1ヶ月以上の休止を経ての準々決勝。
そもそも、このインターバルは何だ?という疑問はみなさんお持ちだと思う。
試合感という言葉は、完全に無視されていますね。
 
本題に入って、新潟Lは守備が決まると強いですね。シュート数的に言えば9:10で長野の方が打っていますが、序盤を除けば、新潟Lが制圧した印象。AC長野の横山選手を素早く取り囲み、押さえ込みました。
全般的にボールも支配し、ピッチの幅を使った攻撃が出来ていたように思います。
ただ、ゴールキーパーのキックに問題が複数発生。危険を招いていた。
 
対するAC長野は、泊・横山選手の2TOPが突破出来なかった。
そこを押さえられても、全体的な押し上げがあれば、分厚い攻めになるのだろうが、
それが出来ないのが、今シーズンを通した課題。
この試合も、それが顕著に表れたと思う。
では、いつも通り、コーナーキックを分析していきます。
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
両チーム、マンツー中心の2人ゾーン固定配置。
 
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(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
 
                 新潟L     AC長野
コーナー本数        5       8
                                                (他1本VTR中に蹴られて不明)
得点(1次攻撃)        1       0
 
センタリング→シュート   0      0/1
センタリング→パス        0       0
ルーズボール         0       0
クリアー               0      6/0
キーパーパンチ       0/1      0
キーパーキャッチ       0        0
* フリー/競り合い
キックミス               0       0
ショートコーナー不発       0       1
フリーになった選手      1/4     0/1
   (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む    2/2      0
   (成功/不成功)

(3)特記すべきプレー
 
AC長野はいつもの通りの攻め方だったように思う。
中央からファーを根気強く攻める。あまり、ニアへの速い球は使わない。
 
対する新潟Lは、ニアに1人走り込ませ、他はファーを狙いつつ、ゴールへ詰める。
配置にバリエーションが多く、かつ、この試合ピックプレーを使ってきた。
5本中3本のプレーで見られた。
 
新潟Lのピックプレーは今年4月のI神戸戦で私は確認しているが、
その後の放送が無かったし、HIGH-LIGHTでも見ていない。
どんなレベルで、どんな頻度で使っているのかは不明だが、
この試合は頻度高く、レベルもまずまずだった。
 
守備で気になったのは新潟Lで、3分と82分にAC長野が8人(キッカーを除く)ゴールエリア付近に見せてきたのに、マンツーマンで付いたのは7人。一人あまらせてしまった。
新潟Lは、ちょくちょくこう言ったアサイメント・ミスをやる。つけ込まれなければ、良いのだが・・。

各論に入って、新潟Lは2点目をコーナーキックから得点した。
ハーフタイムのインタビューに、本田監督が「パターンを予想できていたけれど、やられてしまっている。」と答えていました。
確かに得点した6左山選手マークしている6國澤選手の責任であったが、
結構防御困難な状況だったと思う。
6國澤選手は、密着マークするとピックプレーに掛かるので、間に3中村選手と28八坂選手とそれぞれのマークマン計4人を挟んで離してマークしていた。
その状態から6左山選手がニアに向かって走り込んだので、その前を6國澤選手は押さえた。
対人マークとしては、全く正解である。
ただ、対人マークで目線を奪われた分、ボール落下点の見極めが不十分となり、背後(ファー)へ落ちてきたボールに対処出来なかったということだ。
もっと早い時点から6左山選手を感じられる距離まで詰られれば、こんなに簡単にはやられなかったはずだが、距離を取り過ぎてしまったのが命取りとなった。。
6左山選手がファーへ切り返した位置・タイミングとボールの軌道が絶妙な関係だったので、決まったゴールで、得点者とキッカーを褒めるべきだ。
 
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これはピックプレーではないが、それを防ごうとしたために陥った失点だと思う。
実は前振りが3プレーも有るのだ。
この試合6左山選手はラッシュ&ピックB(2-3:リンク参照)のピックプレーを生じさせる動きを見せている。

ブロッカーになるべき選手がブロックを打ったり、打たなかったりしているが、
6國澤選手は3度走路を防がれて、ピックプレーを強烈に意識していたと想像できる。
なお、ブロックを打たなかったのは28八坂選手(13分)。打ったのは24佐伯選手(17分)、3中村選手(20分)。
全員というわけでも無いが、新潟Lとしてピックプレーを意識し仕掛けていた。
そんな前振りが有ったので、6國澤選手は、ピックプレーを躱そうとし、距離を取ったのだと思われる。
と言うわけで、本田監督のコメントがどこまで「予想」していてのものか不明だが、私的には6國澤選手を責める気にはなれない。
 
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以上です。
 
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