第15節(10月13日)に行われた試合。
  Mycujooリンク
 
浦和は監督が交代して初戦だったが、苦しいことに変わりは無かった。
 
一週間では、あまり多くは試せなかったとは思うが、
栗島選手をボランチに、佐々木選手をサイドバックに入れ替えたのみで挑んだ。
しかし、この程度では大きく変わることは無く、相変わらず中盤で組み立てられないし、ボールも良い位置では奪えない。
結果攻撃力を誇るアタッカー陣を生かせない。チャンスの数は新潟Lと大きくは変わらないが、内容的には大差。

私は柴田選手のボランチは無難だが、大事にし過ぎのように思っている。
残念ながら、前線へのフィードや展開力、すなわち長めのパスでは不満だ。
そもそも柴田選手は、相手ゴールに迫るキーパスを送るという面では、
おそらくチーム1だろうから、インサイドセンターか、トップ下で
使うべきと考えます。
 
なお、選手交代についても、不可解。
リードされているのに最初の交代が、ディフェンダー同士と言うのは、
怪我でもなければ変。
清家選手を使わずじまい、というのも合点がいかない。
折角監督交代したのに、こんなことしていたら、ますます、
闇に包まれそうに思った。
 

新潟Lは、逆に一時の不調を抜け出せそうな気配。
システムを3-3-3-1にして、北川選手と小原選手を1列上げてウィングバックに使った。
13節のF日体大戦(4-143:リンク参照)で、
2人が攻撃のアクセントになっていると記載したが、
この配置にして、さらに躍動したように思える。
 
また、約2年ぶりに八坂選手のフル出場を見た。この選手、やはり小気味良い。
完全復活であるとすれば、さらにチーム力UPが期待できる。
 
冬になればチームが一変する新潟Lのパターンが、臭って来た。
 
そのためには、さらに、点取り屋をなんとかしないと。OFFのアメリカからでも借りてこれれば、手っ取り早い。
また、現在アンカーを務めている上尾野辺選手をもう一列前で使ってもらいたい。
追いかける場面が来たときに、必ず、そういうシフトが必要になってくるはずだ。
 
 
得点
 50分(49:42 ポインタ1:16:09~)  (25m左ライン際)上尾野辺(15m左ライン際)
  北川(7m右ポスト前)八坂(ヘディング5m左ポスト前)園田(シュート)
  https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=228340
 64分(63:30 ポインタ1:29:57~) (右CK)阪口(5m正面)北川(ヘディングシュート)
  https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=228343
 
 Mycujoo ポインタ操作 前半:+10:47 後半:+26:27

その他主なチャンス
  SB:Shoot Block S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
  F:Free(GKと1対1など)

浦和
 FK00:58~S,12:37~SB,CK13:20~,23:28~,32:27~F,33:50~,CK40:22~,
  CK43:53~
 46:10~,CK58:03~S,CK69:02~SB,CK69:24~,FK73:40~,80:36~
 
新潟L
 02:13~,11:07~S,16:37~F,CK19:13~SB,27:17~SB,31:45~B,38:08~SB,
  41:24~P
 CK54:26~S,60:07~SB,CK60:59~,70:47~F,87:06~P_F,90:18+~
 

では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
 

(1)両チームのディフェンスシステム

両軍9人守備で、マンツーマン中心の2人ゾーン配置で始まったが、
 
浦和は後半から、10人守備で、マンツーマン中心の3人ゾーン配置。
GKを取り囲んで壁を作られると、浦和はゾーンディフェンスを敷くことがあるが、
この試合の新潟Lの密集度は、壁というほどでも無かった。
そのため、マンツーマンのままで、切り替えることは無かったのだと推測する。
イメージ 3
 
 
ちなみに、先発選手を背の順にならべる。
 浦和  南 菅澤 安藤 高畑 吉良 木崎 佐々木 栗島 柴田 加藤
        171 168   165   165  162   161     160    156  155   153
 新潟L 左山 北川 山谷 園田 白井 久保田 小原 八坂 上尾野辺 阪口
        167   164  164   164   163     162    161  158       157      157
浦和やや有利だが、互角の範囲内。
 

(2)統計

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。

                 浦和     新潟L
 コーナー本数        6      4
 得点(1次攻撃)       0      1
 
 
 
センタリング→シュート  3/0     0/3
センタリング→パス     0        0
ルーズボール         0         0
クリアー             1/1      0
キーパーパンチ       0       0/1
キーパーキャッチ     1/0      0
オフェンスファール      0        0
ディフェンスファール     0        0
 * フリー/競り合い
 キックミス              0        0
ショートコーナー不発    0        0
 
 
フリーになった選手     3/0     0/1
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む   2/0      1/0
     (成功/失敗)
 

(3)特記すべきプレー

浦和は6本、うち3本ディフェンスを引き離してフリーでシュートしたが、
良い体制で打てたのは1本だけ。
 
新潟Lは4本。得点したし、他にも惜しいヘディングが有った。
 
なお、両チームとも珍しくも、コーナーキックから、アウトスイングのキッカーを左右共に使ってきた。
私のデーター(3-14:リンク参照)によると、アウトスイングの方が良い結果が出ていて、「正解」だとしている。

A.浦和のコーナーキック
 
キッカーはいつもと逆の右CKを栗島選手、左CKを木崎選手。
アウトスイングで蹴ってきた。
 
ショートコーナー用サポート選手をゴールライン際に付けたのが、
ちょっと珍しい形。
ショートコーナーにせずに、普通に上げるとき結構窮屈なキックになっている。
 
            キッカー     サポート位置     ボール軌道
 普通     インスイング   ラインぎりぎり    サポート選手の外側
 今回浦和 アウトスイング ラインから1~2m ラインとサポート選手の間
  *ここで「普通」というのは、ノジマが定番とし、I神戸が時々やるなど
   よく見るスタイル。
 
サポート選手やそのマークマンに当てるようなマヌケなキックは無かったが、
蹴りにくそうに見えたし、
何よりメリットが、私には思い付かないので、疑問だらけ。
 
それはともかく、前節AC長野戦ではCKの練習さえしていないと酷評したが、
この試合は工夫が有って、ちゃんと練習もしているようだった。
しかし、今は、まず、中盤をなんとかするべき時で、
CKの工夫など後回しでいいと思う。
 
ファーからの4人の走り込みはオーソドックスだった。
5本目は、偶然にも、ニアへ走る2人が平行に走ったことが、
良い感じのヘディングシュートに繋がっている。
 
6本の内容は以下の通り。
 1本目(13:20 ポインタ24:07) 右CKで12m正面に低めのボール。
   南選手がシュートしたが浮いた。
 2本目(40:22 ポインタ51:09) 左CKで2mファーポスト前上げたがGKキャッチ。
 3本目(43:53 ポインタ54:40) 左CKでショートコーナーからリターンを木崎選手
   5mニアポスト前上げる。走り込みと合わずクリア。
 4本目(58:03 ポインタ1:24:30) 左CKでショートコーナーからリターンを木崎選手
   5mファーポスト前に上げる。南選手が競りに行ったがクリア。
 5本目(69:02 ポインタ1:35:29) 右CKで5mニアポスト前に上げて、菅澤選手がフリーで
   ヘディングシュート。一度離されたが山谷選手が追い付いてシュートブロック。再CK。
 6本目(69:24 ポインタ1:35:51)右CKで10mニアポスト前に低めのボール。
   長嶋選手がシュートしたが、浮いた。

9菅澤選手のシュートと、ショートコーナー配置の違和感の説明のため、
メモ代わりに5本目を図にしておく。
 
ポイントは、9菅澤選手(マーク9山谷選手)と22長嶋選手(マーク24北川選手)。
 
① 守備側の2人が、距離を空けてマークして、ほぼ縦並になった状態にセットした。
② 蹴り出される直前に、まず9菅澤選手がニアへ走る。
③ ほんの0.数秒遅れて22長嶋選手が走り出したため、それが邪魔になって
  9山谷選手9菅澤選手のマークに行けない。
  こう言うピックプレーも有るには有るが、なかなか、5mを超える距離を
  反則無くコースカットし続けるのは難しいと思う。
  偶然の産物としか言い様がない。
④ そのままニアに走った9菅澤選手はヘディングシュート。
  なんとか追いついた9山谷選手がそれをブロック。
 
それと前述の、ショートコーナーのために配置された10吉良選手の位置と、
 スイング方向に違和感を、図とMycujooの動画から感じ取っていただきたい。
イメージ 1
 
 
 

B.新潟Lのコーナーキック
 
キッカーは、右CKを阪口選手、左CKを上尾野辺選手と、
新潟Lも珍しくアウトスイングで蹴ってきた。
 
また、ゴールキーパーを取り囲んで壁を作っているわけでは無いが、
ゴール前に攻撃選手を集め、走り込むと言うより、スタンディングジャンプ勝負を
挑んでいた。
 
3本で北川選手安藤選手に競り勝ってシュート。
1ゴールと、もう1本は左山選手に当たって枠内へ。
ここでも北川選手は大活躍だった。
 
とは言え、安藤選手の両肩を手で押さえてる。バスケットなら絶対にファール。
1・2・4本目と徐々にその度合いが増していて、サッカーの審判は、どこまでOKとするのだろうか?という疑問が残った。(この辺り未経験者の素人分析の明らかな限界です。)
 
4本の内訳は以下の通り
 1本目(19:13 ポインタ30:00) 右CKを5mファーポスト前へ。北川選手が競り勝ったが、
   一緒に飛んでいた安藤選手に当たった後クリア。
 2本目(54:26 ポインタ1:20:53) 左CKを5mニアポスト前へ。北川選手が競り勝って
   さらに左山選手に当たって枠内へ。GKが少し横っ飛びでセーブ。
 3本目(60:59 ポインタ1:27:26) 右CKを3m正面へ。4・5人の競りになるが
   GKがその上で、パンチング。逃れる。
 4本目(63:30 ポインタ1:29:57) 右CKを5m正面に上げ、北川選手が競り勝って
   ゴール!。

得点になった、4本目を図にする。
 
① まず、正面ファーポスト寄りの位置で、28八坂選手が動いて、24南選手をブロック。
  6左山選手が密集から外へ出たことで、一時的にフリーになった。
  ピックプレーとしてはブロック&ラン(2-5:リンク参照)
  なお、このタイミングは1~1.5秒ほど遅らせれば完璧だった。
  6左山選手はボールを待ってしまっている。
② ボールはその手前のゴールほぼ正面に飛んできて、密集での競りになる。
  そのため前に出たGKが届かない。
③ 30安藤選手より、先に飛ぶことで競り勝った24北川選手がヘディング。
  ゴールとなる。
イメージ 2
 
 
 
 以上です。

*********

ブログ内関連記事
 

 

 

*********

関連記事など、外部リンク

Mycujoo
 
ハッシュタグ
#サッカー,#女子サッカー,#なでしこリーグ
#コーナーキック,#マンツーマンディフェンス,#ゾーンディフェンス,
#ピックプレー,#ブロック,
#浦和レッドダイヤモンドレディース,#アルビレックス新潟レディース