左翼・右翼がわかる!―天皇制 西郷隆盛 三島由紀夫 日蓮 宮沢賢治 大本 オウム真理教 軍隊/佐高 信

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とっても奥が深い対談です。でも正直、私にはまだ早すぎる内容でした。

副題に掲げられている「天皇制」や「西郷隆盛」について、基本知識がなければ、

対談の内容はほとんど理解できないでしょう。

私は司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んでいたので、西郷とその当時については、

ひととおり知っているつもりでした。

でも関連書籍を読んだ程度ではなく、西郷に対する自分の思いを語れるくらい興味を持っていなければ、

この対談内容は本当の意味で理解できないでしょう。




これで左翼や右翼についての理解が深まると思ったら間違いです。

左翼や右翼について、普段からいろんな思いを巡らしているような博識な人が読むべき本です。

ということで、いつかこの対談の本当の意味がわかるようになるため、

副題に掲げられているような内容に関する本を読んで出直します。

鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)/高橋 洋一

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一般的に新聞などで報道されている事は不自然で、腑に落ちない事が多い。

それらの多くは、政府の”PR”の役割を担っているから、辻褄が合わないながらも、都合のいい事だけが報道されている結果だ。

そのような不自然さを解消してくれる本書は一読の価値あり。



例えば、鳩山首相が研究していたOR、小沢氏の政界に与えるインパクト、掲げられたマニフェストの本当の目的などは非常に興味深く、

本書を読んだ後に新聞を読めば、書かれていない事が行間にきっと読み取れてくるだろう。



一番良かったのは、”理系宰相”と呼ばれる鳩山首相を、政策づくりにも関わっていた東大・数学科卒業の高橋洋一が解説をしている点だ。

そして、元々好きだったJ-waveの「Jam the world」金曜日ナビゲーターの竹内薫との対談形式になっているのも良かった。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略/クリス・アンダーソン

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カミソリで世界的に有名な「ジレット」を始め、昔から今に至るまでのフリーの歴史を辿り、

どのような時代背景や人々の需要のもとに、これらの供給がうまく適合し、ビジネスで成功したか綴られている。

その時に大きな力を発揮したのが”フリー”だと、著者は説く。



私が一番感心したのは、フリーや海賊版は、マーケティングの役割を果たしているという事。

今までは、無料の物や偽物をつくるという事は、不道徳でオリジナルの作品の地位を貶め、何一ついい事がないと思っていた。

例えで挙げられているのが音楽業界だが、海賊版のCDの横行や不正なダウンロードは、レコード会社の収益にはつながらない。

しかし、アーティストの評判を拡げるというマーケティングの一翼を担っていて、結果として、ライブへの動員につながり、

アーティストはライブの収益を高めていると説く。



確かにうなずく事も多いのだが、読んだ後の感想としては、テクニックに依存しなければ生き残れない印象が強く残った。

上記の音楽業界の例に関しても、そのマーケティング効果の信憑性は、いまだに問われている。

”フリー”というテクニックを駆使するかは自由だが、私はこの本から知識を得て、それを活かそうとは思わない。

しかし、現実として、フリーの世界に私たちは暮らしている。

そのような観点からいえば、世の中の仕組みを広く理解するため、いろいろな例がわかりやすく書いてある本なのでおすすめだ。