10月16日、久々の生中継だった。
I神戸がひたすら攻め、湯郷ベルがそれを耐える試合だった。
 
ここ数年の間に有力な攻撃選手を抜き獲られ続け、
監督が頻繁に交代し、
宮間選手も休養、騒動で福元選手らも流出、
さらに、試合は負け続きと非常に厳しい湯郷ベルは、
この試合もシュート2本と沈黙。
 
特に前半はディフェンスの詰めが甘く、I神戸の選手にやりたい放題やられた。
後半は多少改善され、I神戸が攻めあぐねる場面も目立ったが、それでも押し返せる程ではない。
最後の最後だけはやらせなかったのは、このチームらしい守備ではありましたが、、。
攻撃もやはり宮間選手の不在は大きいのか、スイッチが入らない。
縦1本の脅威さえも感じられない。
 
最終戦で新潟Lから勝ち点を奪い、コノミヤがI神戸に破れれば、入れ替え戦。
それ以外は自動降格と瀬戸際となった。
 
湯郷は周辺地域をも含めた人口の割に集客が多く、地域のサポートが厚い。
それこそ宮間選手が言った「文化」が育った町だと思う。
そんな特別なチームが、なでしこリーグ1部から居なくなるのは非常に寂しいことだ。
なんとか残ってもらいたいものだ。
 
では、いつもの通り、この試合でのコーナーキックの詳細を見ていきます。
 
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
両チームマンツー中心の2人ゾーン固定配置だったが、湯郷ベルがゴール前に人を集めてきたので、I神戸はゾーンディフェンスに変更した。
 
イメージ 1
 
 
 
(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
 
                 I神戸     湯郷ベル
コーナー本数        12        1
得点(1次攻撃)        0        0
 
センタリング→シュート  1/3      0
センタリング→パス      2/0       0
ルーズボール          0       0
クリアー              4/0     1/0
キーパーパンチ       2/0      0
キーパーキャッチ        0       0
* フリー/競り合い
キックミス               0       0
ショートコーナー不発      0       0
 
フリーになった選手     3/5      0
   (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む  4/0      0
   (成功/不成功)
 
 
(3)特記すべきプレー
 
湯郷ベルは1本蹴った。
ゴール前に人を集める戦法で、特に芸の有るプレーではなかった。
 
I神戸は12本。うち3本、局面的には4つのピックプレーが確認できた。
ただ、偶発的なものばかりで、作戦は全く感じられなかった。
 
76分のコーナーキックでは、面白いことが起きているので図にしておく。
ちょっとカメラのフレーミングが大き過ぎで、詳細は確認しづらくあやふやなのではあるが、、。
4田中選手と16チョ選手がファーに向かい、11高瀬選手と17三宅選手がニアに向かったことでクロス(2-4:リンク参照)が複数生じ、ディフェンスが転倒するに至っている。
ボールがもう少し長ければ、4田中選手はフリーだったろうし、さらに外側には16チョ選手もいた。惜しいプレーだった。
何度も言うが、ピックプレーを意識していなくても、ニアからファーへ向かう動きはクロスを産み、フリーになる選手が発生する可能性を持つ。広く他のチームでも見たいものである。
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
 
 
他に起こったピックプレーもクロスだったが、偶発性がさらに高く割愛する。
 
 
以上です。