緩和ケア医のイメージが末期というものであることは否定しようがない現実です。
私の9年半続けているこのブログでもこれまで最も読まれているのが次の2記事です。
先日も、全くの他意はなく
「先生のお仕事はこれから貴重ですよね。亡くなる方も増えるわけだし……」
と仰ってくださる方がいました。ピンと来ます。
「そうですね。ただこれからは末期ではなくても、緩和ケアをしてゆく必要があって、かくかくしかじか」
と説明すると、わかったようなわかっておられないようなお顔でした。
もちろんそれが当たり前、普通のようにあるもので、だからこそ頑張らなくては、と思った次第です(その方のコメントもうれしかったです)。
実際、末期癌にまつわる情報を知りたいという方もたくさんおられます。
緩和ケア医は症状緩和のオールラウンダーなので、もちろん早期も中期も終末期もすべて対応できます。
今日はこの記事を綴りました。
【緩和ケア医解説】末期がん余命1ヶ月の症状は? 代表的なもの3つ
目に見えている事象(食べられない→衰弱)と、実際(がん→食べられない、がん→痩せる)が異なるため、患者さんもご家族もつらい思いをしがちであり、いかに正しい情報を伝えて納得を得られるかというところに難しさがある問題です。
緩和ケアの担当としても、悩みながらことに当たっている容易ではない時期です。
その一端が伝わればと思い、書きました。