明の必要性を感じました。
すでに趣旨を理解してくださり通ってくださっている患者さんにも、皆さんにも、意図を丁寧に説明すべきと考え、改めて記しました。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。