WEリーグデーターサイト(WE LEAGUE Data Site)は、得点順位表があって、得点ランキングを見ることが出来ます。(ちょっとたどり着き難い)
ですが、そもそも公式記録にアシストの記載がありませんので、公式記録や配信映像を見て私が打ち込んだデータから、ランキング表を作りました。
また、得点王は浦和の菅澤選手になりましたが、角度を変えて各ストライカーの得点を評価してみました。
(1)アシストランキング
公式記録員でも無い私がアシストの評価をしていますが、
一応、公式記録の得点経緯とDAZN配信・公式ハイライトを見て決めています。
アシスト王は浦和の猶本選手です。
上位には、セットプレーのキッカーが多く並ぶのかと思っていましたが、
浦和の11清家選手が2位。
ベストイレブンに選ばれたのは、この点からも頷けます。
(2)ストライカーの評価
まず、浦和・菅澤選手の得点王に、「もの申す気」は毛頭ありません。
特に、最終戦で得点し、I神戸・田中選手の追撃を振り切ったのは立派で、「初代得点王に相応しい」の一言です。
でも、国際大会などのグループリーグで、力の差が大きく10点くらい差が付いた試合があれば、そこで得点王が実質決まり、その選手が大会の得点王として表彰される、と言うことはよくあります。
でも・・・、そう言った場合は、ちょっと納得感が得られないモノです。
要するに、「1点の重み」を等しく評価するのは、時に違和感を伴うことなのです。
そこで、①相手守備力を反映すべき、②リーグ戦なら勝ち点への貢献度を評価するべき、と言う視点で、
2021-2022WEリーグのストライカーを評価してみました。
A.守備力換算
まず、2021-2022WEリーグの得点ランキング(単純計算)と相手守備力を換算したランキングを並べます。
最少失点のI神戸は9失点、最大がEL埼玉の33点ですから、4倍近い差がある。
それを反映したモノです。
換算後point=1得点 /(相手チーム総失点 / リーグ平均総失点)
ここでも、浦和・菅澤選手が首位で、それ以下を見ても、大きな順位の入替は無いようです。
菅澤選手を含め、誰か特別に弱いモノいじめをした選手は居ないようです。
B.勝ち点への貢献
WEリーグは、リーグ戦なので、勝ち点への貢献度を問うべき、と言う考えは成立すると思います。
この考え方に関しては、種々の評価方法が考えられます。
①勝ち点山分け。
勝ち点「0」:負け試合の得点は無駄だった。
勝った試合と引き分けた試合に関して、勝ち点を得点者によって山分けする。
②勝ち点山分け決勝点まで。
①において、「でも、2点差目以上の得点は、入れても勝ち点に貢献していない」と言う考え方。
具体的には3-1で勝った試合の3点目は、必要なかったという視点。
③時間-点差-勝ち点期待値換算
前ブログ(90-17:リンク参照)に書いた[ 「1点の重み」 = 「勝ち点期待値の増分」 ]を用いたモノ。
得点時点での価値の積算値。
他にも考え方は有ると思いますが、以上の3つについての表を並べます。
これら視点から言えば、2021-2022WEリーグのベストストライカーはI神戸・田中選手と言うことになります。特に1-0の試合で取った得点が多く、2つの山分け計算で3pointを多く稼いでいます。
なお、得点ランキング上位の3選手の「時間-点差-勝ち点期待値換算」を比較すると以下の通りです。
ここで、点差:0は同点弾、1は勝ち越し弾です。
I神戸・田中選手の得点には、先制点が多い。
一方浦和・菅澤選手は勝ち越し弾が少ない。
そのため田中選手が上回ったようです。
以上です。
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