2025年10月5日(日)に行われたWEリーグ第9節@フクダ電子アリーナ。

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まず、両チームの前8節までのSTATSを表にまとめます。試合消化の進み方が違うチームも有るので、1試合当たりの平均値で示します。



千葉Lは2025/2026リーグ戦ここまで、2勝2分け3敗、6得点16失点で8位。
マイ仙台・EL埼玉に○、大宮・@AC長野に△、@浦和・新潟L・@東京NBに✕。
昨期の上位チームには負けているが、中団以下のチームからは、着実に勝ち点を積んでいる。
STATSを見ると、厳しい数字が並ぶ。@浦和と@東京NBにサンドバッグにされた影響で、特に守備は3部門とも最下位である。

システムは4-3-3で戦っている。
昨期春は勝ち無しで終わっていて、かつ、この夏に多くの主力がチームを去った。さらに長期離脱中の主力も居るし、新戦力9ヨ・ミンジ選手・昨期主力として活躍した18稲山選手がここまで全休。
2種登録や特別指定の選手を沢山使っていて、メンバーを入れ替えながら、またポジションを変えながら戦っている。前節も左SBが本職の2藤代選手をTOPに配置した。
使える選手と使い道を探しながらの戦いなので、トレス新監督は常に頭を悩ましている事だろう。

この日のシステムも4-3-3。
アンカー:8小林ひ選手、右SH:13角谷選手、TOP:2藤代選手の配置。
ここまでフル出場だった14植本選手は初のベンチスタート。25増田選手らも座っている。
開幕2連続得点の84北沢選手は、この3試合登録外。



I神戸は、6勝1分け1敗、18得点5失点で2位。
東京NB・EL埼玉・@大宮・C大阪・N相模原・@AC長野に○、浦和に△、@S広島Rに✕。
@S広島Rの負けを、WEリーグ発足以来の鬼門と考えれば、全体的には予定通りに来ているのだろう。
STATSを見ると、順位なりの強い内容だが、シュート被弾が多いのが気になるところ。

システムは、4-2-3-1。
この夏、主力だった外国人選手らが退団したが、9吉田選手25大熊環選手らを獲得。既に2人は先発として定着している。
2種登録の40金月選手も徐々に出場時間を延ばした後、左SBに定着する他、

FW19久保田選手も開幕から連続出場していて、

徐々に実効戦力を増やしている状況にある。
戦術的には、FWスワレス選手に当てに行っていた昨期のような戦い方は出来ないが、

細かく繋いで攻撃力を維持している。

でもその反動で、相手のプレスに嵌まりやすくなっていて、前述したようにシュート被弾が多くなっている。

この日のシステムも4-3-3
14水野選手はこの試合は右SBから。左SHに13桑原選手が入っているが、他はいつものメンバー・いつもの配置。
16道上選手は3試合ぶりの登録、11髙瀬選手19久保田選手らはベンチスタート。
4井手選手の登録が無い。



 

前半、I神戸がいきなり先制。その後も攻め続けたが、千葉Lが凌いでHT。
後半、I神戸がボールを保持したが、千葉Lも反撃。ほぼ互角で、双方BIGチャンスがないまま終了。

ボール支配率: 千葉L 38%-62% I神戸 (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



 

千葉Lは、接戦だったが、勝てる要素は少ない試合だった。
特に前半は、良いところ無く、攻められ続けた。4-4-2での守備は、TOP2枚が中途半端で、狙い澄ましたボールを前戦に供給されピンチを招く。結果、中盤をコンパクトに保てなくなって、MF陣にもプレッシャーが掛からなくなって、自由にされてしまった。
後半、TOP2枚の前後の動きが増えて、守備にメリハリが付いた。やや重心が下がり気味になったが、I神戸のプレスも緩んでボールも運べ、形勢を盛り返した。
結果論を言えば、後半のような守備を試合開始からやっていれば、もう少し内容の良い試合になった可能性は有ったと思う。

ただ、個人の良さは封殺された。
特に孤軍奮闘する7小川選手は、自由にさせてもらえず。
また、期待の高校生13角谷選手は、先発したが守備に追われていたし、40金月選手もまだ元気なので、得意のドリブルで突破できない。見せ場が無いまま、HTには交代してしまった。



I神戸は、スコア的には辛勝。
だが、内容としてはシュートを打たれていても、最終ラインを突破されていないため、安定して見えた。
前半は最後のところで粘られて、決めきれなかったが、シュートも枠に打てていて、良かった。
7愛川選手はハットトリックしていても不思議じゃ無かったが、GK田中桃選手らの好守に遭って、追加点は奪えなかった。
後半になってからは、引き気味に守る千葉Lを完全に攻めあぐねた。
16道上選手を投入したが、7試合ぶりの出場のためか、ミスも多くて拠点としては機能せず。新潟Lでのこの2年間よりさらに、状態は悪そう。
後から投入した11髙瀬選手はインサイドハーフ起用。2TOPにした方が良かったのでは無かったか?と思う。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。




(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制

千葉Lは、1-3-1(+1)のゾーンディエンス。マンマークを4人付けた。

I神戸は、マンツーマンディフェンス中心で3人のゾーン固定配置。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

互角の範囲のマッチアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。




(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.千葉Lのコーナーキック

a)体制

キッカーは7小川選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。


・ニアへ: 31足立梓選手6蓮輪選手
・正面からファーへ: 2藤代選手4林選手3石田選手
・GK脇: -
・ショートコーナー: 8小林ひ選手
・コボレ狙い: 25増田選手37木村選手
・セーフティー: 17山口選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (55:48 ポインタ1:22:25) 左CK 7小川選手ローボール→6蓮輪選手シュート→5三宅選手ブロック。再CK。
2本目 (56:28 ポインタ1:23:5) 左CK 7小川選手4林選手ヘディングシュート。右へ流れてGキック。
3本目 (81:0 ポインタ1:47:37) 左CK 7小川選手GK大熊茜選手パンチング→10成宮選手ヘディング⇒17山口選手フィード→4林選手トラップ浮き→3石田選手ヘディング→4林選手ヘディング→5三宅選手ヘディング→52谷口選手ヘディング→31足立梓選手3石田選手シュート・浮いて→GK大熊茜選手キャッチ。
4本目 (89:37 ポインタ1:56:14) 右CK 7小川選手11髙瀬選手ヘディングクリア
25増田選手回収→17山口選手フィード→6蓮輪選手オフサイド。
5本目 (94:5 ポインタ2:0:42) 右CK 7小川選手4林選手ヘディングシュート浮いて外れて→3石田選手折り返し→GK大熊茜選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

ここ数年コーナーキックで良い企画を見せていた千葉Lだが、これだけメンバーが変わっても、企画性のレベルを維持しているのは素晴らしいと思った。

ただ、岸川選手の退団で、強いメインターゲットが居ないのは苦しいですね。

 


ア)1本目 (55:48 ポインタ1:22:25)

7小川選手が低く出して、6蓮輪選手がシュートしたが5三宅選手にブロックされたプレー。



珍しいプレーではないが、ちゃんと準備してきたコーナーキックだった。

31足立梓選手9吉田選手の外側にスクリーン。

9吉田選手が出られないように蓋をして、シュートスペースを確保している。
なお、40金月選手が激しく抵抗しているが、やり過ぎ。厳しく取れば(≒バスケットなら)プッシングの反則。

② ニアへ向かった6蓮輪選手マークの14水野選手4林選手がピック。

4林選手のピックはよく効いている。
5三宅選手は想定していたのだろう、マークチェンジして6蓮輪選手を追ったが、少し遅れる。

6蓮輪選手がシュート。

6蓮輪選手は利き足ではない左足だったが、ミートして枠に飛ばせている。
少し遅れしまった5三宅選手は競りには行かず、ブロックに切り替えて、防いでいる。
流石の対応だった。



イ)5本目 (94:5 ポインタ2:0:42)

4林選手が競り勝ってヘディングシュート?したが、浮いて右へ外れたプレー。



終盤に来てのプレーなので、メンバーも変わっている。戦略をキック前のハドルで決めたのだと思うが、チーム全体で同じ図をイメージできていて、私は素晴らしかったと評価する。

52谷口選手5三宅選手をピック。4林選手がファーへ向かう。

ファーへのスクリーンプレーだったので、5三宅選手も不意を突かれたのか、ガッツリ掛かっている。
55サンプソン選手がマークチェンジして対応するが、4林選手とのギャップは約2m付いた。
外国人選手なので、コミュニケーション問題が出るかも知れないし、良い狙いだと思う。

6蓮輪選手25大熊環選手の外側をスクリーン。

シュートスペースを確保。ニアから引き返すルートで、スクリーンを掛けに来るのは、想像しにくい。

③ 落下点で競りになって4林選手がヘディングシュート。

ピックプレーで分かれた4林選手55サンプソン選手と、52谷口選手5三宅選手が再合流。14水野選手も加わって、5人の競りになる。
大外の4林選手が勝ってヘディングシュートしたが、コントロール出来ずに浮いて右へ外れた。


7小川選手のキックが、もう3mくらい伸びていたら、良い形に成っていただろう。
惜しかった。



B.I神戸のコーナーキック

a)体制

キッカーは8山本選手10成宮選手(右利き)40金月選手(左利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 5三宅選手7愛川選手13桑原選手
・正面からファーへ: 24太田選手25大熊環選手
・GK脇: 9吉田選手14水野選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 10成宮選手
・セーフティー: 40金月選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (26:54 ポインタ35:13) 左CK 8山本選手25大熊環選手ヘディング折り返し→7愛川選手ヘディングシュート→3石田選手カット→5三宅選手6蓮輪選手37木村選手クリア。スローイン。
2本目 (57:56 ポインタ1:24:33) 右CK 40金月選手GK田中桃選手キャッチ。
3本目 (72:7 ポインタ1:38:44) 右CK 10成宮選手→。直接Gラインを割ってGキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

1本目 (26:54 ポインタ35:13)、8山本選手のキックを、25大熊環選手がヘディングで折り返し、7愛川選手がヘディングシュートしたが、ゴール直前で防がれたプレー。



ゾーンディフェンスの大外から、理に適った攻め方だと思う。
だが、ニアへ4人も出ようとしていて、バランスが悪く、練習しているとは思えない。

① ファーサイドから詰めた25大熊環選手がヘディングで折り返す。

そもそも17山口選手とは身長差でミスマッチ。更に、ヘディング直前少しバックステップして17山口選手との間合いを取っている。


7愛川選手がヘディングシュート。

ニアへ出た選手たちがボールを見送っていたが、7愛川選手だけがポジション取りに動いていた。
その目の前に25大熊環選手からの折り返しが来て、フリーでヘディングシュートを叩き付けている。
惜しくも3石田選手にゴール手前でカットされているが、シュート自体は悪くなかった。もう少し左か、高ければ得点だった。

そもそも千葉Lは、7愛川選手にマンマークは付けていない。ゾーン配置された選手の誰かが、ケアする必要が有るが、対処出来ていない。

13角谷選手が、7愛川選手に競りに行くべき。
 ボールを見送った後、動き直せていない。まだ高校生、しっかり指導してあげてください。
6蓮輪選手の位置が、ただスペースを埋めただけ。
 14水野選手も、7愛川選手もケアできていない。





以上です。



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目次 1.概要(アメブロ版)

 

2-3 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックB 2015/11/29




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千葉L vs I神戸 : 第9節 SOMPO WEリーグ
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【公式】ハイライト:ジェフ千葉レディース vs INAC神戸レオネッサ【2025/26 SOMPO WEリーグ 第9節 2025.10.5】
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2025年10月5日 - 13時00分 (Asia/Tokyo) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース対INAC神戸レオネッサ
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2025/26 SOMPO WEリーグ 第9節 10.5 SUN 13:00 KICKOFF HOME フクダ電子アリーナ ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 0 1 INAC神戸レオネッサ
https://jefunited.co.jp/matches/contents/1209

I神戸_HP
SOMPO WEリーグ 第9節 千葉L戦 試合データ・監督会見・選手コメント
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