No.186 浅田真央さんの逆転の裏にあったことから学ぶ | サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

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株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

昨日の夜、何気なくTVを見ていたら
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと
フィギュアスケート元世界女王浅田真央さん
が対談する場面で、こんなお話がありました。
 
あの、ソチ五輪での裏話です。
 
ショートプラグラム(SP)で
冒頭のトリプルアクセルで転倒し
16位と出遅れました。しかし、
翌日のフリープログラム(FP)で、
完ぺきな素晴らしい演技を見せて
皆が涙した、あの裏にあったこと。
 
何が彼女を立ち直らせたのか?です。
 
SPが終わって、当然落ち込み
周囲の「切り替えろ」という言葉も
耳に入らず、寝付けなかったそうです。
 
そんな状態が続き、翌日(FP当日)の
お昼に、姉の舞さんから電話が入る。
 
「楽しんでやっておいでよ♪」
 
という、とても軽い言葉(と本人は解釈)
を掛けられて、真央さんは
 
「楽しんでできるわけないでしょー!」
 
と怒り、思いのたけをぶつけたそうです!
 
すると、もんもんと思っていたことが
吐き出せて、とてもスッキリ。
これで、切り替えができて
あの演技につながったというのです。
 
「姉のお陰です。」と真央さん。
 
こんな風に、一見ネガティブな言動も
吐き出せることは良いことですね。
 
よく、企業研修で上司の方に
 
「今1on1ミーティングをやっていて
うまくいっていることと
うまくいっていないことは何ですか?」
 
と投げかけて、書いてもらいます。すると、
 
【部下がネガティブな話ばかりする】
 
というのを
うまくいっている方に書く人もいれば
うまくいってない方に書く人もいます。
 
どうしてでしょうか?
 
まず本来、ネガティブな話が出てくること
自体はニュートラルなことです。
ただ、話をしただけ。たんなる事実です。
 
では、なぜ上司はネガティブに捉えるか?
一つには、部下のネガティブ話を聞いた上司が
【ネガティブな】気持ちになってしまうので、
ネガティブな方に書いている可能性があります。
 
もう一つは、単にネガティブなことを言う部下は
良くない状態で、1on1で解決できてないから
うまくいっていないと考えています。
 
一方、うまくいっているに書いている人は、
「部下はネガティブな話を言ってくれている」
と捉えています。本音を言ってくれていると
 
そういうスタンスがあると、部下のネガティブな話を、
真央さんのお姉さんのように、受け止められるでしょう。
 
すると部下の話を聞き続けることができ、部下は
「解消」という「自己解決」に至るかもしれません。
 
往々にして上司はすぐに「解決」せねばと焦って、
部下の話をじっくり聴けないものです。
それは、うまくいってないと受取るスタンスからきています。
 
まずは、ネガティブな話もドンと受け止める。
つまり、じっくりと聴き切ること。
(聴き方も細かいスキルはありますがまたおいおい)
 
そうすることで、部下のネガティブな話は
異なる方向に進む可能性が高まっていくでしょう。
 
そして、、そのうえで解決策の模索を一緒に始めていきましょう。
 
★変革のヒント:ネガティブな話をドンと受けとめて聴き切ろう!