人がアプリを作るのか、アプリが人を作るのか | セセデブログ

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実はわたくし、何を隠そう、大の読書嫌いなのです。

そしてわたくしの「人生の目標」第6位は、家に書斎を持つことです。

 

どうも、すべての矛盾の生みの親、です。

 

リレーブログのテーマが「本」ということで何を書こうか迷ったのですが、人生で本を5冊くらいしか読んでないので(お前の論文を読みたい!)、読書紹介は向いてないなと思い、路線を変えてみます。

 

尹の携帯には様々なアプリが入っています。

1ページ目には普段使うSNSやカレンダー、2ページ目には翻訳アプリや家系図を書けるやつ、3ページ目にはゲームとなっています。

 

基本的に1ページ目と3ページ目しか開かないんですが、2ページ目には「隠れおすすめアプリ」が潜んでいます。

 

↑尹の携帯2ページ目

 

 

先日、翻訳アプリが大活躍しました。

 

田端駅から電車に乗ると、欧米風の中年夫婦が近づいてきて、ふいに話しかけてきたのです。

 

「キャニュー スピーク イングリッシュ?」

多分こう言っていました。

 

そして私はすかさず返しました。

「あ、りとる……

(親指と人差し指の間に隙間を作るポーズ)」

 

 

すると中年夫婦は笑顔でこう聞いてきたのです。

 

「¥=<|〒え:@^=%o#〆^ China town?」

 

チャイナタウン!?

今、チャイナタウン言うたよね?

 

そして私は気付きました。

「なるほど、横浜中華街に行きたいのか」

 

ここは田端駅。しかも大宮方面に向かう京浜東北線。チャイナタウンに行くには、逆方面に乗り換えて石川町らへんで降りるのがベスト。

尹は「ちょっと待ってくださいね」と丁寧な日本語で話し、翻訳アプリを開きました。

 

そしてマイクモードに切り替えて、「一緒に電車を降りましょう」と打ち込むと、アプリが英語で「なんちゃらかんちゃら」と話してくれるのです。

 

 

中年夫婦は「オッケー!」と笑いながら、電車を降ります。すかさずそこに「逆方面の電車に乗り換えましょう」とアプリから声が。ごく自然に会話を交わしているかのようなテンポ。尹の指は夫婦の反応を聞く前にすでにアプリに文字を打ち込んでいきます。まさに「聞く指持たず」。

 

ある程度会話しながら、逆方面のホームに。中年夫婦は尹を見ながら言いました。

「プリーズ スパニッシュ」

 

すぱにっちゅ? あ、やばい、噛んじゃった

 

すぱにっしゅ!?

このタイミングで言語変える?

てか、翻訳アプリはどの言語でも大丈夫なんだから、それ早く言ってくれない?

お互いちょっとしかわからない言語で会話していたってこと?

たしかにこのおじさん、オッケーとかプリーズとか初歩的な英語しか使わないなって思っていたけど?

そもそも、尹は英語能力が乏しいから翻訳アプリを使っているんだけど?

 

 

 

 

 

 

 

 

わっつはぷん!!

(誰かがあくびしていたらこれ使お)

 

 

 

 

 

 

 

 

電車を待つホーム。

心地よい風が人の髪を揺らし、丁寧なすぱにっしゅと機械音が静かに響いている。

そして別れの時。もう機械なんぞ必要ない。わいの言葉で話すんじゃ。

 

 

 

 

※ここからは会話を日本語訳して進めたいと思います。

 

夫婦「本当にありがとうございました」

 

尹「いえいえ、暇だったので」

 

夫婦「記念に写真1枚撮りましょうよ」

 

尹「いいですね! ではインカメで」

 

 

パシャッ

 

 

尹「お会いできて光栄です。楽しい旅行を」

 

夫婦「出会えたのがあなたで良かった。あなたは日本の方ですか?」

 

尹「いえ、違います」

 

夫婦「あら、ではどこの方?」

 

尹「私はコリアンです!」

 

夫婦「おー、コリアン! すばらしい!」

 

 

ガタンゴトンガタンゴトン

 

 

尹「電車が来たようですね。1時間ほど乗れば石川町に着きます」

 

夫婦「ありがとうございました!!」

 

尹「ハバナイスデイ!!」

 

 

我ながら完璧でしたね。困っている人を助けるわ、翻訳アプリを使いこなすわ、コリアンを自慢するわ。最後のハバナイスデイは言いたかっただけです。調子に乗りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんの話?

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、本です。つい翻訳アプリの話で盛り上がってしまいました。

携帯の2ページ目にこんなアプリが入っています。

 

「読書管理ビブリア」

 

これは自分の読書ペースを管理できるアプリです。

今月は何冊読んだのか、今までどんな本を読んだのかなどをグラフなどで管理してくれます。

そして最も重宝しているのが「読みたい」機能。

読みたい本を検索するだけで、本の表紙とともに「読みたい欄」に保存されるんです。

 

 

そこに保存してある本を2冊紹介します。

 

①「考える技術・書く技術」

これは朝青の先輩にオススメされたのですが、先輩のプレゼン熱に圧倒されて半強制的に保存したんだと思います。

「半径1km以内に自動販売機が○○個あるのなら、日本には合計○○個の自動販売機がある」みたいなよくわからない計算方法の話をされたような記憶が微かになくもない……。

 

 

②「ハーバード流宴会術」

朝青において宴会は必須。宴会において盛り上がりは必須。

この本は、ハーバード大学生が考えた宴会を確実に盛り上げる方法を記した本です。

もちろん宴会の盛り上げ方については尹も自論を持っているので、ハーバード大学生がどんなもんかを一目見ようと保存しておきました。

 

 

 

 

この本は「読みたい」本たちなので、もちろんまだ読んでないです。

 

読書嫌いの皆さんも、「読みたい」本を保存することから始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

今日の格言

 

「人がアプリを作るのか、アプリが人を作るのか」