第16節11月8日の試合で、新潟L@上野運動公園競技場
https://www.youtube.com/watch?v=rzEOWyvomIg
このカードは第5節、1-1で引き分け、内容的にもほぼ互角。
伊賀FCは5連敗中。
日テレ戦やジェフL戦(第14節)は完敗だったが、I神戸には終盤まで勝っていたし、ジェフL戦(第15節)と浦和戦は、ほぼ均衡した戦いを落としている。
メンバー的には主力に長期離脱者を出していないが、この試合は2畑中選手がベンチスタートで、バックラインを弄ってきた。
それ以外は、予想の範囲のメンバーで、左SHに5西川選手を入れてスタート。
新潟Lは、C大阪堺に互角の戦いを落とし、愛媛L戦も圧倒しながら落とす。ノジマとの2戦はいずれも押しながらもやっと取った1点で勝利。
守りは安定しているのだが、アタッカー陣だけでは、多くのチャンスを作れていない。
5川村選手が前に出て行けば、迫力が出せる。が、それはリスクを伴うので、度々は発動できないジレンマを抱えている。
メンバー的には3中村選手・9児野選手が先発に戻ってきた。
だが、ボランチに定着しつつあった16園田悠選手が第12節を、GK1平尾選手が第13節を最後に離脱中。
この試合はGKに21高橋選手、ボランチに18松原選手を先発起用している。
試合は、ボールコントロール、チャンスの質・量、いずれも均衡していた。
互いに敵ゴールに多く迫れない状況のまま、10上尾野辺選手が決めた1点で新潟Lが勝利。
私のメモでは、シュート数(短距離ブロック含む)8/6、枠内シュート数4/2、エリア内シュート数2/5[伊賀FC/新潟L]。
この打撃数では、単純には客が喜べる試合とは呼べない。
伊賀FCは、6連敗。勝ち点を拾えない。
中盤を省略してボール正面に入る9道上選手に当てるか、コーナーフラッグめがけて蹴るのが伊賀FCの基本戦略。
だが、この試合は新潟LSBの横や裏が空かないので、伊賀FCの2列目からでは間に合わない。
また、そもそも、しっかり守備陣形を整えられると、それを崩せるタレントや戦術もない。
こうなると、伊賀FCのゴール前に迫る回数そのものが減ってしまう。
大滝監督の苦悩は続いている。
新潟Lは、早々にリードしたので、5川村選手は基本的に前戦参加せず。
安全運転で勝ちきった。
だが、シュート数で見るように、攻撃力が乏しいのはいかんともし難い。
10上尾野辺選手のゴールは貫禄だったし、1タッチパスで付ける攻撃のアクセントはさすが。
この選手には1度で良いから、新潟Lで優勝させてあげたいと思うのだが、チームの攻撃力が充実するのには時間が掛かる。
得点:
11分 (09:56 ポインタ24:58) (FKハーフ右サイド)4三浦選手(10m右ポスト前)10上尾野辺選手(シュート)
~:ドリブル
YouTube ポインタ操作 前半:+15:03 後半+31:30
その他主なチャンス
SB:Shoot Block SC:Shoot Cut ES:Easy Save S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
F:Free(GKと1対1など)
・伊賀FC
01:23~,11:23~,CK12:31~,16:19~S,45:42+~S,
FK50:06~,51:12~S,FK64:30~,75:07~SB,81:03~SC,CK81:39~,81:51~,CK90:14+~,:
・新潟L
FK15:02~,25:57~SB,FK32:58~
54:32~FS,FK56:49~,64:53~,CK67:18~,91:35+~
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
(1)両チームのディフェンスシステム
伊賀FCはゾーンディフェンス。5川村選手と14北川選手に、2畑中選手と13宮迫選手を付けた。
新潟Lは、マンツーマン中心で1人のゾーン配置固定。
ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。
伊賀FC GK23井指169
9 5 6 3 13 8 17 10 22 19
道上 西川 乃一 松久保 宮迫 作間 森 杉田 鈴木 安齋
169 166 166 164 163 158 158 156 154 153
新潟L GK21高橋166
5 15 3 7 14 4 29 18 10 9
川村 イ・ヒョギョン 中村 園田瑞 北川 三浦 千野 松原 上尾野辺 児野
169 167 165 164 164 163 163 162 157 155
ほぼ互角のマッツアップ関係。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
伊賀FC 新潟L
コーナー本数 3 1
得点(1次攻撃) 0 0
センタリング→シュート 0 0
センタリング→パス 0/1 0
ルーズボール 0 0
クリアー 0/2 0
キーパーパンチ 0 0/1
キーパーキャッチ 0 0
* フリー/競り合い
オフェンスファール 0 0
ディフェンスファール 0 0
キックミス 0 0
ショートコーナー不発 0 0
時間つぶし 0 0
直接ゴール 0 0
オウンゴール 0 0
フリーになった選手 0 0
(ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む 0 0
(成功/失敗)
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.伊賀FCのコーナーキック
a)体制
キッカーは22鈴木選手・6乃一選手(右利き)、16竹島選手(左利き)。
受け手は以下の体制で始まった。2・3本目はG前に密集を作っている。
・ニアへ:6乃一選手・9道上選手
・正面からファー: 5西川選手・3松久保選手
・GK脇:17森選手
・ショートコーナー: ―
・コボレ狙い: 10杉田選手・8作間選手・19安齋選手
・セーフティー: 13宮迫選手
b)結果概要
1本目 (12:31) 右CK 22鈴木選手→5川村選手クリア。
2本目 (81:39) 左CK 密集陣形 6乃一選手→GK高橋選手パンチング。
3本目 (90:14+) 右CK 密集陣形 16竹島選手→18東選手→4三浦選手クリア。
⇒8作間選手回収→13宮迫選手→3中村選手ヘディングクリア。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
1本目、5西川選手がニアポスト前からファーへ向かって反転。
昨年しきりにやっていた、5西川選手だけがファーに向かうプレーだと思うが、プレーが崩れたようだ。
詳しくは昨年4月の浦和戦をお読みいただきたい(4-175:リンク参照)。
2・3本目とゴール前に密集を作ってきた。
このパターンの伊賀FCは、いつも力押ししようとする。
だが、互角のマッチアップ関係では、成果を出すのは難しい。
外側を使ってミドルを狙うなど、工夫が欲しい。
B.新潟Lのコーナーキック
a)体制
キッカーは、10上尾野辺選手(左利き)。
・ニアへ: 14北川選手・5川村選手
・正面からファー:3中村選手・4三浦選手
・GK脇:9児野選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 29千野選手・7園田瑞選手
・セーフティー: 18松原選手・15イ・ヒョギョン選手
b)結果概要
1本目 (67:18) 左CK 10上尾野辺選手→8作間選手ヘディング→10杉田選手クリア。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
1本だけだったが、理にかなっていると思って見ていた。
いつも書くが、伊賀FCのゾーンの狙い目は、ファー側で、特に8作間選手。
まず1stステップでは、マークのいない3中村選手と4三浦選手で攻めている。
マ-クの付いている5川村選手と14北川選手はニアへ行って、ファー側を2:1にしている。
5川村選手は普段ファー側で待っているケースが多いので、何らかのチーム合意がなされていた可能性が高い。
動画:キック5秒まえから始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=rzEOWyvomIg&feature=youtu.be&t=6784
5川村選手が2畑中選手を振り切れると見れば、2ndステップとして、5川村選手もファーへ向かうつもりだったのだとしたら、新潟Lはちゃんと作戦を練っていたことになる。
以上です。
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【公式】第16節フルマッチ:伊賀FC vs 新潟L 2020プレナスなでしこリーグ1部 2020/11/8 上野運動公園競技場
https://www.youtube.com/watch?v=rzEOWyvomIg
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