第5節1つ目、8月15日の試合で、伊賀FC@新発田市五十公野公園陸上競技場。
https://www.youtube.com/watch?v=w99ucdDB1oU

473人の観客。新発田での新潟Lの動員能力的には1/2程度。

なお、これで、10チーム2本ずつブログ化完了。



 

新潟Lは、開幕でマイナビにやっと勝ち、浦和に大逆転負け、C大阪堺に1発だけで沈められた。前節日テレには少ないチャンスに2得点、勝ちが見えたが、終盤約5分間で追いつかれてしまった。
上位相手に惜しくも勝ちを逃しているが、内容的には良く戦っていると私は評価。
多くの選手が入れ替わった新チーム。新型コロナで集合練習もままならなかっただろう。
このチーム構築力は、評価されるべきだと思う。

ただ、まだ強いチームと互角にやり合うには、先が長いように思う。


先発は前節と同じメンバーで、開幕戦出場が無かったのは、CB15イ・ヒョギョン選手のみ。




伊賀FCも、先発は前節と同じメンバーで、開幕戦出場が無かったのは、SB22鈴木選手のみ。

開幕I神戸戦はゴールに近づけず、C大阪堺に接戦を落とし、愛媛Lには少ないチャンスを決められ3連敗。前節ノジマにやっと勝った。

2019年シーズンと伊賀FCのメンバーはほとんど変わっていないが、
戦略的には大嶽監督の戦術[積極的な前プレス、バックラインは手早く前戦に、積極的なシュート]が嵌まらず苦労しているように思う。

対戦チームによる「慣れ」や「研究」の方が、進んでいるのだろう。



試合は、終盤に新潟Lが追いついてドロー。
ボールコントロール・チャンスなどの内容的に見ても、均衡した試合だったと思う。
ただ、両軍共に攻撃が低調。

相手陣内に入ってからの精度が低く、良いシュートにつながっていない。

新潟Lは、得点以外にも終盤2度の大チャンスが有ったが、シュートは枠外に大きく逸れた。
これら全てがセットプレーで、流れの中から大きなチャンスを生むことができていない。
17滝川選手が何度か抜け出してチャンスになったが、動量やスピードがあっても、スキルや耐コンタクト性に難があって、チャンスを拡大出来ていない。

5川村選手がゴール前に上がることが増えているのは、楽しみになんだけど・・。


伊賀FCは、この試合も前プレスからチャンスを作れていない。

先制点はラッキーだったし、惜しかったのは、セットプレー、細かく繋いだ57分、終盤にポストを叩いたミドルシュートくらいのもの。寂しい内容だった。

 

さて、この試合を含めた伊賀FCの5試合の公式記録の集計の比を昨年と比較する。 

 ・得点        0.86(6/7点)   昨年1.16          

 ・シュート      1.76(58/33本) 昨年1.88

 ・ゴールキック   3.04(26\79本) 昨年2.27

 ・コーナーキック  1.19(25/21本) 昨年1.82

この4項目のバランスについては、昨シーズン終了時に(90-11:リンク参照)で記載したが、下3項目が今年はアンバランス。

と言うよりも去年のように、3項目のバランスを取るのは、非常に難しいことで、

相当うまくやらないと、今年のようになるのだろう。

 

去年のようにバランスが取れない理由は、1次的には以下の要因。

①シュートが枠に行っていない②フィードが前戦に収まっていない③サイドを使えていない。

 

元を正せば、2つに集約できると思う。

①追い回している割に、前でボールを奪えない。

②ボールを引っかけて奪ったり、身方バックラインからボールを受けても、

前戦で孤立し無理なシュートが多い。

 

前から追い回すのはロングフィードに余裕を与えない程度にして、前戦からバックラインまでがコンパクトになってから、相手DF陣やボランチを狙うべきだと、私は考えますが・・。

 

大嶽監督は果敢に難題に挑戦されていて、選手たちもその実験をよく理解し一丸となっていると思う。

なんとかこの苦境を打破してもらいたいモノであります。

 

 


得点:
 

33分(32:47 ポインタ48:30) (ハーフ左TH)8作間選手(40左ライン際)5川村選手(ハーフ左サイド)2畑中選手(15m左ポスト前)9道上選手(ヘディングシュート)

84分(83:43 ポインタ1:55:20~) (FK15m左サイド)10上尾野辺選手(8m正面)5川村選手(4m右)9児野選手(シュート)GK井指選手(ブロック・8作間選手に当たってゴール)。


~:ドリブル


 YouTube ポインタ操作 前半:+15:43、後半+31:49


その他主なチャンス
  SB:Shoot Block SC:Shoot Cut S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post 
  F:Free(GKと1対1など) 


新潟L
11:20~,31:33~,37:20~SB,41:06~
57:45~,CK58:45~S,CK74:32~F,FK78:20~F,87:30~S,CK90:54+~F

伊賀FC
02:58~,08:46~,FK15:16~F,FK29:18~S,36:17~,FK44:19~
49:11~,FK55:48~,56:14~F,56:55~,59:25~SB,63:00~,88:50~P,92:15+~,93:08~

では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。



(1)両チームのディフェンスシステム

新潟Lは、守備機会無し。

伊賀FCはゾーンディフェンスで、4-2(-2)で、

5川村選手に2畑中選手、15イ・ヒョギョン選手に13宮迫選手がマンマークで付いた。

 


ちなみに。先発選手を身長順に並べると以下のよう。

新潟L GK1平尾173
  5        15        14     4     29    18       10        11     9     17
川村 イ・ヒョギョン 北川 三浦 千野 松原 上尾野辺 瀧澤 児野 滝川
169      167      164   163  163   162      157      156  155   153

伊賀FC GK23井指169
   9      2     6     11    13     8    17   10    22    19
道上 畑中 乃一 小川 宮迫 作間 森  杉田 鈴木 安齋
 169  166  166   166   163  158  158  156  154   153

ほぼ、対等のマッチアップ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。

               新潟L   伊賀FC
コーナー本数                0
得点(1次攻撃)               0


センタリング→シュート  1/0     0
センタリング→パス    0/1      0
ルーズボール                 0

クリアー           1/0     0
キーパーパンチ              0
キーパーキャッチ             0
 * フリー/競り合い
オフェンスファール             0
ディフェンスファール            0
キックミス                  0
ショートコーナー不発           0
時間つぶし                  0
直接ゴール                  0
オウンゴール                  0


フリーになった選手    1/2      0
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む          0
     (成功/失敗)


(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー

A.新潟Lのコーナーキック

a)体制

キッカーは17滝川選手(右利き)、10上尾野辺選手(左利き)。
以下のように始まっているが、ほぼ固定。

・ニアへ:15イ・ヒョギョン選手14北川選手
・正面からファー: 5川村選手4三浦選手
・GK脇: 9児野選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 10上尾野辺選手11瀧澤選手29千野選手
・セーフティー:18松原選手

b)結果概要
1本目 (58:45) 左CK 17滝川選手→9道上選手ヘディングクリア→11瀧澤選手ミドルシュート→GK井指選手キャッチ。
2本目 (74:32) 右CK 10上尾野辺選手29千野選手ヘディングシュート。右へ逸れる。
3本目 (90:54+) 左CK 17滝川選手14北川選手→5西川選手・24長沢選手15イ・ヒョギョン選手シュート。右へ逸れる。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

最も惜しかった2本目を図にしておく。
29千野選手にフリーでヘディングシュート、最低枠には・・・。

全く競りに行かなかったので、伊賀FCの守備に疑問符が付いた。
①11小川選手は最初少しニアへ出て、見上げて見送っている。
②3松久保選手は、早々にゴールラインまで下がっているが、

GK井指選手も落下点に行かず構えている。


まとめて言えば、10上尾野辺選手のボールが良く伸びたと言うことなのか?
GK井指選手の届くと思って「出る」と3松久保選手に声かけしたけど、行けなかった、とすれば、合点の行く話ではある。


他のプレーを振り返るとすれば、1本目の14北川選手(164cm)かな?
じっくり溜めてから走り出し、22鈴木選手(154cm)と9道上選手(169cm)の間に向かってランニングジャンプしている。
ゾーンディフェンスを攻めるときの基本的な動きが出来ていて、ボールは惜しくも上を越えたが、可能性は有った。


B.伊賀FCのコーナーキック

この試合は無し。


 以上です。

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目次 1.概要(アメブロ版)

90-11 2019年の伊賀FCのSTATS 2019/11/22

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【公式】第5節フルマッチ:新潟L vs 伊賀FC 2020プレナスなでしこリーグ1部 2020/8/15 新発田市五十公野公園陸上競技場
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