サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント -49ページ目

サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

月曜日22時~テレ東で放送されている「カンブリア宮殿」
という番組を最近楽しみに見ている。


  

経済人をゲストに招いて、会場でのトークとビデオ映像で仕事の中身に迫る。


 

前回は、ヘッドハンティングの縄文アソシエイツ社長の古田英明さんだった


 


流暢に理路整然とお話する切れ者というよりは、朴訥とした話しぶりで


 

人の良さや感情がにじみ出ていてとても好感が持てる方でした。


 


いくつか響いた言葉がありました。


 


 


「リーダーはとても大変です。リーダーになる人には、『大変だからもう辞めたい』と


言っているような人にやっていて欲しい。」


 


 


古田さんの考えるリーダーは、ピラミッド構造の頂点ではなく、逆ピラミッドの底辺に位置する人である。


 


著書でも、優秀なリーダーを、「傍楽人(はたらくひと)」と定義していた。


 

つまり、周囲(傍)の人を楽しくさせるために、自分は辞めたいほど苦しみ考えいてる人ということ。


 


 

そういえば、昔、弊社のシステム本部長をしていた女性が退職される時に、


 

最後の本部長会議の席でこんなことを言っていました。


 


 


「この会社は、上の人がとっても苦しんでいるからいい会社ですね」


 


 


自身としても、いわゆる「出世」をするほど「楽」になっていくというのは、


 

感覚的に違うな。と。日本人の古い感覚というか。。




 


 

日本の古い感覚といえば、古田さんはこんなこともおっしゃってました。


 

日本が欧米から資本主義を持ってくる時に、プロテスタンティズムの精神を一緒に持ってこなかったので、


 


拝金主義のみが蔓延ってしまっている。と。




プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神についての詳細はこちらで。


 


 


欧米の禁欲的プロテスタンティズムの代わりとして、日本においては、「武士道」のような倫理観が


 


伴っていないと「優秀なリーダー」だったり、「優良な企業」にはなれないのだろう。


 


 


 

最後に、転職を促すはずのヘッドハンターが「若者よ。転職するな」というメッセージをお話していました。


 


やりたい仕事をすることも大事だが、目の前の一見面白くない仕事に対して、


 


喜びを見出す力を養うことが大事。




ある程度の「壁」を超えないことには「喜び」「やりがい」は見えてこないのである。


 


仕事の基本を覚えるまでは、安易に転職を考えず、踏みとどまるべきである。と。


 


 


昨今の流れとは逆行しているようですが、長い目で見ればそれが優秀な人材の増加につながると。


 


安易な転職によって、企業の中に優秀なリーダーが醸成されづらくなってきている現状が


あるのだと思います。


 


  


「人を育てる」ということについて改めて深く考えていきたいと思います。




 

来週は、元体育教師の原田隆史さんです。

この人の著書も何冊か読みましたが楽しみです。


『偶キャリ』
を読みました。










内容は、クランボルツ教授により提唱された




「プランドハップンスタンス(計画された偶然)理論」についての説明と




この理論でキャリアを築いてきた10人の方のお話。




この理論には、高橋俊介氏の名著「キャリアショック」
で初めて出会って、とても共感した。

 


 


変化の激しい時代には、計画的なキャリア形成は非現実的であると。


 


どこが非現実かというと、計画には「挫折」や「失敗」が想定されづらい


 

「10年後に1000万年収を得る」ために、多くの人は

  

 →3年後には年収を50%UPさせて600万にする  とする。

  

 よもや


 


 →3年後には事業に失敗し自己破産し、そこから這い上がろうとしている


 


 という計画は立てない


 


 


 しかし、現実にはキャリアは予期しない偶然の出来事(突然の倒産、転勤、部署異動、今までの経験や


 


ノウハウや技術が役に立たなくなる。若しくは、年功に左右されない大抜擢や会社のIPO等々)




や様々な「たまたま」の出会いによって、その8割が形成される。


 


 


だから、個人がキャリアを切り拓こうと思ったら、偶然を必然化する(=自分の望むような、キャリアに関する偶然の出来事を自ら仕掛ける)ことが必要だと説いている。


 


 

「自分の10年後の目標(ゴール)を明確に定めて意思決定をする」 という主流な考え方とは異なる。


 


  


 


「偶然によってキャリアが出来上がる」といっても、


 


「行き当たりばったり=受身」ではなく、


 


偶然をキャッチし必然に変えるために


 


問題意識を持ち、アンテナを常に高く張り、情報をつかむ行動「=能動」をとるのである。


 


 


自分なりに意図を持って種まき(行動)をした結果として「たまたま」や「偶然」が結びつくのだ。


 


 


  

自分自身を振り返るに、


 


新卒で入った会社は、入社まもなく自分の大まかな方向感との「ズレ」を感じた。


 

自分の漠然と進みたいと思っている方向とのズレは、転職を決意させた。


 

その問題意識により、アンテナを立て、よく勉強もした。


 

そして、よき出会いにより次の会社に転職。


 

20代は僕一人しかおらず、即戦力しか採用しないその会社への偶然のチャンスを逃さなかった。


 


その会社には満足していたが、自分の人生の方向性についての答えが見出せていた訳ではなかった。


 


そこに、現在の会社の創業者で友人でもあったO氏
との出会いがあった。


 

しかし、そもそもその出会いを演出したのは、親友のcode_blue
との


 

人生やキャリアについての熱い語りがあり、そこに二人の問題意識があったからこそ、




「最近、O氏が渋谷でおもしろいことやってるみたいよ」


 

という情報をキャッチさせ、会いに行くという行動に駆り立てたのだ。


 


入社してからは、ずっと営業だった。そこでの問題意識や興味は部下の「教育」や




「モチベーションアップ」や「良い人材の採用」だった。


 


 


現在の部署への配属は、志願した訳でもなく本当に「たまたま」だったが、


 

振り返れば、必然だったのかなとも思う。


 


 

まとめると、


  


 


 

自分の「思い」に基づいた、ザックリの方向性を自己分析して立て、


 


現実はプランドハップンスタンスで柔軟に行動する。 というスタンスですね。


 


 


 


自分の「意志」や「思い」を大切にし、


 

更に大事なことは、「今」を大事に楽しんで生きること。


 

今、その与えられた偶然の場所で能動的に一生懸命に生きなければ


 

次の偶然はつかめないのでしょう。


 


子供が10ヶ月目に入り、非常に活動的で困る場面もしばしば。


 


ハイハイしているので、床に落ちている小さな物をよく発見します。


 


そして、取り合えず口に運びます。


 


さらに食べちゃいます。


 


先日は小さなクリップを口に入れようとして


 


「ひやっ!」 としました。


 


 


床に物を落とさないように日ごろの注意が大事だと再認識。


 


 

そういえば、マーケティングの世界でこんな法則がありました。


 


 


 


ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)


 


アメリカのハインリッヒという人が、労働災害の発生確率を分析したものです。


 


それによると1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度のケガがあり、


 

その裏にはケガはないものの、まさに「ひやっ」とした300件の体験があると。


 


 


今ではビジネス上の失敗発生率としても活用されてます。


 


例えば、1件の大失敗の裏には29件の顧客からのクレームでわかった失敗があり、


 

更にその裏には、300件の「しまった」と思ったが、苦情がないため見逃している


 


事例が必ず存在すると。


 


 


 

メッセージとしては、日ごろの「ひやっと」を大きなアラートと捉え、





いかにミスにならない潜在的なミスを無くしていくかですね。


 


 


  


そして、いろいろ応用可能かも。


 


 


300のぎりぎりに来る行動は

29のちょっとだけ遅刻を招き

1つの大遅刻を誘発。


 




逆に言うと、根拠はないですが、


 


 

1つの大きな成功の裏には

29の小さな成功があり

300の失敗がある。


 


みたいな。


 


 

小事を大事に。