第15節2つ目、10月18日の試合で、新潟L@愛媛県総合運動公園球技場。
https://www.youtube.com/watch?v=l2U08O0f2zs
両チームの前の対戦は9月27日第12節@十日町で、愛媛Lはシュートわずか2本で敗れている。借りを返したいところ。
愛媛Lは、ここ2試合はマイナビに負け、C大阪堺から3点取って逆転勝ち。
久々の勝利だったが、内容的に押し込まれる試合が続いていて、しかもその状況は厳しくなっているように思う。
愛媛Lによる慣れで一時期やや戦える状況になろうとしていたが、
このところ対戦チームによる分析の方が進み、強みを消され、再び苦戦している。
しかも、この試合は28呉屋選手が第13節、19佐藤選手が14節の試合中の怪我で、主戦バックス2枚を欠いている。
さらに、14山口選手もベンチスタートで、厳しい戦いが予想される。
代わって下部組織の35河本選手を左SHに抜擢。
新潟Lは、ここ2試合、C大阪堺に終盤盛り返したが追いつけずに負け、ノジマには押し込んだが辛勝。
しっかり守れているのだが、そもそも攻撃のタレント不足で、課題を感じる試合を続けている。
前節は、その攻撃陣に9児野選手が途中出場で復帰、CBの3中村選手も先発復帰、
明るいニュースなのだが、今度はGK1平尾選手が登録外と、
相変わらずベストメンバーが揃わない。
この試合は、前節と同じメンバーでスタート。
試合は、14山口選手の一発で愛媛Lの勝利。
愛媛Lはうれしい連勝だが、厳しい戦いだった。
特に前半はシュート0本、後半も3本だけ(+シュートブロックされた1本)。
エリア内シュートは無し。ほとんど攻められなかった。
この試合では、愛媛Lは珍しくボールコントロールに拘らず、バックス陣やボランチが積極的に前にパスを出していた。主力2人の不在のためだろう。
新潟Lの前プレスに詰め寄られることが予想ほどはなく、いつもより心穏やかにホームの観客は見守っいたと思う。
だが、受け手として17上野選手を1列上げてFWに配置したのだろうが、ことごとくカットされて、ほとんど届かず、機能しなかった。結局17上野選手のタッチ数が減っただけ、だったと思う。
抜擢された35河本選手で、よくやっていたと思う。
ポストに阻まれたシュートは惜しかったが、柔らかくにゴールに流し込もうとしたのは、なかなか冷静。
また、守備でも目の付け所が良くて、ピンチを防いでもいた。
一方の新潟Lは、攻めきれなかった。
①直接原因はシュートの精度。
GK西川選手が「危ない」と感じたのは、おそらく55分と85分の2本だけ。
②結局は5川村選手頼み。
セットプレーなどから、パワープレーで攻め立てたが、あと一歩。
やはり今の新潟Lの攻撃陣だけでは、力不足であることが鮮明に。
なお、シュートの精度に関して補足すると、新潟Lは19本(ブロックされた4本を含む)シュートを打って、エリア内10本は良い数字だが、枠内シュートは5本と少なかった。
得点:
82分(81:48 ポインタ1:53:52) (95m右ポスト前GK)GK三田選手(60m右ライン際)5川村選手(ヘディング65m右サイド)29千野選手・2松永選手(65m右)4鎌田選手(20m右)14山口選手(シュート)
~:ドリブル
YouTube ポインタ操作 前半:+14:32 後半+32:04
その他主なチャンス
SB:Shoot Block SC:Shoot Cut ES:Easy Save S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
F:Free(GKと1対1など)
・愛媛L
42:49~
FK48:51~,50:38~S,53:05~P,56:35~,76:02~SB
・新潟L
CK12:08~,18:18~S,21:22~S,FK24:01~,32:28~,FK35:04~,35:14~,37:33~,43:57~,45:39+~,CK46:38+~
53:39~,54:00~FS,60:57~SB_S,63:41~,71:06~ES,FK77:40~,80:08~SB,CK81:18~F,CK84:13~SB,FK91:42+~SB,92:07+~F
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
(1)両チームのディフェンスシステム
愛媛Lは、マンツーマン中心で2人のゾーン配置固定。
新潟Lは守備機会無し。
ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。
愛媛L GK1三田170
22 17 27 4 9 2 7 18 35 8
武田 上野 筬島 鎌田 大矢歩 松永 西川 阿久根 河本 松本
172 166 161 160 160 159 157 157 156 151
新潟L GK21高橋166
24 5 15 3 7 14 18 10 11 17
長沢 川村 イ・ヒョギョン 中村 園田瑞 北川 松原 上尾野辺 瀧澤 滝川
170 169 167 165 164 164 162 157 156 153
新潟Lやや有利なマッツアップ関係。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
愛媛L 新潟L
コーナー本数 0 4
得点(1次攻撃) 0 0
センタリング→シュート 0 2/0
センタリング→パス 0 0/1
ルーズボール 0 0
クリアー 0 0
キーパーパンチ 0 0
キーパーキャッチ 0 1/0
* フリー/競り合い
オフェンスファール 0 0
ディフェンスファール 0 0
キックミス 0 0
ショートコーナー不発 0 0
時間つぶし 0 0
直接ゴール 0 0
オウンゴール 0 0
フリーになった選手 0 2/3
(ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む 0 3/0
(成功/失敗)
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.愛媛Lのコーナーキック
攻撃機会無し。
B.新潟Lのコーナーキック
a)体制
キッカーは10上尾野辺選手・7園田瑞選手(左利き)。
受け手側は、以下のように始まった。いつも通り、ほぼこのパターン。
・ニアへ: 14北川選手・24長沢選手
・正面からファー:3中村選手・5川村選手
・GK脇:7園田瑞選手
・ショートコーナー:17滝川選手
・コボレ狙い: 11瀧澤選手
・セーフティー: 15イ・ヒョギョン選手・18松原選手
b)結果概要
1本目 (12:08) 左CK 10上尾野辺選手→5川村選手ヘディング→8松本選手クリア。
2本目 (46:38+) 左CK 10上尾野辺選手→GK三田選手キャッチ。
3本目 (81:18) 右CK 7園田瑞選手→5川村選手ヘディングシュート。左へ外れる。
4本目 (84:13) 左CK 10上尾野辺選手→5川村選手ヘディング→14北川選手ヘディングオリカエシ→9児野選手シュート→27筬島選手ブロック→8松本選手→35河本選手
→10上尾野辺選手回収・クロス→17上野選手ヘディングクリア
→3中村選手回収・モドシ→18松原選手G前にフィード→27筬島選手クリア。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
新潟Lは24長沢選手・3中村選手・5川村選手で、基本ゴール正面からファーサイドを狙ういつものパターンで攻めている。
1本目 (12:08)が面白かったので、2段階で分析する。
ア)序動
新潟Lは2カ所でピックプレーを使っている。最近よく見るパターン。
①14北川選手が17上野選手を壁に使って、7西川選手のマークを剥がしている。
ラッシュ&ピックA(2-2:リンク参照)の典型例で、最近の14北川選手はほぼ毎回のように実施していて、結構な確率でフリーになっている。
②22武田選手の前を24長沢選手が4鎌田選手を連れて横切ることで、5川村選手は22武田選手からさらに距離を取っている。
クロス(2-4:リンク参照)の変形で、5川村選手は距離を取ることによって、ランニングジャンプして最高点で合わせようとしている。
動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=l2U08O0f2zs&feature=youtu.be&t=1595
イ)10上尾野辺選手が蹴った後
3中村選手のアドリブがすごいと思う。
もちろん蹴られた時点では自分でヘディングをあわせに行ったのだが、ボールが上を越えると判断した次の瞬間から、そこに居た22武田選手のブロックに行っている。
ちょっと憶測も入っていて、私にはそう思える。
それは3中村選手がピックプレーを熟知していて、過去何度も左山選手(現静岡)をブロックでアシストしてるところを見ているから。
今後の新潟Lのセットプレーは3中村選手の暗躍ぶりに注目したい。
以上です。
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ブログ内関連記事
目次 1.概要(アメブロ版)
2-2 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックA 2015/11/28
2-4 局面的な技術:パターン② クロス 2015/12/06
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関連記事など、外部リンク
YouTube なでしこリーグチャンネル
【公式】第15節フルマッチ:愛媛L vs 新潟L 2020プレナスなでしこリーグ1部 2020/10/18 愛媛県総合運動公園球技場
https://www.youtube.com/watch?v=l2U08O0f2zs
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2020プレナスなでしこリーグ1部 15節
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