一夜明けてですが、今年のM-1は
ものすごく評判が良かったようです。
私もリアルタイムで見ていましたが、
本当に面白かった。
コミュニケーションというカテゴリーで
漫才は勉強になることが多々あります。
どんな世界にも技術が存在して、
それが習熟されていくと、
アートと呼ばれるような域に達する。
つまり、見惚れる、聞き惚れるのです。
しかし、そこに至るまでには
技術の洗練だけでは難しい。
例えば、インディアンスのしゃべくりや
ボケ倒しの技術は本当に素晴らしいと思った
けど、なんだかそこまで笑えなかった。
(私の主観でもあり、実際点数も伸びなかった)
技術ぴかいちで言えば、和牛ですが、
審査員の上沼恵美子さんに酷評された。
「横柄な感じ。このステージは僕のもの、リサイタル。緊張感もなんにもない。ぞんざい。大御所みたい。。」
物騒な言葉がたくさん並びます。
同じく審査員の立川志らくさんはこんな発言を
「自信が10の芸は鼻に付く。怯えが10の芸は見ていられない。自信が怯えを少しだけ上回った芸こそが魅力的な芸。去年のかまいたちは自信8怯え2。今年は自信7怯え3」
ある言葉が浮かんだ。
「初心忘るべからず」
能楽(まさにアート)の始祖世阿弥の言葉だとされています。
世阿弥が言う「初心」は「初めて」の時のこと
を覚えておきなさい、ということに留まらず、
毎回のことを、その場限りで流すのではなく、
身につけておくことの大切さも説いていました。
いずれにしても、緊張感が少しなければ
アートの域までは達しない。
まさに自戒としてですが、見惚れるような
良いパフォーマンスを行おうと思ったら
慣れや当たり前からくる「自信」に惑わされず
少しの緊張感や自覚的な何かが必要。
それは、新しい挑戦を少し加えていくこと。
加え続けていくこと。
このブログもそう。
取り組み続けよう!
★変革のヒント
慣れた領域に必ず少しのチャレンジを加えていこう!