2026年05月03日(日)に行われたWEリーグ第20節@ノエビアスタジアム神戸。

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まず、両チームのWEリーグ第19節までのSTATSを表にまとめます。1試合当たりの平均値で示します。



I神戸は2025/2026リーグ戦で15勝2分け2敗、44得点11失点で1位。
STATS的には、失点以外は首位では無く、勝負強く勝ってきたことがわかる。

システムは、ほぼ4-3-3。
この冬の補強は、下部組織からの昇格と新たな2種登録が主体で、高校新卒も2人。
移籍加入した32加藤選手と特別指定の45松浦選手は、既に戦力になって、先発出場もしている。
また、怪我で約2年間離脱していた29辻澤選手も復活。
ここ数年、主力を放出して余裕が少なかったが、U-20タイに派遣していた主力若手も帰ってきて、選手事情には余力が出ている。

この日のシステムは、4-3-3。
左SBで40金月選手が先発復帰。左FWに13桑原選手の配置。
4井手選手11髙瀬選手らはベンチスタート。
6松原選手23三谷選手の登録が無い。



 

AC長野は2025/2026リーグ戦で2勝3分け14敗、14得点48失点で12位。
STATS的にも厳しい数位が並ぶ。
第4節(8月31日)以来、カップ戦を含めて、2分けを挟んで連敗を続けている。

システムは4-2-3-1が多いが、3バックも含め色々やっている。
毎年のように主力を放出して戦力的に苦しく、怪我人も多い。さらに怪我の発表は無いが9稲村選手の降稼働率が第14節以降低下していて、ここ6試合連続で登録も無い。
この冬に新卒4人が入団したが、まだ大きな戦力にはなっていない。
17高橋選手・25奥川選手が怪我から復帰して先発出場をしているものの、特に前戦は駒数的にも厳しい。左SBの15知久選手をTOP下に上げたりもしていた。

この試合のシステムは、4-4-2。
先発復帰した6原選手は左SB。15知久選手・7三谷選手のボランチ。
14鈴木紗選手・30松久保選手らはベンチスタート。9稲村選手が戻ってきている。
19玉井選手の登録が無い。



 

前半、早くにI神戸が先制。その後もやや有利に進めて追加点を取って、折り返す。
後半、I神戸が押し込んで攻め3点追加し勝利。AC長野も1点返したがそこまでだった。

ボール支配率: I神戸 60%-40% AC長野 (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



I神戸は、良い試合が出来た。
9吉田選手は2得点で、リーディングスコアラーに復帰。29辻澤選手も復帰後初ゴール。
19久保田選手は得点こそ無かったが、右サイドを縦に突破して、多くの得点を演出していた。

同時刻に行われていた浦和がマイ仙台に敗れたため、I神戸の優勝が決まった。
星を揃えた選手たちの頑張りはもちろんだが、
・昨期活躍した外国人選手の多くが流出した後、的確な補強をした編成、
・無難に開幕当初を乗り切り、7愛川選手の離脱後厳いい時期を凌いだ監督・コーチの手腕、
も、評価されるべき優勝だったと思う。

これで宮本監督は、なでしこJAPAN監督かな?
W杯まであと1年余りしか無い3月時点で発表されなかったのは、アテが無かったとは思えない。既に内定していたけれど発表できない、即ちこの夏で契約の区切りが付く人と言うことだろう。しかも佐々木さんが「日本人」と言った。
この優勝で、世間的にも「文句なし」だろう。



AC長野は惨敗。
それでも前半の内容は悪くなかった。集散が速くて、ディフェンスラインの前ではね返すことが出来ていたし、反撃でも11川船選手・7三谷選手のシュートは惜しかった。
だが、後半は押し込まれ続け、ほとんど攻め入ることも出来なくなった。

個人では、21垣内選手の守備には難点があった。GKとしては身長が低いためだろうが、ハイボールに対してパンチングで逃げる傾向が強い。この試合でも取れるボールをキャッチしなかったことで先制点を失ったし、他にもピンチを招いていた。

5月5日監督・コーチ陣のシーズン限りの退任が発表されている。
この成績では仕方ないのだろうけれど、毎年主力が移籍で抜けていたら、現場はどうしようもなかっただろうと同情もする。
男子チームの経営について、メディアやネットで色々指摘がされている。来シーズンに向けてもかなり不安なAC長野である。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

I神戸は、2-4-2(+1)のゾーンディフェンス。

AC長野は、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

ややI神戸が有利なマッチアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.I神戸のコーナーキック

a)体制

キッカーは、13桑原選手(左利き)8山本選手29辻澤選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。


・ニアへ: 5三宅選手10成宮選手
・正面からファーへ: 14水野選手24大田選手25大熊環選手
・GK脇: 9吉田選手8山本選手40金月選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: -
・セーフティー: 19久保田選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (0:58 ポインタ15:11) 右CK 13桑原選手→GK垣内選手パンチング
10成宮選手クロス→9吉田選手ヘディングシュート。ゴール!!。
2本目 (7:18 ポインタ21:31) 右CK 13桑原選手→27筬島選手ヘディング→24大田選手ヘディング→25大熊環選手ヘディング→8山本選手シュート・17高橋選手ブロック→9吉田選手ヘディング→GK垣内選手キャッチ。
3本目 (9:38 ポインタ23:51) 左CK ショートコーナー 8山本選手9吉田選手8山本選手クロス→GK垣内選手キャッチ。
4本目 (27:20 ポインタ41:33) 右CK 13桑原選手→GK垣内選手パンチング。8山本選手ファール。
5本目 (46:18 ポインタ1:17:45) 左CK 13桑原選手24大田選手ヘディングシュート。浮いてGキック。



6本目 (54:34 ポインタ1:26:1) 左CK 8山本選手25大熊環選手ヘディングシュート→13桑原選手カット・シュート・GK垣内選手ブロック→9吉田選手シュート・5岩下選手ブロック→10菊池選手クリア・13桑原選手ブロック・10菊池選手クリア
24大田選手回収→19久保田選手フィード→27筬島選手ヘディング→11川船選手クリア
24大田選手回収。再組み立て。
7本目 (87:49 ポインタ1:59:16) 右CK 13桑原選手→GK垣内選手パンチング。24大田選手ファール?。
8本目 (93:12+ ポインタ2:4:39) 左CK 29辻澤選手24大田選手ヘディングシュート・GK垣内選手ブロック。再CK。
9本目 (93:59+ ポインタ2:5:26) 右CK 13桑原選手24大田選手ヘディングシュート浮いて→11髙瀬選手バイシクルシュート。右へ流れてGキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

ア) 全般

メインターゲットを24大田選手の正面~ファーサイドに定めて、一貫した攻撃をしていた。
ゾーン固定配置の27筬島選手を40金月選手らが、動きを封じている。
24大田選手もそれに応えて、シュート3本。
マークの7三谷選手や10菊池選手は抵抗しているが、押し込まれ・先に飛ばれて、ほとんど何も出来なかった。
地上戦の強さ・上手さの面で、急速に24大田選手は上達している。
新潟Lの4横山選手の方が高いが、今のWEリーグで24大田選手がNO.1ターゲットなのだろうと思う。



イ) 1本目 (0:58 ポインタ15:11)

10成宮選手のクロスを、9吉田選手が頭で押し込んだプレー。
二次攻撃なので、特に図は作りません。

動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=tQQy8NM10Lwfeature=youtu.be&t=5

AC長野の守備に問題があったように見える。


① 一次攻撃でGK垣内選手はキャッチ出来なかったか?
私にはキャッチ出来そうに思える。前述したが、GK垣内選手は「取れそう」くらいだと、とりあえず安全・確実に逃れるため、パンチングに行く傾向が強すぎると私は思う。

② 二次攻撃で、9吉田選手のヘディングシュートは防げたのでは?
9吉田選手が6原選手との間合いをハンドオフで取ってヘディングシュート。上手かったと思います。
でも、GK垣内選手はボール落下点に向かったが、6原選手越しの守備になって、パンチング出来なかったし、9吉田選手のヘディングシュートをはたくことも出来なかった。
コミュニケーションの問題も有りそうだが、左手でパンチングに行けば届いていたようにも見える。



B.AC長野のコーナーキック

a)体制

キッカーは10菊池選手(右利き)9稲村選手(両足・インスィング)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

ほぼ毎回同じ配置、走り込み順。

・ニアへ: 25奥川選手
・正面からファーへ: 27筬島選手・5岩下選手
・GK脇: 11川船選手・33吉野選手
・ショートコーナー: 17高橋選手
・コボレ狙い: 6原選手・7三谷選手
・セーフティー: 15知久選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (28:38 ポインタ42:51) 右CK 10菊池選手→(7三谷選手)ルーズボール。スローイン。
2本目 (72:8 ポインタ1:43:35) 左CK G前密集陣形 9稲村選手→24大田選手ヘディングクリア→29辻澤選手19久保田選手逆襲→(10成宮選手)10菊池選手カット→(29松浦選手)。スローイン。
3本目 (91:46 ポインタ2:3:13) 右CK 9稲村選手→。直接Gラインを割ってGキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

キックが悪くて、形になったのは2本目だけ。
その2本目もG前密集陣形で特に受け手は動かず、力業でなんとかしたかったのだろうが、高さ関係でやや苦しい目。無策としか言えない。



以上です。



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ブログ内関連記事

目次 1.概要(アメブロ版)

 

2-3 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックB 2015/11/29




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関連記事など、外部リンク

DAZN(有料) 
【MATCH OF THE WEEK】I神戸 vs AC長野 : 第20節 SOMPO WEリーグ
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:14jeichcdtf811hck68btwc83m/14jeichcdtf811hck68btwc83m/1i96nv30mg7gbf6hifom9tv5m

WEリーグ_Youtube
【公式】ハイライト:INAC神戸レオネッサ vs AC長野パルセイロ・レディース【2025/26 SOMPO WEリーグ 第20節 2026.5.3】
https://www.youtube.com/watch?v=tQQy8NM10Lw

Footystats.org
2026年5月3日 - 14時00分 (Asia/Tokyo) INAC神戸レオネッサ対AC長野パルセイロ・レディース
https://footystats.org/jp/japan/ac-parceiro-nagano-women-vs-international-athletic-club-kobe-leonessa-h2h-stats#8415298

I神戸_HP
SOMPO WEリーグ 第20節 AC長野戦 試合データ・監督会見・選手コメント
https://inac-kobe.com/match/result/493

AC長野_HP
2025/26 SOMPO WEリーグ 第20節 5.3 SUN 14:00KICKOFF VSINAC神戸レオネッサ AWAY ノエビアスタジアム神戸 AC長野パルセイロ 1 - 5 INAC神戸レオネッサ
https://parceiro.co.jp/ladies/matches/detail/545