皆さん、こんにちは。大津です。


皮下注射の仕方について早速お問い合わせが
ありました。ありがとうございます。

皮下注射の仕方は、このブログの
メッセージボードの上から5行目、

「皮下点滴とその方法」はこちら

にあります。

どうぞご参照ください。


さて最後のピンタゾウガメ、
ロンサム・ジョージが死にました。
↓↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120626-00000000-natiogeo-int

ガラパゴスには一度行ってみたいと
思っていたのですが、ガラパゴス旅行の
パンフレットには必ず登場していたのが
ロンサム・ジョージです。

会えずじまいであったことが残念です。

けれども、自らと全く同じ種と会うことが
ない・・というのも悲しいことではあるか
もしれません。誰かが言っていましたが、
”あの世できっと仲間たちと会えることでしょう”
というフレーズが、心に響きました。
沁みる弔辞だと思います。

世界中で、こうして旧来の種が次々に姿を消して
いきます。
もちろんガラパゴス諸島のゾウガメを絶滅に近付けた
のは、またしても私たち人類です。他人事のように
書いてはいけませんでしょう。

リンクの記事にも書いてありますが(以下引用です)、

「ガラパゴス諸島にはかつて数多くのゾウガメが生息しており、亜種の数も15を数えた。しかし1800年代から1900年代にかけて、太平洋に浮かぶこれらの島々は船乗りや海賊の寄港地として利用されるようになり、多くのゾウガメが食用や油を採るために捕獲された。

 今ではこうした捕獲の対象になることはなくなったものの、ブタやヤギといった外来種の過放牧は続き、残ったゾウガメの生息圏では草地が食い荒らされている」

人類にロンサム・ジョージの寂寥は深い
関係があるのです。


私はかつて、死を全く恐れなかった患者さんが
「人類は地球の役にたっているのかね?」
といった言葉を忘れることはできません。
患者さんは否定的でした。
「はっきり言って役になっていないよね?」

私は思います。
「役に立たなくちゃならないだろう」と。


おそらく人類も遠い遠い将来には絶滅が近く
なることもあるでしょう。
そのような未来に向けて、布石を打つためには
もっと皆が時間をかけて何をしたらよいのかを
考えていかねばならないのではないかと思います。

他の種とも共存せねばなりませんし、
同じ種同士で殺し合うのもいい加減やめねば
なりません。そして地球を守るにはどのように
私たちは生きてゆくべきなのか考えねばならない
とも思います。


かつて多くの種が滅亡していきました。
不測の事態で一気にそうなったこともあるでしょう。

2009年に新型インフルエンザが世界を席巻しま
した。不測の事態で、世界中が大きな影響を受ける
姿を私たちは目の当たりにしました(のど元を
過ぎればすぐ熱さを忘れてしまうのかもしれませんが・・)。

未知の病原体の拡散、隕石の衝突、劇的な気候変動、
宇宙人の襲来(!?)・・などハリウッド映画
お得意のネタはあながち一笑に付せないのかも
しれません。

私たちは不確かな世界に生きています。

未来に向けて考えることはたくさんあります。

それなのに狭い半径では日々争い合い、
国同士は威信を張り合い、己のエゴを追求し、
人類全体として遠き人類の未来や地球の未来に
ついて対策してゆく力は十分ではなさそうです。
そして残念ながら、これからもそうなのかも
しれません。

手塚治虫の『火の鳥』に、人類滅亡後に新しく
勃興したナメクジ(高等生物化した)の
最後の一人(一匹、ではないでしょう)の姿が
描かれます。

最後の一人となるのは、悲しいものです。
ナメクジ世界の滅亡の原因となったのも
勢力争いでした。これは仮想の世界の話ですが
笑い事ではありません。

人もどうして仲良く出来ないのでしょう。

こうしている間にも戦争や紛争で、多くの
命が失われていきます。
先日『5デイズ』という映画を見たのですが、
そこにもグルジア紛争での凄惨な「人殺し」
の姿が描かれていました。私たちを陰惨な
同種殺しに誘う陥穽は至るところに空いて
いるのかもしれません。

最後の一人となる前に、あるいは絶滅の
寸前となる前に、気がついて、共存してゆく
道を探してゆかねばならないと思います。

人類が滅亡する前に、仲間同士で際限ない
争いを続けることの愚を私たちは気が付かない
といけないと思うのです。そして消費し続ける
地球上で、私たちが他の種や地球自体にできる
ことを考えなければ、私たちは地球から見れば
「仲間同士いがみ合っているうえに、家賃も払
わずに、使うだけものを使っている厄介者に過
ぎない」のではないでしょうか。

「役に立たなくちゃならないでしょう」


それでは皆さん、また。
失礼します。