リーグカップ第9節から、7月7日の試合。
 
I神戸は、この試合に勝ったが、グループ1位が固まったとは言いにくい状況。
最終戦(第6節延期分)は、勝ち点で並ぶ可能性を残すAC長野との直接対決。
得失点差の問題で、C大阪堺相手に大勝したかったはずだが、ぎりぎりの逆転勝ち。
前節ノジマ戦に引き続いて、モタモタしてしまった。
 
この試合、牛島選手を右SBに使ったが、まだまだ要勉強。
2失点とも、牛島選手がしっかり危機管理して守れば、取られていない。
攻撃も判断が遅い場面が多く有った。
 
高瀬選手は、交代出場で前節同様にTOPに入ったが、
PKを止められるし、出し手と息が合わないなど今一つ。
やっぱり右SBの方が良さそうだが、道上選手離脱で前戦でのパワー勝負となると、
他には適任者が居ないということなのだろう。
また、中央を厚くして攻めたが、岩渕選手・増矢選手ともに活きない。

良かったのは羽座選手が、この試合も無難に守れたこと。
セットプレーではマークを外すところまでは出来ているし、
どんなヘディングシュートをするのか見てみたい。
また、思い切ったフィードも期待したい。
三宅選手・鮫島選手・中島選手・伊藤選手は相変わらず好調。
良くも悪くも仲田選手・杉田選手はいつも通り。
 
 
一方、C大阪堺は、ノジマ戦ほどやられっぱなしにはならなかった。
バックス陣がチャージし、I神戸のパスを引っ掛けたり、
こぼさせたり出来たシーンが多々あった。多少は修正できていたように思う。
また、2得点は堂々とした得点。
特に1点目の北村選手がサイド突破から、GK頭上を抜いたのには驚かされた。
 
攻撃の看板選手、林選手・宝田選手をスタメンで使わなかった。
しっかり守って、後半勝負がゲームプランだったとしたら、
期待以上の前半だったので、金星を逃したと言うところだろう。
私がチェックした試合の中では、一番できてたゲームだったと思う。

得点
27分(26:30~) (PKアーク中央)岩渕(左へ)→増矢(左へ)→仲田(クロス中央)
   中島(シュート5m)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=175063
40分(39:25~) (25m左サイド)北村→松原志(スルー)北村(シュート3m・狭角)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=175109
42分(41:28~) (右スローイン)古澤(クロス10m右45°)田中(胸トラップ反転シュート・バー跳返り)
   松原志(シュート5m左45°)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=175120
50分(48:52~) (40m左)伊藤(奪取~スルーパス)岩渕(クロス・ゴール正面7m)
   伊藤(シュートミス?右ポスト前)増矢(精一杯の反応5mシュート)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=175163
72分(71:18~) (FK20m左寄り)中島(左ポスト前)三宅(ダイビングヘッド摺らしシュート5m)
 
 Mycujoo ポインタ操作 前半:+10:37 後半:+26:38
 
その他主なチャンス
  SB:Shoot Block S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
      F:Free(GKと1対1など)
 
・I神戸
 00:30~,02:20~S,CK03:55~FS,CK04:34~,06:57~S,12:07~S,
  FK23:57~S,FK30:07~,33:31~,CK34:04~
 CK46:48~,55:05~S,76:56~FS_FS,CK79:51~,86:29~F_SB,
  PK87:11~FS,CK90:05~,93:08~S
 
・C大阪堺
 21:58~S
 FK54:09~,54:36~S,63:20~,66:20~SB,CK67:12~,FK68:55~,75:54~
 
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
 
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
I神戸は9人守備。マンツーマン中心で基本は2人のゾーン配置。
 
C大阪堺は、10人守備で、基本はマンツーマン中心の3人ゾーン配置。
I神戸のショートコーナーや、下がっているセーフティー要員を使う戦略に対応すべく、PKエリアの角に1人待機させた。
C大阪堺はいつも色々工夫する。I神戸は京川選手がサブスタートなので、ニアは危険が少ないと見ての配置ではないかと思う。
イメージ 1
 
ちなみに、先発選手を背の順にならべる。
 I神戸     羽座 三宅 鮫島 牛島 杉田 仲田 増矢 中島 岩渕 伊藤
            167   165  163  162   162   161   160  158   156   150
 C大阪堺 筒井 松原優 田中 松原志 北村 脇坂 野崎 吉積 井上 古澤
          168    165   163     162    161  160  159   159   158   154
 
マッチアップ関係で言えば全く同等とも言える均衡。
 
 
(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
コーナーキック本数がなでしこリーグの公式HPと異なりますが、
正解はこちらです。
 
                 I神戸    C大阪堺
コーナー本数        6      1
得点(1次攻撃)       0      0

センタリング→シュート  1/0     0
センタリング→パス      0       0
ルーズボール         0        0
クリアー             0/1     0
キーパーパンチ      0/1     0
キーパーキャッチ      0     1/0
オフェンスファール      1      0
ディフェンスファール     0      0
 * フリー/競り合い
 キックミス             1      0
ショートコーナー不発     1      0
 

フリーになった選手     0/4    0/1
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む    0      0
   (成功/失敗)
 
 
(3)特記すべきプレー
 
A.I神戸のコーナーキック
 
6本有ったが、やはり、ショートコーナー、セーフティー要員(鮫島選手・牛島選手)を上がらせての攻撃などを使っている。

1本目(03:55 ポインタ 14:32)左CK中島(ショートC)岩渕(20m戻し)鮫島選手(ミドルシュート)
4本目(46:48 ポインタ 1:13:26)右CK中島(ショートC)増矢(25m戻し)牛島(クロス・モタツキ)
6本目(90:05+ ポインタ 1:56:43)左CK中島(ショートC)増矢(手詰まり)
 
1本目は、良い形になった。
PKエリア角に9野島選が配置されたので、10岩渕選手が出てきて、3対2を作る。
なかなかの工夫と言うか、有効な引き出しで、見事な完成度。
イメージ 2
 
 
しかし、残念ながら4本目の右コーナーキックは、(私が観戦した中では)初めて牛島選手を使ったが、完成度が低かった。
1本目とほぼ左右対称のプレーだが、右コーナーから(中島選手→増矢選手→牛島選手)と右利きの選手で繋ぐのは、勝手が悪い。インスイングになる仲田選手か杉田選手がコーナーを蹴ったり、中継したりする方がスムーズに行くはず。
(作戦が見え見えになるが・・)
 
ところで決勝点となったフリーキックからの三宅選手のニアでのダイビングヘッドは、なかなかの難易度で、よく決めた。
ニアへの飛び込みは、I神戸では唯一京川選手が得意としているイメージがあるが、三宅選手のは私の記憶とこのブログの記録にない。
この得点シーンを見せられたチームは、この試合のC大阪堺のように、ニアの守りを薄くして、ショートコーナーなどに備える守備はやりにくくなる。今後も見せてくれれば、I神戸のコ-ナーキックは、ますます脅威になるはずだ。
 

B.C大阪堺のコーナーキック
 
1本しか無かったし、79:51~という大幅交代後でも有るので、
ただ、ゴール前に上げるだけのコーナーキックだった。
 
攻撃より、むしろ問題は守備の課題が深刻。
走り込む選手に簡単に振り切られている。この状況だと、今後も失点は続くと思う。
 
 
以上です。

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 フル動画  :https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?id=19910