サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント -6ページ目

サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

「部下が本音を話してくれないんです」

1on1ミーティングで上司の方からよく聞く悩みの一つがこれです。

本音を話してもらうことが
良いか悪いかは別にして、

思っていることを素直に出してもらえる
関係性や雰囲気があるといいですよね。

本音を話しない部下にはいくつか要因がある
と思いますが、上司と部下にベースとなる
信頼関係があることを前提として
ここでは2つに絞ります。

1.まだエンジンが掛かっていない
2.自分の本音に自分自身気づいていない

 (言語化できていない)

これらの要因を解決する答えは一つ。

「部下にたくさんしゃべってもらうこと」です。

まず、1.まだエンジンが掛かっていない
についてですが、本音の話というのは、
すぐに話すにはハードルが高いものです。
いきなり
「私、今の部長のやり方に反対なんです」

とは中々ならないですね。

部下が思っていることをいろいろ話して、
それを上司がじっくりと聴いていきます。

すると、部下のエネルギーが上がってきます。
人は話をしていると、エネルギーが上がるのです。

ノッテきて、エンジンが掛かります。
じっくり聴いてもらえることで、
自分の話には価値があるんだと感じ始めて、
自信も出てきます。


そうすると、ハードルが高い話でも
「実は・・・」
と切り出していくことができます。

また、緩い話や本筋とそれた話など話しながら
部下は上司の態度や文脈を読んで、
「あー、否定的な意見も歓迎されているんだ」
「話しても大丈夫だ」

ということを感じるとエンジンが掛かり、
「実は・・・」

と話すことができるのです。


次に、
2.自分の本音に自分自身気づいていない
(言語化できていない)ですが、


本音というのは、自分でもすぐには
自覚していないことも多い
ものです。

話をいろいろと進めながら、その文脈から
自分で気づくことも多いでしょう。

上司「最近メンバーの調子はどうかな?」

部下「最近、疲れているメンバー多いんですよー。
 働ける時間が短くなって、逆に忙しくなり
 すぎているっていうのもそうなんですが。。

 あとはやっぱり、以前に比べて結果が
 出づらくなってるっていうのはありますかね。
 これは市場の問題というのは否めないです。

 あと、そうだそうだ、部長のトップライン
 伸ばしていくっていう方針にまだまだ
 腹落ちしてないメンバーが多いです。

 そういう意味では、実は私もそうなんです。
 現場でやってると、そこよりも大事なこと
 あるだろうって、正直思っちゃう場面が
 多々出てくるんですよねー。」

というように、話をしていると、
思っていたことが出てくることがあります。

いずれにしても相手に「本音」を語ってもらう
ためには、まずは
「たくさんしゃべってもらう」必要があるのです。

しかし、日常の中で部下に
「たくさんしゃべってもらう」時間は
中々取れません。

つまり本音を語ってもらえる時間が無いのです。

だから1on1ミーティングの時間が必要になります。
1on1を上手く活用して、部下にしゃべてもらい、

結果として本音を語ってもらうことを
実現してみてください。

しゃべってもらうためのスキルについては、
また、お話していきたいと思います。

★変革のヒント:
部下に本音を語ってもらうために、たくさんしゃべってもらおう

日本の高校生の読解力が落ちている。
・・・らしい。
 
OECDの世界的調査で、2018年の
学習到達度調査(PISA)の結果が
一昨日発表された。



簡単に言うと、日本の高校生において、
科学や数学はランクが変わらなかったが
読解力は前回の8位から15位に下がった。
 
ネット漬けで、短文コミュニケーション
が増えて、長文を読む機会がへっている
ということですが、それは他国も同じ。
 
ただ、受験者のアンケートを見ると
チャットの頻度が「毎日」「ほぼ毎日」
の人が、OECD37か国の平均が67.3%
に対して、日本は87.4%だったとのこと。
 
これを見て感じたのは、逆に言うと、
短文慣れしていて、メッセンジャーの
ように、スピード感のある
コミュニケーションが得意、
必要になってきているのではないかと
 
また、ゲームをしている様子などを
見ていても、今の敵の動きを見ながら
次のアクションを考えたり、さらに
右手と左手で違う操作をしていたりと
マルチタスクを行うことが
トレーニングされていたりする。
 
職場でも、slackなど話の途中で
ポンポン差し込みが入り、
素早く、マルチに、広い
コミュニケーション対応が求められている。
 
また、仕事環境も、「いかに効率よく」が
一番の課題だ。だからあまりじっくりと読む、
考えるという時間も持ちづらくなってきた。
 
これは、社会の流れとしてわかるのですが、
私は、実は一番の原因は他にあると思います。
 
それは、
 
情報がわかりやすくなって、
受け手に考えさせることが減ってきた。
 
逆に言うと、
 
受け手に考えさせるような情報や内容では
受け手は読んでくれないのです。
説明書が必要な製品は使ってもらえないのです。
 
「じっくり読みなさい」と言っても
じっくり読まないとわからないような情報を
伝えている方が否定される時代。
 
人は居心地悪いところにはいとどまらない時代
そういう時代背景がありそうだな、と思いました。
 
ですので、このblogもいかに読みづらくなく
深く理解してもらうかを意識して行っていきたい。
 
 
★変革のヒント:
相手に労力を強いず深く理解してもらう意識を持とう
 
今朝ふと、自分が「ナイスアイデア」を
思いつく時がいつなのかを考えていました。
 
まず思いついたのが、良質な本を読んだ時。
 
新しいアイデアや考えが数珠つなぎに
浮かんできて、自分の心がスパーク
していくのがわかります。
 
それとともに「あ、そうだ」と思ったのが
シャワーを浴びている時間。
 
自分の強み:ストレングスファインダー
で言うところの
 
「内省」「着想」「学習欲」「運命思考」
などを「収集心」で得た知識や情報を元に、
フルで活用して発揮している
 
まさにこの時間が
 
「シャワータイム」
 
これが、お風呂にゆっくり浸かっている
ときには発揮されない。
 
おそらく違いは、
・水圧による身体への刺激
  (お風呂はNO刺激)
 
・シャワーヘッドが固定されて、
 自分が適度に動くことで、
 脳が活性化(?)されている
 
・自分が適度に動くことで、水圧の刺激が
 身体の各部に移動して脳が活性化(?)
 
目を閉じることで、内省しやすい
 (ウォーキングは目移りする)
 
などなど、
おそらく脳や身体が知らず知らずに
良いコンディションになっているのだろう。
 
自覚的に、課題を持ってシャワーを
浴びることにしよう。
 
 
★変革のヒント:自分の能力が最大化できる場面を思い出そう!