2025年10月4日(土)に行われたWEリーグ第9節@味の素フィールド西が丘。

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まず、両チームの前8節までのSTATSを表にまとめます。試合消化の進み方が違うチームも有るので、1試合当たりの平均値で示します。



東京NBは、2025/2026リーグ戦で7勝0分け2敗、28得点7失点で1位。
N相模原・@EL埼玉・AC長野・@C大阪・千葉L・@N相模原・@新潟Lに○、@I神戸・浦和に✕。
覇権を争うI神戸と浦和に負けて、シーズンインとしては不満だったが、その後は爆発的な勝ち方をするなどして6連勝中。順調に星を重ねている。
STATSを見ると、高い攻撃力を誇って戦っていることが分かる。

システムは第3節までは3-4-2-1だったが、以降は4-2-3-1。
この夏に、主力の退団もあったが、それ以上の補強を行った。4土光選手19塩越選手が先発に定着し、戦力的には余裕が有る。
ただ、長期離脱者が発表されているし、一旦復帰した20小林選手は第2節の負傷退場後登録が無く、新戦力の8猶本選手も開幕から全休。
今期は、ACLでスケジュールがタイトなだけに、怪我人は増やしたくないだろう。

この試合のシステムは、4-2-3-1。
右SBに16青木選手をチョイス。14眞城選手を右SH、ボランチに6隅田選手を起用している。
22坂部選手25タン選手らはベンチスタート。9月以降7選手を2種登録しているが、34朝生選手38式田選手が1番乗りでベンチ入り。
1野田選手7北村選手13氏原選手は、登録外。



S広島Rは、3勝3分け2敗、11得点9失点で5位。
I神戸・@N相模原・C大阪に○、@浦和・@マイ仙台・@EL埼玉に△、新潟L・大宮に✕。
毎年のことだが、強いチームと良い試合をやって、下位チームに勝ち点を溢している。
STATS的には、ほぼ順位なりだが、やや守備型で戦っている。

システムは、4-3-3。
この夏、ほとんどの主力が残留し、7伊藤め選手を獲得。もともと選手層が厚いチームだが、特に中盤は一層厚くなった。
だが、DF中心に長期離脱者やコンディション不良者が続出。第7節に至っては、両SBに18渡邊選手20島袋選手が先発する緊急事態に陥っている。

この日のシステムも4-3-3。
DFラインは15藤生選手5市瀬選手38嶋田選手25塩田選手で組めている。試行錯誤を繰り返している右FWには30李選手が先発。
18渡邊選手28古賀選手らはベンチスタート。
DF登録の選手は控えにおらず、3中村選手も3試合連続で登録外。



 

前半、ほぼ互角だが、ややS広島Rペース。双方にチャンスが有ったが、スコアレスでHT。
後半、東京NB優勢で進み先制するが、S広島Rも少ないチャンスを決めてドロー。

ボール支配率: 東京NB 51%-49% S広島R (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



 

東京NBは、勝つべき内容の試合だった。
これで、昨期の上位チームと一通り当たったが、2勝1分2敗。思惑からは、かなり違った結果だろう。
前半、S広島Rのプレスに苦しんだし、攻め込んでからも活性化しなかった。
永里優季さんの指摘にも有ったが、14眞城選手の右SHが機能しなかった。ボールが欲しいのか中央に寄り過ぎていたし、縦への突破も見られなかった。
後半はS広島Rのプレスが緩んで、持ち前の攻撃力が発揮できたが、先制後も沢山有ったチャンスを決めきれず。勝ち点を溢している。

個人では、38式田選手が初出場。簡単に当たり負けしていたが、良いスピードを見せていた。メニーナには即戦力の選手が沢山居るようです。



S広島Rは粘って、ほぼワンチャンスを決めてドロー。
前半、プレスを積極的にかけてリードするのがゲームプランだったのだろう。高い位置でボールを奪えていて良かった。だが、先制点は取れなかった。
後半になって、運動量が落ちて、シュートを浴び続けた。が、守備の集中力を高く維持し、シュートをブロック、GK木稲選手のファインセーブも有って、追加点を阻止した。
9上野選手は流石の決定力。決めなければならない場面で、キッチリ決めるのは立派です。
ただ、9上野選手は5得点目なのですが、次がDF38嶋田選手の2得点。他のアタッカー陣の奮起が無いと、先々も厳しいでしょう。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

東京NBは、マンツーマンディフェンス中心で1人のゾーン固定配置。前戦に9山本選手を残すことを優先している。
ゴール前密集陣形に対しては、2-4-1-1(+1)のゾーンディフェンス。ただし、映像小さく一部類推です。

S広島Rは、マンツーマンディフェンス中心で3人のゾーン固定配置。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

互角の範囲のマッチアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.東京NBのコーナーキック

a)体制

キッカーは10菅野選手(右利き)。

1本目はゴール前密集陣形からのショートコーナーのため、受け手側の動きは不明。
2本目は受け手の体制は、以下のようだった。

・ニアへ: 4土光選手3村松選手
・正面からファーへ: 16青木選手19塩越選手
・GK脇: 9山本選手
・ショートコーナー: 14眞城選手
・コボレ狙い: 38式田選手
・セーフティー: 5松田選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (33:27 ポインタ42:31) 左CK G前密集陣形 ショートコーナー 10菅野選手14眞城選手10菅野選手6隅田選手クロス→3村松選手ヘディングシュート。右へ流れてGキック。
2本目 (59:53 ポインタ1:26:34) 左CK 10菅野選手30李選手クリア
14眞城選手クロス→16青木選手ヘディングシュート→バー→11樋渡選手ヘディングシュート→19塩越選手シュート。ゴール!!
3本目 (64:33 ポインタ1:31:14) 右CK ショートコーナー 10菅野選手14眞城選手5松田選手クロス→(3村松選手)。抜けてGキック。



4本目 (72:42 ポインタ1:39:23) 左CK ショートコーナー 10菅野選手14眞城選手5松田選手14眞城選手10菅野選手14眞城選手5松田選手クロス→3村松選手落とし→9山本選手シュート・38嶋田選手ブロック。再CK。
5本目 (73:26 ポインタ1:40:7) 左CK ショートコーナー 10菅野選手14眞城選手5松田選手クロス→。ゴール前を越えてGキック。
6本目 (84:29 ポインタ1:51:10) 左CKショートコーナー 10菅野選手14眞城選手10菅野選手5松田選手14眞城選手クロス→16青木選手シュート・15藤生選手ブロック・浮いて→GK木稲選手キャッチ。




c)全般的な印象と特記すべきプレー

ア) ショートコーナーを5本。

6本目 (84:29 ポインタ1:51:10)は、5松田選手から14眞城選手へのパスで、突破の形に成ったので、良かったと思う。
だが、その他の4本は、「相手守備の前でボールを回して、余裕が出来たらクロスを上げる」だけのもの。

2018~2020年は、このようなプレーが多く、出現率はこのブログの独自データで20%を越えていた。WEリーグになっても10%前後だったが、2024-2025は2.3%。ほとんどやらなかった。

楠瀬監督は浦和時代あまりショートコーナーをさせていなかった。おそらく、コーチ陣の中に拘りの強い人が居るんでしょう。
でも、私の独自データでは、東京NBのハイボールからのシュート打ち率が24.4%(全チーム平均24.8%)に対し、ショートコーナーからは17.7%(全チーム平均20.9%)。
成果が出ているとは、とても言えないのですけれどね・・・。



イ) 2本目 (59:53 ポインタ1:26:34)

2次攻撃で先制点が決まっている。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=itL_s-8m2Hofeature=youtu.be&t=90

① 1次攻撃は、9上野選手30李選手の連携でクリア。

11樋渡選手9上野選手のニア側に入り込んだが、キックをいち早く見定めた9上野選手11樋渡選手のニア側を抑え返す。自分でもクリアできたが、体勢の良い30李選手に任せ、クリア。
いつも書きますが、ストーンとして9上野選手は優秀です。


② 2ndボールを14眞城選手がダイレクトでクロス。

S広島Rのラインコントロールを38嶋田選手がやっているのだろうが、揃っていない。
25塩田選手は確実に、23柳瀬選手も多分残っている。
ラインが揃っていれば16青木選手のオフサイドを取れていたかも知れないし、その後の競りの結果は確実に変わっていたはず。

16青木選手25塩田選手に競り勝ってヘディングシュート。

これも、いつも書ことだが、16青木選手のヘディングは本当に優秀。
落下点の見極めが早く、先に体勢を整えて飛んでいるし、しっかり叩きに行っている。マークの25塩田選手も強いのだが、撥ね除ける強さも有る。
ボールはバー直撃。


④ リバウンドを11樋渡選手がヘディングシュート。

30李選手が③の状況を見てしまっている間に、マークが剥がれてしまった。FW選手とは言え、キッチリ付いていて欲しいところ。
ボールは浮いてファーポスト前へ。


19塩越選手が押し込んで先制点。

23柳瀬選手は、②の時点から9山本選手のマークが疎か。
8小川選手19塩越選手を離してマークしていたが、④を見てゴールライン上に入る。
23柳瀬選手も同じように動いて、ゴール中央付近で重なる。
19塩越選手はファーポスト前でフリー。押し込むだけ。


S広島R全員が地道な守備をやっていれば、防げたプレーだったと言える。



B.S広島Rのコーナーキック

a)体制

キッカーは8小川選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 9上野選手5市瀬選手
・正面からファーへ: 25塩田選手38嶋田選手15藤生選手
・GK脇: 30李選手
・ショートコーナー: 23柳瀬選手
・コボレ狙い: 7伊藤め選手
・セーフティー: 11中嶋選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (40:24 ポインタ49:28) 右CK 8小川選手GK清水選手パンチング→6隅田選手ロングフィード→11中嶋選手GK木稲選手。再組み立て。
2本目 54:39(1:21:20) 左CK ショートコーナー クイックスタート 8小川選手23柳瀬選手7伊藤め選手23柳瀬選手クロス→ゴール前を越えてルーズボール
15藤生選手回収・ドリブル・クロス→23柳瀬選手シュート・6隅田選手ブロック・クリア。スローイン。
3本目 (66:59 ポインタ1:33:40) 左CK G前密集陣形 8小川選手11樋渡選手ヘディングクリア。28笠原選手GK清水選手にファール?。
4本目 (85:54 ポインタ1:52:35) 左CK G前密集陣形 8小川選手11樋渡選手ヘディングクリア→38式田選手ヘディング
23柳瀬選手クロス→GK清水選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

こちらも、ゴール前密集陣形に拘った攻撃をしている。
少し変わった隊形を敷いていて、GK脇に立っているのは1人(30李選手28古賀選手)で、ファーポスト前周囲に5人。
そこからニアへ5市瀬選手を出してフリックを狙っている。
2本とも少しキックが高く合わなかったが、ニアサイドがそれ程厚くない東京NBのゾーンディフェンスを攻める形としては、良かったと私は思う。


以上です。



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ブログ内関連記事

 

目次 1.概要(アメブロ版)

 

2-3 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックB 2015/11/29




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東京NB vs 広島 : 第9節 SOMPO WEリーグ
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【公式】ハイライト:日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs サンフレッチェ広島レジーナ【2025/26 SOMPO WEリーグ 第9節 2025.10.4】
https://www.youtube.com/watch?v=itL_s-8m2Ho

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2025年10月4日 - 15時00分 (Asia/Tokyo)日テレ・ベレーザ対サンフレッチェ・広島
https://footystats.org/jp/japan/ntv-beleza-vs-fc-sanfrecce-hiroshima-regina-h2h-stats#8180227

東京NB_HP
2025/26 SOMPO WEリーグ 第9節 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs サンフレッチェ広島レジーナ REPORT
https://www.verdy.co.jp/beleza/match/info/12025100427/report

S広島R_HP
10.4 土 15:00 WEリーグ 第9節 vs. 日テレ・東京ヴェルディベレーザ AWAY味の素フィールド西が丘 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 1 対 1 サンフレッチェ広島レジーナ
https://www.sanfrecce.co.jp/regina/matches/20251004/report