4月21日(日)に行われたWEリーグ第16節@新潟市陸上競技場。

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この対戦は第4節:11月26日に行われていて、AC長野0-0新潟L、
皇后杯では12月17日に、AC長野1-4新潟Lだった。



新潟Lは10勝2分け4敗で3位、16得点:6位(9失点:2位)。
STATS的には、シュート数129本:7位(被133本:5位)、コーナーキック数59本:6位(被61本:5位)と順位ほどは良く無い。
このところ、勝ったり負けたりの星で、首位浦和と2位I神戸に離されている。

システムは4-2-3-1。
前節初先発した16富岡選手はこの日も右SBに入っている。また、13杉田選手は離脱が発表されていたが先発復帰。
17滝川選手32白沢選手の登録が無い。


AC長野は3勝5分け7敗で11位、15得点:7位(25失点:10位)。
STATSを見ると、シュート数109本:10位(被156本:8位)、コーナーキック数66本:5位(被85本:12位)と順位よりやや良い。
ただ、第8節から白星がなく、徐々に順位をさげて、ブービーまで来てしまっている。

システムは、いつもの4-2-3-1。このところよく見るメンバーと配置。
ただ、2奥津選手は3試合ぶりの先発。2列目の並びは18伊藤め選手が真ん中。
1伊藤有選手の登録が無い。



 

前半、新潟Lが早々に先制。その後も押し込んで3点を取る。
後半、ほぼ互角になって、1点ずつ取り合って、新潟Lが勝っている。

ボール支配率: 新潟L 59%-41% AC長野 (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



 

新潟Lは、完勝。
特に前半は、非常にボールがダイナミックに動いて、良い所が沢山出ていた。
今シーズン失点は少なかったが、沢山得点しているわけでも無かった。
戦線復帰したFW:9児野選手11道上選手に前節得点が付いたし、この試合は4得点。
まだ東京NB(5/2)とI神戸(5/6)を残しているが、叩き合いになっても戦えそうな雰囲気が出てきた。

ただ、5川村選手の出来が悪くて、終盤のAC長野の反撃を許す大きな要因になっていた。連戦での疲労蓄積も含めて、約2年のブランクを取り戻すには、まだ時間がかかるのだろうか?



AC長野は、完敗。皇后杯での大敗と同じような試合で、良い所無し、と言って良い。

看板の前プレスを、落ち着いていなされてしまうので、新潟Lは相性が悪いのだろう。
自陣でボールを奪っても、今シーズンは小気味良くボールが繋がらずに、
特に13杉田選手18石田選手に密着されて、前を向くこと無く下げるしか無いプレーが多かった。
27知久選手が出場したが、特に見せ場も無く、新しい力の発見もない試合だった。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

新潟Lは、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。

AC長野は、1-3-2(+1)のゾーンディフェンスで、11道上選手20宮本選手8石淵選手14菊池選手20山谷選手2奥津選手がマンマークで付いている。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

互角の範囲のマッチアップ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.新潟Lのコーナーキック

a)体制

キッカーは16富岡選手31白井選手(右利き)。

受け手の体制は、1本目は密集陣形だったので詳細不明、2本目は以下のようだった。

・ニアへ: 5川村選手
・正面からファーへ: 20山谷選手4三浦選手
・GK脇: 18石田選手23山本選手
・ニアポスト前: 11道上選手
・ショートコーナー: 10上尾野辺選手
・コボレ狙い: 19川澄選手
・セーフティー: 7園田選手

b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (32:55 ポインタ41:4) 左CK 密集陣形 16富岡選手28稲村選手5岩下選手クリア
16富岡選手回収・クロス→18石田選手ヘディング折り返し→4三浦選手シュート。浮いてGキック。
2本目 (61:5 ポインタ1:25:32) 左CK 31白井選手4三浦選手ヘディングシュート→GK梅村選手キャッチ。




c)全般的な印象と特記すべきプレー

2本蹴ったが特には無い。

ただ、新潟Lはメインターゲット:5川村選手11道上選手が同時に入ると、どうするのか?興味あるところ。
2本目に関して言うと、両方ともニアに使っていたことをメモしておく。



B.AC長野のコーナーキック

a)体制

キッカーは14菊池選手(右利き)8福田選手(左利き)。

受け手の体制は、1本目がサインプレーで、2本目は以下のようだった。

・ニアへ: 5岩下選手3岡本選手
・正面からファーへ: 20宮本選手22奥川選手19安倍選手
・GK脇: 16鈴木選手
・ショートコーナー: 28稲村選手
・コボレ狙い: 2奥津選手
・セーフティー: 18伊藤め選手


b)結果概要

ポインタはDAZN Youtubeの時間。

1本目 (7:49 ポインタ15:58) 右CK 14菊池選手19安倍選手シュート右へ逸れて
14菊池選手クロス→16富岡選手ヘディング→8石淵選手ヘディングクリア→28稲村選手7園田選手19川澄選手クリア。スローイン。
2本目 (30:11 ポインタ 38:20) 右CK 14菊池選手GK平尾選手キャッチ。
3本目 (51:36 ポインタ1:16:3) 左CK 密集陣形 14菊池選手GK平尾選手パンチング→28稲村選手ヘディング→22奥川選手シュート。ゴール!!。
4本目 (79:39 ポインタ1:44:6) 左CK 密集陣形 ショートコーナー 14菊池選手8福田選手14菊池選手クロス→7三谷選手ヘディング・3岡本選手5岩下選手11川船選手→(5岩下選手)。ゴールラインを割ってGキック。
 

 

5本目 (89:32 ポインタ 1:53:59) 右CK 密集陣形 8福田選手31白井選手ヘディングクリア。再CK。
6本目 (90:19+ ポインタ1:54:46) 右CK 密集陣形 8福田選手2浦川選手ヘディングクリア
18伊藤め選手シュート。浮いてGキック。
7本目 (93:56+ ポインタ1:58:23) 右CK 密集陣形 8福田選手20山谷選手クリア。再CK。
8本目 (94:20+ ポインタ1:58:47) 右CK 密集陣形 8福田選手GK平尾選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

ア)1本目 (7:49 ポインタ15:58)

14菊池選手が低い球を出して、19安倍選手がシュートを打ったが、3岡本選手と被って、クリーンには当たらなかったプレー。



よくわかりません。
14菊池選手が低くボールを出すからには仕込まれたプレーなのでしょうが、おそらく複数人が間違えて、プレーが崩れてしまっています。
4月14日の千葉L戦(4-491:詳細リンク参照)でも、14菊池選手が低い球を出していて、その時の感じからすると、3岡本選手がシュートを打つはずだったのだと思います。



AC長野は役割を交代できるようにして、プレーに幅を持たせる傾向があるのですが、それが混乱の原因になったのだと思います。
また、おそらく新潟Lはマークチェンジで対応しているのだろうが、非常にスムーズで私には元のマーク関係が断定出来なかった。
そのため図中のマーク関係はあやふやです。



イ)3本目 (51:36 ポインタ1:16:3)

密集陣形から、22奥川選手が押し込んで得点している。

動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=kT9fIrVHTCc&t=105s

14菊池選手のコーナーキックがニアポスト前に際どく飛んできて、GK平尾選手のパンチングが不十分になる。28稲村選手がヘディング・22奥川選手が押し込んでゴールになっている。

キモは、GK平尾選手3岡本選手に絡まれて、落下点へ十分入れなかったこと。
3岡本選手はボールに行かないムービングブロックだし、肘も上がっているので、
私に言わせればファールか微妙。
ただ、16鈴木選手のブラインドになっていそうだし、審判は吹けないでしょうね。


ウ)5本目 (89:32 ポインタ 1:53:59)~8本目 (94:20+ ポインタ1:58:47)

終盤4本、全く同じ形からAC長野は攻めている。下図は8本目。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=kT9fIrVHTCc&t=170s

図のような配置。
① ニアサイドに、7三谷選手
② ニアポスト前に、3岡本選手5岩下選手
GK平尾選手にニア側に、22奥川選手11川船選手
④ ファーポスト前に19安倍選手

3本目の得点と同じように、GK平尾選手が出られないようにして、3岡本選手・5岩下選手を狙っているのだと思う。
ただ、キックの精度を欠いてしまっていた。

終盤に4本同じパターンで攻めたと言うことは、これがAC長野の密集陣形の基本形なのだろう。

なお、新潟Lは11道上選手5川村選手2浦川選手で、リーグ最強の強さと高さのメンバー。
密集陣形で力押ししても、よっぽど良いキックが行かないと可能性は低い。4本続けるのはいかがかと・・。



以上です。



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目次 1.概要(アメブロ版)

 

4-491 WEリーグ 千葉L 2-0 AC長野 2024/04/16


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新潟L vs AC長野 : 第16節 WEリーグ | 4/21 日曜日
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:5cdc5kwnlssxaoye0prtae044/5cdc5kwnlssxaoye0prtae044/gzc8n81tzbcfzbhchvspbd06

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【公式】ハイライト:アルビレックス新潟レディース vs AC長野パルセイロ・レディース【2023-24 WEリーグ 第16節 2024.4.21】
https://www.youtube.com/watch?v=kT9fIrVHTCc

Footystats.org
2024年4月21日 - 13時00分 (Asia/Tokyo)アルビレックス新潟レディース対AC長野パルセイロ・レディース
https://footystats.org/jp/japan/ac-parceiro-nagano-women-vs-albirex-niigata-ladies-h2h-stats#7342226

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04.21 SUN 13:00  KICK OFF WEリーグ  第16節 HOME 新潟市陸上競技場
 アルビレックス新潟レディース 4 - 1 AC長野パルセイロ・レディース
https://albirex-niigata-ladies.com/game-info/2023-24-we-sec16/

AC長野_HP
2023-24 WEリーグ 第16節 4.21 SUN 13:00KICKOFF VSアルビレックス新潟レディース AWAY 新潟市陸上競技場 AC長野パルセイロ 1 4 アルビレックス新潟レディース
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