シンガーソングライターとしてパーキンソン病発症後も音楽活動を続けている樋口了一さんが、31日(日)13時10分頃~日本テレビ『24時間テレビ』に出演していました。

 ドキュメントで自宅でのインタビューPD患者の症状で2つの違う動作を同時に行う事は難しくなり、右手が動きが悪くピッキングが辛くなり、声も出にくくなってきていたこともあり、これまでの自作の曲をギターを弾き語りのスタイルから歌うこと専念することを決断したという。

 最近、新薬が使えるようになり日常生活はかなり改善されたが、やはり日内変動、突然オフで無動や歩行困難になる事が不安で一番辛いという。

 今回のチャレンジで、弾き語りの披露は6年ぶりだそうです。最高の舞台となる日本武道館のステージで「手紙~親愛なる子供たちへ~」を弾き語りで歌っていました。
 PD患者で趣味で楽器を弾ける人が発表会に出たりすることを目標に練習することや音楽活動を続けていく事自体楽しく自分の脳からドーパミンが出て震えが出なかったり、カラオケだと声が良く出たり良いリハビリになるのだろうと思います。

NHKきょうの健康の特集 「パーキンソン病の進行を防ぐ」が今週、再放送で午後から放映されます。
2月10日(月)~2月13日(木)4日間 NHKEテレ 毎日午後1:35~1:50再放送
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/ 

 国立精神・神経医療研究センター病院 神経内科 パーキンソン病・運動障害疾患センター センター長
村田美穂先生が病院での診察時の検査の実例をビデオや画像で解説。家族からよく寄せられる質問相談に答える。

 国立精神・神経医療研究センターリハビリ科のPT(理学療法士)さんが出演し自宅で出来る各種リハビリ実演しYoutubeの英語のビデオでしか見れなかったLSVTBigの大きく動く歩行を日本のテレビで初紹介していた。是非ご覧ください。

 初日はPD患者の症状をビデオで紹介された。特有の前傾姿勢で小刻みの歩行が、服薬時は別人のように普通にスタスタ歩けている。神経内科を受診時の問診のあと、手足の関節のカクカクした動きや、姿勢反射障害、体のバランスを調べ、パーキンソン病が疑われる場合には画像検査を行います。

 MRI以外にドパミン神経の状態を見ることができるSPECT(単一光子放出コンピュータ断層撮影)検査は2014年1月末から保険診療が可能になり、早期発見にとても役立つと期待されています。

 独り暮らしではバスや電車等の公共交通を利用し乗換え通院しなくてはいけない。途中でオフになり診察時に歩行困難の酷い状態で診察室に入ることは困難で診察時に薬で緩和され症状を主治医は正確に把握できていないことが多い。

 医師の薬の処方の服薬量、タイミングでの効き具合、副作用等は個人差がある、主治医に正確に伝える為に、服薬、食事、睡眠の時間と薬の効きを記録した手帳を持参して主治医に報告し質問して薬の知識を得る、家族や介護スタッフも患者の通院に同行して普段の生活での障害や客観的に見た症状を補足して伝え病気を正しく理解することも必要。

パーキンソン病あなたの症状日誌 http://requip.jp/support/tool/pdf/0090-2.pdf

 初期は薬が良く効くので早期からのリハビリに取り組む人は少ない。薬のみの治療でなく、ウオーキングや体操、ストレッチ等自分の出来る事から始め進行を遅らせストレスを軽減し前向きに生きる事で症状を改善しながら長く付き合える。患者の生活しやすいよう協力する事が大切です。

 2月6日(木) パーキンソン病 進行を防ぐ「患者を支える」
 歩行困難ですくむ場合廊下にテープを貼る事で目印となり歩きやすくなる。規則正しい食事の内容や服薬のタイミング等、薬の飲み方の薬の効き具合への影響が大きい。進行期には喉の筋肉がこわばる嚥下障害が原因で薬は蠕動運動で小腸迄到達せず吸収が低下する、実際の飲み込む映像の比較も解かり易い。

東海ゴム、柔軟素材で構成した歩行アシストスーツ公開
日常的に使用可能
 日刊工業新聞より転載 2013.09.23

 東海ゴム工業は、9月18~20日開催の九州大学の山本元司教授らと共同開発を進めている「歩行アシストスーツの試作機を公開した。 

 加齢などにより脚力が低下した高齢者の歩行支援を目的としており、下腹部から膝にかけて配置したアシストベルトを、モータにより牽引することで下肢の振り出しをアシストする同スーツの着用により、歩行筋力を最大で2割程度補助し、歩行エネルギーを1割程度低減できたことを確認したという。

 また、柔軟かつ軽量な素材で構成されており、着衣の下に装着できる特徴から、リハビリ支援ではなく、高齢者が日常的に使用できるアシストスーツとして2015年度の実用化を目指す。

同社の柔軟センサ「スマートラバー(SR)センサ」の応用として開発した。静電容量を利用したセンサで、柔軟性と導電性を備える誘電ゴム層を、印刷製法により積層した2枚のゴム電極で挟んだサンドイッチ構造となっており、大面積化が容易で、かつ安価に生産することができる。

 床ずれ防止マットレスや体圧検知センサなどとして提案をしており、歩行アシストスーツでは歩行状態の検出に使用。大腿部の側面に配置し、軽量かつ柔軟なシステムに仕上げた。

 システムは、おもに腹部に配置したモータと腰部に搭載した制御回路とバッテリー、SRセンサ、アシストベルトから構成。モータによりアシストベルトを牽引することで(遊脚時の)下肢の振り出しをアシストする、

 これにより自然と長い距離を歩行できるよう促すことができる。  利用目的および歩行支援の方法は、ホンダが開発を進めている「リズム歩行アシスト」にかなり近いといえ、

 こちらでは、モータに組み込んだエンコーダにより股関節の角度および歩行周期(1歩の回転周期)を計測し、それをもとに制御CPUが指示したトルクを、モータが最適なタイミングで発生し、大腿フレームを通して大腿部の動きをアシストする。
 
 東海ゴムの歩行アシストでは、SRセンサがエンコーダの役割を果たす。ただし、リズム歩行アシスト装置では、立脚期は下肢の蹴り力をアシストして歩行の推進力も補助することができ、ここに両者の違いがある。
 ただ、歩行アシストスーツは軽量かつ柔軟な素材で構成されており、着衣の下に装着して使用することが可能。

 先行する歩行アシストスーツには、CYBERDYNE社のロボットスーツ「HAL」に代表される外骨格型(外側系)や、それとは反対の構造を持つ内側系(例えばアスカなどの「WPAL(ウーパル)」)が多く見られるが、いずれも硬いフレームで構成されるため身体への密着性に難点がある。
 
 日常的に装着して使用するのは難しいのに対し、歩行アシストスーツは身体への密着性に優れ、長期間にわたって使用できる点に優位性がある。   東海ゴムでは、こうした特徴を生かし、QOL(生活の質)の向上のためのシステムとして、2015年度の発売を目指す。

 なお、公開した歩行アシストスーツの開発は、科学技術振興機構(JST)の「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」の採択課題として進めている。
http://www.robonable.jp/news/sr_0923.png