第8節:11月07日の試合で@熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。
昨年のなでしこリーグ2部対決。
DAZN(有料配信)
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:3y1r4x10cv1ysg74oj4i0les4/3y1r4x10cv1ysg74oj4i0les4
ここまでEL埼玉は、@千葉Lに引き分けただけで、勝ち点1。
早い時間にあっさり点を取られることと、相手ゴール前の精度が低いことで、
勝ち点につながっていない。
とは言うものの、春のプレシーズンマッチと比べると、
ボールは運べているし、シュートも打てている。
そんなに悪くない戦いをしていると私は思っている。
この試合は、4-4-2。
SBに18橘選手を入れただけで、前節と同じ布陣でスタート。
一方のAC長野は、ここまで@新潟Lと@大宮Vに勝ち、日テレと@N相模原にはスコアレスドローで、勝ち点8。
前節3点取って快勝したが、それまで5試合連続でノーゴールと、得点力には課題が多い。
小柄な選手が多く、当たり負けする場面をよく見るが、よく走って、よく粘って戦っている。
プレシーズンマッチから、なかなか面白い試合をしていると思う。
この試合は、いつもの通りの3-4-3。
15瀧澤莉選手がベンチ外、代わりに16鈴木選手を入れてスタート。
試合展開としては、EL埼玉が優勢に進め、後半に交代したばかりの10ボールデン選手のクロスを24吉田選手が決めて初勝利。
ボール支配率 EL埼玉 59% - 41% AC長野(Footystats)
シュートの状況は下図をご覧下さい。
EL埼玉は、初勝利。内容的にも出来の良い試合だったと思う。
勿論、精度や力強さには課題は多いが、
この試合は良いところが沢山出たのではないか。
AC長野のプレスを躱し、安定して敵陣に進めていた。
特に5瀬戸口選手の中・長距離パスの視野・精度は素晴らしく、ビルドアップにも、チャンスメイクにも効いていた。
課題と言えば決勝点を決めた24吉田選手。
前節のI神戸に続いて、この試合でもゴール前で完全に抜け出した後、タックルを受けてシュートを打たせてもらえなかった。
インタビューで素直に喜べずに泣いていたのは、このことだったんじゃ無いかな?
EL埼玉は次節から、@大宮Vと浦和。埼玉ダービーで盛り上がってもらいたい。
一方のAC長野は先週見たチームとは別物で、出来が悪かった。
特に攻撃は得点の匂いのする場面さえ無かった。
最大の武器である前プレスが、ほとんど嵌まらないようでは、流れをつかめない。
EL埼玉のビルドアップも良かったが、プレスに一体感も欠けていた。
解説の小林さんが「AC長野は出来・不出来の波が大きい」と言っておられたが、賛同する。
さらに、15瀧澤莉選手の欠場は大きく、16鈴木選手は無難にやってはいたが、
仕掛ける回数が全く違うので、脅威になっていたとは言えない。
また、後半19藤田選手を投入しロングボールを競らせたが、
20岸選手・6瀬野選手にはじき返されたし、ルーズボールも拾えない。
やることなすこと、ダメだった試合だと思う。
では、いつものようにコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
EL埼玉はいつもの1-4-3(+2)のゾーンディフェンス。
AC長野もいつもの3-3-2(+1)のゾーンディフェンス。
3列目はいずれも、ボール中心の守備。
駆け込んでくる攻撃選手をマンマークしたり、走路に入って、タイミングをずらしたりはしていない。
ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。
EL埼玉やや有利な高さ関係。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.EL埼玉のコーナーキック
a)体制
キッカーは5瀬戸口選手(右利き)。
受け手の体制は以下のようにして始まっている。
・ニアへ: 24吉田選手
・正面からファーへ:6瀬野選手・2木下選手
ニアポスト前:7山本絵選手
・GK脇: 20岸選手
・ショートコーナー: 8河野選手
・コボレ狙い: 14加藤選手
・セーフティー:23中村選手・18橘選手
b)結果概要
1本目 (14:56 ポインタ28:10) 左CK 5瀬戸口選手→2木下選手ヘディングシュート・16鈴木選手ブロック
⇒14加藤選手シュート→25奥津選手カット→14泊選手ドリブル・14加藤選手
⇒18橘選手回収。再組み立て。
2本目 (58:13 ポインタ1:27:25) 右CK 5瀬戸口選手→24吉田選手シュート・2肝付選手ブロック
⇒23中村選手回収→24吉田選手→13又吉選手→23中村選手→24吉田選手→23中村選手クロス・29川船選手ブロック。再CK。
3本目 (59:3 ポインタ1:28:17) 左CK 5瀬戸口選手→(29祐村選手を越えて)30國澤選手→17岡本選手
⇒5瀬戸口選手シュート。外れてGキック。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
CKが3本で、トータル4本シュート打っている。
結果的には良かったのだが、残念ながら、書くべき戦略などは無い。
2本目の24吉田選手のシュートは特に惜しかったが、ここを狙っていたモノでは無いだろうと考えている。
そもそも、EL埼玉はどこをどう狙っているのか、意図を感じられない。
それは、AC長野も似たようなモノ。
両チームゾーンディフェンスを敷いているからには、やられたら困るプレーについて検討しているはずで、
その裏返しが、ゾーンディフェンス攻略法にもつながることも多々有るはず、と私は思う。
そう言った所を、この試合から感じられないのは非常に寂しい。
東京五輪の総括した3-111(:リンク参照)などで記載したように、
欧米の列強国でゾーンディフェンスを採用した国々は、各国なりのゾーンディフェンス攻略法を見せていた。
それに比べると、両チームのコーチ陣の検討は浅いのだと思われる。
B.AC長野のコーナーキック
a)体制
キッカーは、8大久保選手・18伊藤め選手(右利き)。
受け手は以下の体制で始まっている。
・ニアへ:3五嶋選手
・正面からファーへ: 30國澤選手・17岡本選手・16鈴木選手
・GK脇:14泊選手
・ショートコーナー: 10瀧澤千選手
・コボレ狙い: 7八坂選手・29川船選手
・セーフティー: 2肝付選手
b)結果概要
1本目 (48:42 ポインタ1:17:56) 右CK 8大久保選手→20岸選手ヘディングクリア
⇒2肝付選手回収→10瀧澤千選手→6大久保選手クロス→20岸選手ヘディングクリア
⇒3五嶋選手回収・スルーパス→GK浅野選手。組立。
2本目 (83:3 ポインタ1:52:18) 右CK 18伊藤め選手→29祐村選手ヘディングクリア(以下逆襲)→2木下選手→7山本絵選手→10ボールデン選手ドリブル・2肝付選手カット。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
こちらも、特に記載すべき攻撃は無かった。
でも、先発メンバー1の高身長:17岡本選手をファーサイドに配置するなどし、
EL埼玉2列目4人で最も低いところを狙っているように見える。
だとすれば、納得いく攻め方をしていることになるが、単純に攻めているだけだし、
キックもニアポスト前に飛んでいる。
以上です。
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ブログ内関連記事
目次 1.概要(アメブロ版)
3-111 2020東京五輪:コーナーキックの総括(集計データとゴールランキング) 2021/09/07
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関連記事など、外部リンク
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EL埼玉 vs AC長野 : 第8節 Yogibo WEリーグ | 11/07 日曜日
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【公式】ハイライト:ちふれASエルフェン埼玉 vs AC長野パルセイロ・レディース【Yogibo WEリーグ 第8節 2021.11.7】
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EL埼玉_HP
11/7(日)2021-22 Yogibo WEリーグ vs AC長野パルセイロ・レディース 試合結果
https://www.as-elfen.co.jp/information/754/
AC長野_HP
11.7 SUN 14:00KICKOFF VSちふれASエルフェン埼玉 AWAY 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
https://parceiro.co.jp/ladies/matches/detail/239