No.189 2019年に1on1の研修をたくさんしてみて感じた2つのこと | サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

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株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

2019年は講演や研修に追われる日々でした。
研修で現場のマネジャーとたくさん接して
感じることが2つありました。
 
一つは、1on1をうまく活用して、対話型・
支援型マネジメントを行うことについて、
意識して取組むと、どんな人でも一定レベル
までレベルアップするということです。
 
一回しかお会いしていない方はわかりませんが、
 
フォローアップ研修を含めて、3回、4回と
時間をかけてお会いすると、程度の差は
ありますが愚直に取り組まれる方は、
確実に研修で学んだことが活かされています。
驚くほどに!これは希望です!
 
とてもいい意味で裏切られた感覚です。
 
日本人のいわゆる「守破離」の学びの
パターンが活かされていると感じました。
 
海外のように「自分なりに1on1やっておいてね」
では、中々進みません。まず「守」、
つまり「型」が必要なのです。
 
しかし、型があると確実に行ってくる
誠実さ、責任感、正しさ、などの価値観を持っています。
 
二つ目は、1on1ミーティングの研修は、
研修としての効果性が他の研修に比べて
非常に高いことです。
 
なぜかというと、研修で学んだ「型」を
実践してくる「場」があるからです。
 
確実に1on1を行う「場」があることで、
マネジャーも必死に学ばざるを得ない。
 
その後実践してみて、良いことや課題などを
シェアする研修があり、他の人の話を聞いて、
「なるほど」とまた現場で行ってくる。
 
この繰り返しができることが強みです。
多くの研修がこの現場での明確な
「場」が無かったために
研修は面白かったけど、、
で終わってしまっていました。
 
もっと言うと、15年ほど前に
「コーチング研修」が流行り
大手企業では管理職は一通り研修を受講しました。
 
しかし、残念ながら浸透しませんでした。
なぜなら不幸にも、1on1ミーティング
という「場」がセットでは無かったからです。
 
せっかく学んだコーチング的
コミュニケーションを活用する場が現場で
想定されずに、「あれ?これいつ使うんだっけ?」
になっていたのです。
 
コーチング的関わりは、1on1のような
じっくりと話す場で、部下もそういう
コミュニケーションに合意がないと、
少々くどく感じるものです。
 
つまり、忙しい現場においてはあまり向かない
ことが多い。現場では、率直な指示が欲しいし、
「どう思う?」などと投げかけられると
部下は「面倒くさい人だな」
と思ったりするのです。
 
ですので、1on1という場が用意されてきた
今だからこそ、対話型・支援型のマネジメント
スタイルとその学びが必要になってくるでしょう。
 
上司にとって、部下というのは本当に唯一無二の
面白い存在だと思うのです。
クライアントというほど距離が遠いわけでもなく
パートナーというほど近い距離でもなく
ただの同僚というわけでもない。
 
仲間かもしれませんが、部下だけを指すのでもなく
そもそも違和感を覚える人もいるでしょう。
 
ですから、唯一無二の関わり方を考えねばなりません。
 
クライアントに接するほど他人行儀でもなく
かといって、自分の言うことを何でもきく弟子でもない。
 
社会構造が変化していく中、
上司と部下という関係性も
どんどん変化していっています。
 
今の時代にあった
コミュニケーションの取り方(手段)と
根本的なスタンス(在り方)は何なのか?
 
来年も発信していきたいと思います。
そして、様々なチャレンジをしていきたと思います。
 
★変革のヒント:
時代の変化を捉えたコミュニケーションを模索しよう!