No.127 「覚えること」と「考えること」 | サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

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株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。


最近、評価に関してのマニュアルを作成しました。




組織が拡大してくると、文書が増えてきます。




チェックシートやらテキストやらマニュアルやら、、、「覚えること」がたくさん。




その分「考えること」が少なくなる。






正確に言うと、




覚えることに時間が使われ、時間がないから「考えること」が少なくなるのではなく、






覚えるものがあるので、それに依存してしまい、「考えなければならない機会」が減り、





考えることが少なくなる。







「覚えること」は、その大量の文書を見たとき、



「うぇ~。」



と思うが、多くの人が受験教育で実践してきているので意外と慣れている。






しかし、



「考えること」は、それが定着している人とそうでない人の差は激しい。






「だって知らないですもん。」

「だって聞いてないですもん。」

「だって教えてもらってないですもん。」




思考を停止させるワードが沢山でてくる。





これらの言葉が出てくる背景にあるパラダイムはこうだ。




答えは、先生(学校)や上司(企業)から「与えられるもの」であり、


正しい答えは、(こう聞かれたらこう答えるというように)「ひとつ」である。




というもの。






僕らができるのは、「考える機会の提供」。




マニュアルには、最低限の事実としての記載以外はこんなものが良いのだろうか?





●Q&A




Q:○○○と聞かれた場合どうすれば良いか?



A:当社の価値観に基づいて自分の言葉で状況に合わせ説明してください。

  また、周囲の人と議論してみて下さい。