９月２５日の第３節で、＠味の素フィールド西が丘。
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第３節でこの試合が２５日唯一の試合で、無料配信。
＊＊＊
東京ＮＢは、浦和に接戦を落とし、＠ＡＣ長野戦は押し続けたがスコアレスドロー。
点がなかなか入らない２試合だった。チャンピオンを狙う東京ＮＢにとっては、厳しいスタート。
この試合は、20木下選手に代えて、14北村選手を先発で使っている。
一方のＳ広島Ｒは、開幕＠ＥＬ埼玉戦を完勝、マイ仙台にやや押されて敗北。
プレシーズンマッチ同様に、リーグで中位を争う力を見せている。
左ウィング11中嶋選手に代えて14山口選手が先発。
ほぼ力の変わらない２人だが、守備力で14山口選手を選んだのかな？と思う。
8増矢選手は第２節に続いて登録なし。やはり膝が良くないのだろうか？
試合を通して東京ＮＢが押し込み続けていた。
シュートの状況は下図を参照ください。
東京ＮＢは、第３節にしてやっと勝利。一安心と言うところだろう。
だが、シュートは多数打っているのだが、得点確率の高い形になることが少ない。
東京ＮＢにしては、ゆっくり攻めている印象で、相手ディフェンスが整っているところを、
こじ開けようとしている。
2020年は、ビルドアップから、相手の小さな綻びをあっという間に拡大し、ゴールを量産していたが、
今はそう言う気配が無いのが、開幕以来苦労している大きな原因だと思う。
守備では、さすがに切り替えの早さで違いを見せつけている。
ボールを失っても、次の瞬間には、相手にプレッシャーを掛け、すぐに取り返しているのは、東京ＮＢらしかった。
負けたＳ広島Ｒは何も出来なかったですね。
私は、５：５は無理でも、最低でも３：７くらいは出来るだろうと思っていたのですが、
チャンスらしいシーンも無く、ひたすら東京ＮＢの攻撃を受ける展開だった。
原因は、8増矢選手の不在と、9上野選手に元気が無かったことで、中央から攻めることがほとんど出来なかった事。
そのため、サイドへ供給されるボールも、良いものでは無く、最大のストロングポイントである両ウィングが勝負するシーンを作れなかった。
なにか、収穫があったとすれば、23柳瀬選手がフル出場したことぐらい。惨敗だった。
では、いつものようにコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
東京ＮＢ、マンツーマンディフェンスで、２人のゾーン固定配置。
Ｓ広島Ｒはマンツーマンディフェンスで３人のゾーン固定配置。
ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。
互角の範囲内。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A：守備ラインが上がり切る前に２次攻撃（シュート・クロスなど）
2nd回収B：守備ラインが上がりきってから２次攻撃（同上）
2ndロスト：守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲：守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数：｛プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣｝までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
Ａ．東京ＮＢのコーナーキック
ａ）体制
キッカーは11遠藤選手（左利き）5菅野選手（右利き）。
受け手は以下の体制で始まっている。その後もほとんど変わらなかった。
・ニアへ：9植木選手・10小林選手・4土光選手
・正面からファー：3村松選手
・GK脇： 7中里選手
･ショートコーナー: －
・コボレ狙い：8三浦選手・14北村選手･6宮川選手
・セーフティー： 2清水選手
ｂ）結果概要
１本目 (1:53 ﾎﾟｲﾝﾀ10:20) 右CK 11遠藤選手→14北村選手→9上野選手ｶｯﾄ
⇒14北村選手→6宮川選手→再組み立て。
２本目 (4:7 ﾎﾟｲﾝﾀ12:33) 右CK 11遠藤選手→10近賀選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ
⇒11遠藤選手回収・ｸﾛｽ→5木崎選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ。再CK。
３本目 (4:44 ﾎﾟｲﾝﾀ13:10) 左CK 11遠藤選手→8三浦選手ｼｭｰﾄ→23柳瀬選手ｸﾘｱ
⇒GK田中選手回収。再組み立て。
４本目 (12:58 ﾎﾟｲﾝﾀ21:24) 右CK 11遠藤選手→7川島選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒6宮川選手回収→2清水選手→7川島選手ｶｯﾄ（以下逆襲）14山口選手持ち上がり→26立花選手ﾄﾞﾘﾌﾞﾙ・ｸﾛｽ→6宮川選手ｶｯﾄ→7中里選手ｸﾘｱ。
５本目 (33:50 ﾎﾟｲﾝﾀ42:16) 左CK 11遠藤選手→7中里選手折り返し。Gﾗｲﾝを割ってGｷｯｸ。
６本目 (42:55 ﾎﾟｲﾝﾀ51:21) 左CK 11遠藤選手→3村松選手ｼｭｰﾄ→18松原志選手ｶｯﾄ→ﾎﾟｽﾄ。再CK。
７本目 (43:28 ﾎﾟｲﾝﾀ 51:55) 右CK 11遠藤選手→7川島選手ｸﾘｱ。再CK。
８本目 (43:57 ﾎﾟｲﾝﾀ52:24) 右CK 11遠藤選手→23柳瀬選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ。ﾀｯﾁを割ってｽﾛｰｲﾝ。
９本目 (51:15 ﾎﾟｲﾝﾀ1:15:6) 左CK ｼｮｰﾄｺｰﾅｰ 11遠藤選手→4土光選手→8三浦選手→2清水選手→3村松選手ﾄﾞﾘﾌﾞﾙ・ｸﾛｽ・10近賀選手ｶｯﾄ
⇒3村松選手回収→6宮川選手ｸﾛｽ→7中里選手ﾄﾞﾘﾌﾞﾙ・18松原志選手ｶｯﾄ→7川島選手持ち上がり。
１０本目 (72:29 ﾎﾟｲﾝﾀ1:36:20) 左CK 5菅野選手→13谷口選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒8三浦選手回収→20木下選手→4土光選手→8三浦選手→2清水選手→8三浦選手ｸﾛｽ→9植木選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ→10小林選手ｼｭｰﾄ・4中村選手ﾌﾞﾛｯｸ・10小林選手→18松原志選手→26立花選手ﾄﾞﾘﾌﾞﾙ。
１１本目(87:37 ﾎﾟｲﾝﾀ1:51:28) 右CK 5菅野選手→9植木選手ｼｭｰﾄ・4中村選手ﾌﾞﾛｯｸ・9植木選手→3村松選手→
⇒5菅野選手回収→8三浦選手→9植木選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｼｭｰﾄ。ゴール！
ｃ）全般的な印象と特記すべきプレー
ア）キッカー：11遠藤選手について
この選手器用ですね。
アウトスイングでファーサイドのゴールライン近辺を狙って、空中でゴールラインを割らずに、正確に落とせている。
ストレート系のキックを安定して蹴れる選手は、今のＷＥリーグでは少ない。
チームで最も身長がある選手に蹴らせているのは、もったいないことだが、
この日のキックを見ていると、監督さんらの気持ちも理解できる。
イ）受け手側の戦略
今シーズンに入って、東京ＮＢは、ゴールエリア枠辺りに、走り込む４人を集め、ニアサイドへ複数人が出るパターンを続けている。
多くの場合、正面からニアポスト前のゾーン固定守備選手や、仕掛けない攻撃側選手の横を抜けることになる。その際、自然とピックプレーが発生している。
まだ、得点は出ていないが、十分に匂いがしている。
下図は５本目 (33:50 ﾎﾟｲﾝﾀ42:16)で、最もピックプレーの効果が有ったプレー。
4土光選手が正面からニアサイドへ出る際に、2松原優選手を10小林選手と18松原志選手を壁に使っている。
ピックプレーとしてはラッシュ＆ピックＢ（：リンク参照）。
なかなかガッツリと効いていて、約３ｍフリーになれている。
ただ、ゴール正面～ファーポスト前に詰める要員が少ない。
合わせようとしているポイントはニアサイド：ゴールエリアの角部周辺や、それよりゴールラインに近いところなので、シュート角度がそもそも大きくない。
ゴール前に流れて行ったり、ＧＫがこぼしたボールなどを押し込めるように、人を配置すべきだと思う。
上図は、9植木選手と3村松選手の２人が押し込みを狙える位置にいるが、
他のコーナーキックでは、ほぼ3村松選手だけで、誰もいないプレーも有った。
7中里選手もこのプレーのように、最初はＧＫの横にいるのだが、プレーが始まる前に離脱している。
このプレーでは、ヘディングが出来て報われたが、
そのままＧＫの側にいて、押し込みを狙った方が良いハズ。
148cmの選手のヘディングが決まるところを、見てみたいとも思うが、
あくまで、漫画の世界のようなモノで、実用的では無い。
Ｂ．Ｓ広島Ｒのコーナーキック
a)体制
キッカーは、18松原志選手・15小川選手（右利き）。
受け手は以下の体制で始まっている。
・ニアへ： 23柳瀬選手・2松原優選手
・正面からファー： 10近賀選手・4中村選手
・GK脇：9上野選手
・ショートコーナー： 7川島選手
・コボレ狙い： 14山口選手
・セーフティー： 26立花選手・5木崎選手
ｂ）結果概要
１本目 (3:18 ﾎﾟｲﾝﾀ11:45) 左CK 18松原志選手→GK田中選手ﾊﾟﾝﾁﾝｸﾞ→（以下逆襲）14北村選手持ち上がり・ﾗｽﾄﾊﾟｽ→10小林選手ｼｭｰﾄ・GK木稲選手ｾｰﾌﾞ・ｺﾎﾞﾚ・10小林選手ｼｭｰﾄ・5木崎選手ﾌﾞﾛｯｸ。
２本目 (91:50+ ﾎﾟｲﾝﾀ1:55:41) 左CK 15小川選手→GK田中選手ｷｬｯﾁ。
ｃ）全般的な印象と特記すべきプレー
２本しか無かったし、２本目は終了間際で、じっくり打ち合わせをしてから蹴る余裕が無かった。
１本目に見るべき事はなかった。
この日のＳ広島Ｒに関し、特記事項はない。
以上です。
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目次 １．概要（アメブロ版）
２－２ 局面的な技術：パターン① ラッシュ＆ピックA 2015/11/28
２－３ 局面的な技術：パターン① ラッシュ＆ピックＢ 2015/11/29
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