11月02日13:00~同時に実施された最終第18節から、2本目の記事。
I神戸が今季初コーナーキックからの得点を上げましたが、敢えてブログ化を断念。
12節以来になるマイナビ戦を選択しました。

https://www.youtube.com/watch?v=Seg1MkG3INI

 

10月初旬に、3市瀬選手25奥川選手が怪我で長期離脱。
この試合には、水曜日の裏天王山のAC長野戦で殊勲のゴールを決めた14有町選手や、22万屋選手がベンチにも居ない。

 

一方日テレは、U-19に13松田選手、17菅野選手、下部組織両登録メンバーも持って行かれ、
9田中選手もベンチ入りをしているものの怪我で出場無し。
交代出場だが、今シーズン初めて7中里選手がピッチに立った。


予想通り日テレが試合をコントロールし、マイナビが凌ぐ展開。
結果は、11小林選手のハットトリックなどで日テレの完勝。
14長谷川選手や8三浦選手のオシャレなパスなども有って、

一方的だった割に、見せ場も多い試合だった。

 

 

マイナビとしては、中2日の厳しい状況に有って、良く耐えていたと思う。
がっちりブロックを組んだ守備は中々堅かったが、

70分辺りから間延びするし、1対1で躱されるシーンが多発し、崩壊した。

 

ボールを2列目までで奪えないので、前戦まで手数が掛かる。
だが、パスを繋ぐ精度に問題も有るし、押し上げも足りない。
課題を解決できぬままシーズンが終わった。

 

13隅田選手が入団して、中盤が安定すればと、シーズン開幕前に期待したんだけれど、

今年は今一つ効果を発揮しなかった。

メンバーも固まらない。
長身選手で固めたメンバーでシーズンをスタートし、
夏場にスモールラインアップに方針転換、秋には外国人を補強。

なにをやっていたのやら?


資金的には豊かなチームなので、また補強するのだろうけど、

スピードタイプのFWが、まず必要なのかな、と私は思う。
ともかく、追いかけ回して、2列目でボールを奪えるようにしないと、

耐えること中心の試合からは抜け出せないのでは・・・。

 

得点:
43分(42:14~) (35m左)6有吉(25m左サイド)18遠藤(~15m左サイド→20m左)10籾木(5m左)14長谷川(ヒール・5m左ポスト前)19植木(27三橋に潰され5m正面)11小林(シュート)


60分(59:41~) (7m右ライン際)15宮澤(20m右サイド)14長谷川(5m左ポスト前)11小林(ヘディングシュート)


89分(88:49~) (25m右ポスト前)8三浦(浮き球7m正面)14長谷川(シュート)


92分+(91:44~) (65m正面)8三浦(~25m右ポスト前→10m右ポスト前)11小林(シュート)


~:ドリブル
 Youtube ポインタ操作 前半:+16:49 後半:+34:02

 

その他主なチャンス
  SB:Shoot Block SC:Shoot Cut S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
  F:Free(GKと1対1など)


マイナビ
29:27~F,CK43:50~
46:17~S,61:28~,CK67:01~,83:04~
 

日テレ
CK04:40~,10:25~,15:37~,CK17:21~,CK25:34~,33:54~S,35:27~SB,CK38:22~,FK45:25+~
52:12~,58:07~S,64:16~P,CK65:14~S,69:43~S,70:00~S,72:31~SB_SB,73:42~,75:32~S,86:55~
:

では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。

 


(1)両チームのディフェンスシステム

 

マイナビはマンツーマンディフェンス中心の2人ゾーン配置のようだったが、
日テレがショートコーナーを連発したため、守備状況の確認は不十分だが、

おそらく下図の状況。

 

日テレは10人守備で、マンツーマンディフェンス中心の2人ゾーン配置。


ちなみに、先発選手を背の順にならべる。
マイナビ 27      2      19       28      20     4       29       13      24      11    GK
            三橋 北原 佐藤楓 マラダ 白木 高平 カブラル 隅田 佐藤瑞 安本 齊藤
            174    173   170      170    170  166     164      158    158     151  174
日テレ   18     4      19     2     5      11     6      14       8     10    GK
           遠藤 土光 植木 清水 宮川 小林 有吉 長谷川 三浦 籾木 山下
            167  164   162   160  160   160   159    156    156   153   170

 

マイナビが有利。

 


(2)統計

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。


              マイナビ    日テレ
コーナー本数                6
得点(1次攻撃)               0


センタリング→シュート  1/0     1/0
センタリング→パス            0
ルーズボール                 0
クリアー           0/1      0
キーパーパンチ              0
キーパーキャッチ             0
 * フリー/競り合い
オフェンスファール             0
ディフェンスファール            0
キックミス                  0
ショートコーナー不発           5
時間つぶし                  0
直接ゴール                  0
オウンゴール                  0


フリーになった選手    1/0      0
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む  1/0      0
     (成功/失敗)

 


(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー

 

A.マイナビのコーナーキック

 

a)体制

キッカーは13隅田選手(右利き)

受け手は以下のパターン。
・ニアへ:2北原選手27三橋選手(10浜田選手)
・正面からファー:28マラダ選手6奈良選手20白木選手
・GK脇:11安本選手(20白木選手)
・ショートコーナー:ー
・コボレ狙い: 24佐藤瑞選手(11安本選手)
・セーフティー: 4高平選手29カブラル選手

 

b)結果概要
1本目 (43:50 ポインタ1:00:39) 右CK 13隅田選手→6有吉選手・2北原選手、ゴールキック
2本目 (67:01 ポインタ1:41:03) 右CK 13隅田選手10浜田選手ヘディングシュート、右へ外す。


c)全般的な印象と特記すべきプレー

 

2本目が惜しかったので図にしておく。

① 13隅田選手の助走と共に、2北原選手27三橋選手がニアポスト前に詰めた。
② 18遠藤選手は10浜田選手を距離を取ってマークしていたが、そこに2北原選手がブロック。
③ 18遠藤選手は4土光選手にも走路を阻まれたので、ニアへ駆けた10浜田選手を一瞬追えなかった。ブロック&ラン(2-5:リンク参照)のピックプレーがより効果的に決まった。
④ 10浜田選手は、完全にフリーで、上へ飛んでのヘディングシュート。18遠藤選手、6有吉選手が競りに行くが、届かない。
⑤ 10浜田選手のヘディングシュートは枠を際どく外す。
⑥ 途中ボールは20白木選手の僅か頭上を抜けており、飛びつけていれば1点だった。


ニアからの流しは10浜田選手の得意とするところだが、I神戸も苦労しているように、難しいプレーだ。
実際このプレーでは、10浜田選手は少し待ってヘディングしていて、タイミング的には詰まっている。
2北原選手のブロックが効いたから、良いヘディングになったが、離れてマークしていた18遠藤選手が、そこに居たのは「たまたま」だっただろう。

 

良いプレーだったが、そもそも論を言えば、マイナビがニアパターンをメインにする意味はなんだろう?

非常に疑問で、もっと簡単に考えるべき。

 

この時のマッチアップ関係は、170cm以上が5人のマイナビが圧倒的に有利。
邪魔かも知れないのは、18遠藤選手(167cm)と4土光選手(164cm)くらい。
2人はニアへ連れ出しておけばよい。
正面からファーポスト前で、27三橋選手(173cm)と15宮澤選手(160cm)、28マラダ選手(170cm)と11小林選手(160cm)の競りに持ち込めば、高さはもちろん、強さでもマイナビの完勝だろう。
と、私なら考える。

 


B.日テレのコーナーキック

 

6本全てショートコーナー。
この試合はそう言う指示、統一意思だったのだろう。

 

a)体制

ショートコーナーなので、特に体制は作っていない。

 

b)結果概要
1本目 (04:40 ポインタ21:29) 右CK 早く始めてショートコーナー 10籾木選手→11小林選手→10籾木選手からセーフティーに戻す。
2本目 (17:21 ポインタ34:10) 右CK ショートコーナー 11小林選手⇔10籾木選手交換 10籾木選手がドリブル突破も28マラダ選手がカット。
3本目 (25:34 ポインタ42:23) 右CK ショートコーナー 10籾木選手→11小林選手→10籾木選手からセーフティーに戻す。

4本目 (35:57 ポインタ52:46) 左CK ショートコーナー 18遠藤選手・6有吉選手・14長谷川選手で突破を試みるが、11安本選手がクリア。
5本目 (38:22 ポインタ55:11) 左CK ショートコーナー 6有吉選手・18遠藤選手で交換後、セーフティーへ戻す。
6本目 (64:14 ポインタ1:38:16) 右CK ショートコーナー 10籾木選手→11小林選手突破断念→10籾木選手ミドルシュート→GK齊藤選手セーブ。

 

c)全般的な印象と特記すべきプレー

 

特記すべきプレーは無いのだが・・・、

 

日テレは、「全てショートコーナー」や「フリーキックをゴール前に上げない」を時々下位チームにやる。
失礼に当たらないのかな?

5年ほど前のプロ野球オールスターで、西岡選手(当時阪神)の発案で、藤浪投手(阪神)が中田選手(日ハム)に山なりのボールを続けて、ひと騒動の小芝居があったが、それと一緒。
血の気の多いチームだったら、喧嘩にならないのかな?
ま、なでしこリーグには、そんな選手は稀れなのだろうが、監督さんの中には確実に居ますからね。


 以上です。

 

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