No.188 イチローが子供達に語った「自ら教育する時代」に対応していく術 | サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

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株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

12/22に、イチローさんが
「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」
の閉会式で語ったメッセージに、
ものすごく共感を覚えました。
 
以下、メッセージ抜粋
===========
「先生よりもどうやら生徒の方が力関係が強くなってしまっているというような状況があるみたいで、このことに僕は今、心配しているというか、どうやって克服するんだろうとよく考えることがあります」
 
「なかなか厳しく教育をすることが難しいみたいなんですって、先生たちは。だからみんなまだ小学生なんだけども、中学、高校、大学と社会人になる前に経験する時間、そこで自分自身を自分で鍛えてほしい、というふうに今、すごく大事なことだと思います。」
 
「厳しく教えることが難しい時代に、誰が教育をするのかというと最終的には自分で自分のことを教育しなければいけないんだ、という時代なのかなと思います。」
 
==引用ここまで===
 
このことが、まさに企業内でも起きてきている。
 
シンプルに言うと、みな厳しくされたくない。
怒られたくない。嫌だと感じるところにはいたくない。
 
昔はそれでも、その会社にいなければならなかった。
しかし、今は流動性高く売り手市場。
嫌だったら、同じ条件で他に働く場所はいくらでもある。
 
上司が厳しく接することが難しいという人類史上でも、
おそらく稀な新しい時代に突入したのだと思います。
 
そして、その時代の中で部下側の人は、
上述のように自らで教育しなければならない。
 
そのための出発点は、自己理解だと思います。
己の強みや弱みを知っていくこと。
そのために、メタ認知力(客観視して捉える力)
を高める必要性が出てきます。
 
具体的には、
エニアグラム(性格の9つのタイプ)
ストレングスファインダー
MBTI
など、自分を分析するツールなどを活用して
自己を見つめていくと良いでしょう。
 
そして自己理解を起点に、他者理解を進めていく。
さらに頭で分析したら、後は実体験をして振り返る。
 
職場で言えば、経験学習を行うことから、
新たな自分のナレッジを獲得していく。
 
そうやって、自ら教育、学ぶことが必要になっていく。
 
そして、上司は、そのプロセスを「サポート」
していく役割になっていく。指示から支援へ。
 
もちろん、馴染む組織と馴染まない組織が
あるでしょうが、世の趨勢はそうなっていく。
 
ただし気をつけなければならないのは
サポート型の関わりというのが、
いわゆる第3者的な「コーチ」のような
役割ではダメであること。
 
上司はコーチではない。
1on1ミーティングはコーチング的側面はあるが
純粋なコーチングではない。
 
ここはまた次の機会に説明していきますが
上司はこの切り分けを認識して、
部下との対話によるすり合わせを
深めていかなければならないのです。
 
★変革のヒント:
自立を促すためのサポート型マネジメントを心がけよう!