しばらくは、2019年なでしこリーグ1部チームのコーナーキックについてまとめていきます。
 
2019年は、偏りはあるものの、かなり各チーム均等に観戦できました。

・なでしこリーグ戦の各節約2試合のYouTube配信

・I神戸によるホームゲームのYouTube配信

・リーグカップ戦のMycujoo配信

 
全試合見ているわけでは有りませんが、ピックアップして見た試合の所感と、
公式記録の集計データーなどから、まとめをしたいと思います。
 
⑴チーム・個人の得点状況
 
A.チーム得失点状況
 
公式記録を集計し、観戦した試合については一部訂正など加えて、チーム毎にまとめたのが下表です。過去のモノ(2015年以降)は3-11(:リンク参照) をご覧下さい。
 

 
コーナーキックからの44得点が生まれましたが、目に付くのは、以下のようなことでしょう。
 
①伊賀が10得点(3失点)・浦和が7得点(1失点)と稼いだ。
 
②F日体大と伊賀FCが、コーナーキックからの得点に依存し(25%前後)、
また、コーナーキックからの得点率が高かった(7%前後)
 
③昨年荒稼ぎしたジェフL(13点)、I神戸(9点)が苦戦した。
 
④AC長野のコーナーキック本数が異様に少なかった。

 

 

B.個人成績
 
1位 5点 道上選手(伊賀FC) 
2位 3点 土光選手(日テレ)
3位 2点 安藤選手(浦和) 清家選手(浦和) 中野選手(ノジマ) 山谷選手(新潟) 植木選手(日テレ)
 
・中野選手(ノジマ)は2本の直接ゴールを奪っている。
・2018年5得点した櫻本選手(ノジマ←ジェフL)は1得点・高瀬選手は無得点と苦戦。

 

 
⑵その他ピックス
 
2019年はあまりこれと言ったトピックスは無いのですが・・・。
 
A.ゾーンディフェンスの使用状況は横ばい。
 
2018年、ゾーンディフェンスを使うチームが急に多くなったが、今年は以下のよう。
ざっくりで言えば3割半という使用率になる。
 
①フルシーズン使用 ノジマ・伊賀FC
②ほぼフルシーズン使用 F日体大
③シーズン前半使用 マイナビ
④一時期(秋)使用 AC長野
⑤ゴール前密集陣形に対応 浦和・I神戸

 

2020年は、おそらく以下のよう。

・フルシーズン使用は、伊賀FCと愛媛FCは確定的。

・不明なのは、マイナビ・ノジマ・C大阪堺

 

伊賀FCのゾーンディフェンスは、

相手のエースが強力と見ると、宮迫選手がマンマークに付いて、

2枚以上要注意と見れば、畑中選手もマンマーク。

アメリカ代表のゾーンディフェンスと近いコンセプトで守っており、私の賛成する形です。

ただ異議があるとすれば、最も危機管理能力の高い2枚を、ゾーン配置から外すことも有りえるところ。

特に畑中選手は高さ的にも残しておきたい。

他に「スッポンマーク」が出来る選手はいないのか?とは思う。

 

 

B.ピックプレーの使用は減少。

 

3-18(:リンク参照)にも書いたが、今年も減少傾向。

ピックプレーによってフリーになった選手数と、得点率で言えば以下のようになって、

「効果的なプレーだ」としつこく言いたい。

・2016年:216本のコーナーキックで58選手。得点率5.09%

・2019年:412本のコーナーキックで25選手。得点率4.37%

 

ピックプレーを使う國澤選手(前AC長野)や岩清水選手(日テレ)の途中離脱が有ったことも、減少傾向に拍車をかけたし、来年以降も懸念する。

 

その中で、チームの得点率が低いのにもかかわらず、使える技を出していない川村選手(新潟L)や京川選手(I神戸)には、非常に不満。

A項のようにゾーンディフェンスが増えたと言っても6割半は、マンツーマン。

十分使えるはず。

 

 

以上です。

 

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