昨年から続いている辻村渡米前最後のホールツアー
いよいよ6年半ぶり武道館公演で遂にファイナルを迎えるが、この直前に「Journey through the new door」をリリースし、前日にはONAKAMAを開催
更にはチケットが追加販売分も含めてソールドアウト
辻村を見送る最高のお膳立ては整った

東京都内にも雪をもたらした昨日の荒天が嘘のように晴れたとはいえ、定刻から少し遅れたのは物販やフォトスポットが混雑した影響だろうか
いきなり場内が暗転するとLINE CUBE SHIBUYAで見た際にもオープニングで流れた映像が
ざっくり言ってしまえば、画面に映された鍵が扉の施錠を解除して、扉を開ける…まではLINE CUBE SHIBUYAと同じ
けれどもこの日は田辺達4人が本番に向けて意気込む映像が流れ、気合を入れ終わるとそのまま「Break Down The Clock」も流れる粋な仕様
そのまま田辺達4人が登場し、灰色っぽい髪がやたら目立つ江口(Gt.)、江口が立ち上げたアパレルブランドの服が似合い過ぎている高村(Dr.)、珍しくタンクトップをしてない辻村(Ba.)、そして田辺(Vo. & Gt.)は元[Alexandros]のサトヤスに衣装をコーディネートしてもらったらしい
まさか田辺の口からサトヤスの名前が出るとは

LINE CUBEで見た際、「Z.E.R.O」をやる関係上田辺はハンドマイク
のっけから田辺がギターを背負っている時点でセトリが違うのはすぐに気づくが、慎重に慎重に田辺はギターを奏で歌詞を紡ぐ
「Opening」かと思いきやそうではない
でも聞いたことがある
その曲とは「アンコール」で、

「“これからもあなたと 歌いたい”」

と歌った瞬間に存在を思い出す
聞くのは2019年のロッキン以来
この日のライブはガイドラインが改定されたため、マスク着用の上で合唱することが許可されている
出なければやっていない
江口のギターは再び発声が出来るようになったステージと客席の喜びを代弁しているようなもの

「Z.E.R.O」のリリース以降、様々な音楽メディアでコロナ禍になってなければ辻村はライブ活動停止ではなく脱退になっていたこと、横アリ公演が辻村の卒業公演になる予定だったなどブルエンの裏側が次々と表に
またもバンドは空中分解寸前となっていたわけだが、2018年の12月頃もそうだった
田辺が江口達と意思疎通をあまり取らなくなり、マネージャーに注意されなければブルエンは崩壊していた
そんな悲劇を未然で食い止めたことで「SICK(S)」が生まれ、バンドを続けられる喜びを歌ったのが「アンコール」
それが今、また合唱できる喜びを代弁できる歌に変化した
あまりに綺麗すぎる表現かもしれないけど、2度目の再会劇
そう言っても差し支えはないだろう

そのまま間髪入れずに突入した「Survivor」では早くも特効が炸裂
あまりの音のデカさに思わず「おお!?」と声を上げてしまったが、武道館ワンマンは初めてではないこと、前日に続けて武道館に立っていることもあってか重低音が鳴る辻村は武道館でも健在
思えば最初の武道館、諸事情で耳栓を装着して参加せざるを得なくなってしまったけれども、耳栓をした状態でも辻村が音作りに少し苦戦しているのが分かった
でも前回から今回の武道館までにブルエンは武道館よりも遥かにキャパの大きい幕張メッセや横浜アリーナでワンマンを行い、フェスでもメインステージに出演するのが今では当たり前
そうした経験が辻村はもちろん、ブルエン全体を進化させた
「MCがエモいバンド」とメディアに付けられたパブリックイメージを脱却するべく、

「負けてたまるか」

と6年間もがき続けた結果、前回の武道館と比較すると貫禄が身に付いた
安定感抜群の高村のドラムも含めて

並びにこの6年間はバンドマンとしてはあまりにメンタルが弱すぎる田辺が成長した6年でもあり、「VS」のリリースを記念して行われた東名阪リクエストツアーの際、ライブが上手く行かなかった場合は責任を客席に押し付けようとしたことさえある
それくらい田辺はメンタルが弱く、2018年頃にようやく落ち着き始めたが

「君に全てをあげるから」
「もう絶対逃げたりはしないから
なりたい自分(ボク)で挑みたいだけ
しょうもない綺麗事だとしても
君が笑ってくれりゃいいんだ」

と約束を交わす「ポラリス」は田辺が成長した証そのもの

「何もかもを失くしても
きっと 君を忘れない」

の場面でミラーボールが輝く演出も当然ながら行われたが、自分はここでまた涙が自然に出てきた
「ポラリス」をやられる度にこうなりやすい
「ポラリス」にあまりに弱すぎるのではないだろうか

6年ぶりの武道館がソールドアウトになったこと、6年があまりに長い年月か田辺が説明するのを辻村と江口がツッコミを入れ、

田辺「[ホールツアーの集大成にします」と思ったけど、言うの辞めた。最高のライブにします」

と告げた後は、LINE CUBEで見た時同様、左右に配置されている縦長のスクリーンを活用して江口が空が澄み渡るような気持ちのいいギターを奏でる「DAY×DAY」が続くも、この日は発声の許可が降りているので長らく言えなかった、

「321、GO!!」

も久々に叫ぶことが出来る

ライブが蘇りつつあった2021年、最もワンマンを見たのはブルエンだったが、田辺はライブをやるたびに細かく諸注意を説明していた
同時期にライブをやりまくっていたUNISON SQUARE GARDENやOfficial髭男dismもルールが他のアーティストと比較すると厳しかったが、ブルエンは更にその上
「過剰すぎでは?」なんて思った方もいただろう
でもブルエンのファンは田辺の想いにしっかりルールを遵守して守った
そうした厳しいルールを遵守しながらここまで来た
なのでこうした些細な発声でさえ嬉しいのだ

江口は隙あらば上手の端まで移動してギターを鳴らすので、自分が居た2階東の座席からはモニターに姿は映れど、視界には全く映らない状態
なので「ロストジンクス」でライトハンド奏法を決めたあと、ほとんど中央に戻らず辻村のスラップベースや高村の四つ打ちビートの方が頭に残りやすくなるが、照明もモニターも「爆音にやられたのか?」と感じるほど真っ赤に染め上げられた「HEART」が巻き起こすのは爆音の嵐
ハードロックのように江口が弾きまくって、辻村もバッキバキのベースを奏でれば当然雰囲気も変化する

そうして変化した雰囲気に乗じて田辺がハンドマイクとなり、「アンバランス」のようにのっけからキメを連発するのは数日前にリリースされたばかりの「Journey〜」に収録された新曲「vendetta」
一見、ブルエンが得意とするようなラップロック
しかし辻村がインタビューで言及していたように、ベースにカポを装着して演奏するのはあまりに斬新
というかベースにカポを付けて演奏するケースを辻村を通して、初めて知った方は多そうだ

この「vendetta」の最中には、Red Hot Chilli Peppersのようにスラップベースに合わせてラップを載せる部分(これを田辺はラップバトルと称していた)があるが、この部分の難易度が高く、リハで何度も演奏したことを田辺が明かすとそのまま前回の武道館に参加した方、今回初めて武道館に参加した方がどれくらいいるのかをリサーチ
その結果前回参加者と初参加者が半々に別れる意外な結果となり、1∶1と絶妙な比率になっていることが判明したが、6年も経てばバンドにも変化があり、

江口→アパレルブランドを立ち上げる
高村→田辺によって勝手にゲーマー(笑)
辻村→脱毛
田辺→ようやく免許取得

と江口以外はほぼネタ(笑)
田辺に至っては江口から、

「機材車時代に取ってほしかった!!」
「こいつ1度卒業逃しているよ!!」

と嘆きや暴露のダブルパンチを浴びせられるが、挙句の果てには田辺が先日取得した自動車の運転免許がモニターに公開され、しかもコンタクトレンズを着用して取ったために画像アプリで伊達メガネをつけ足すシュールな免許に(田辺のメガネは度が入ってなく、普段はコンタクトレンズ。実際、昔のPVは眼鏡無しで撮影している)
その免許がずっと公開されるのは公開処刑同然で、田辺の指示でようやくモニターから消えたが、同時にここで遂に辻村の渡米にも言及
LINE CUBEで言及しなかったものの、渡米前最後のワンマンとなると流石に言及せざるを得ないが、それでもネガティブな雰囲気は全く無い
ライブにしばらく参加しなくなるだけで、制作には関わり続ける
なにせ「Journey〜」の収録曲はほとんどがリモートでレコーディングされたもの
つまり音源が変化することは全く無いのだ
それどころか、辻村は来月の東京マラソンにランナーとして参加したり、渡米後もすぐに制作が行われたりとライブ以外は全く変わり無い
今後のシーンのお手本になるかもしれないことをブルエンはやろうとしているのだ

だからだろうか、

「辻村の送迎会ではありません。主役はあなたです。」

と送迎会ではないことを明言し、

田辺「最高を超える旅に行くぞ!!」

と夏のロッキンで演奏されたのが意外だった「コンパス」で最高を超える旅、言い換えるならば「感動」よりも「興奮」が目立つ旅へ
感動的なエンディングよりも幸せなエンディングを見るための

「武道館」という言葉も用いられた「ルーキールーキー」で辻村がスラップベースを連発し、時には下手の端で倒れ込んでベースラインをなぞるプレイヤーズハイな状態も見せ、

「俺たちとあなたの物語は絶対終わらせない!!」

と宣言した「NEVER ENDING STORY」で声を出して掛け合ったのは、「ステージ配置間違えただろ」と思うくらい、GALAXY STAGEにパンパンの人がはいったCDJ19/20以来
発声できない間は江口や高村も代弁したが、やっぱり1×○○の力は凄いと思う
盟友SUPER BEAVERの渋谷龍太が、「4VS1×○○」なんて言葉をよく使うけど、コロナ禍前の合唱を流れ作業みたいに見ていた部分もある
どうも定型化してしまって、「無理に発声しなくとも…」と思うときがブルエンのみならず、他のアーティストでもあったが、コロナ禍で発声が封じられたことでそう思ったことは当分無いだろう
やっぱり発声は必要だから

LINE CUBEで見た時と同じように、このツアーでは1度田辺達が裏に引っ込む場面がある
それは映像演出を流すための措置であるが、LINE CUBEと異なるのはこの日の映像はブルエンが上京してからよくライブをしていた渋谷や辻村を除く3人の地元、熊本を中心としていること
簡潔に言えばこれまでブルエンが歩んだ歴史
そこにはこれまでのブルエンのハイライトが積もり、自分が初めてワンマンに参加した2016年のZepp Tokyo、日本武道館もあれば2017年の幕張メッセ、2018年の「VECTOR」レコ発ツアー、そして2021年の横アリ2daysの写真もあった
この演出、田辺達も袖から見ていたようだが、こうした演出を見たらグッとなるのも普通だろう
これまでの活動を肯定してくれているようなものだから

その映像のラストは電車がある駅のホームで停車するところで終わり、田辺のこれまでを振り返る「City」へとリンク
田辺のメンタルの弱さは他のバンドマンの比では無かった
何度も何度も逃げ出そうとしていた
何ならメジャーデビュー前に別の仕事に就職しようとしたこともある
そうしてまで田辺は居場所が欲しかった
自分を肯定してくれる居場所が
「THE END」のリリースから5年
ブルエンは今ではマイノリティが逃げ込むれっきとした居場所になった

「俺はあなたにとっての「街」になってみせる」

と宣言した通りに

するとステージには巨大な台が2つ運び込まれ、そこにいたのは2組に別れたストリングス隊
ストリングスが登場するのは、武道館ワンマンではよく見る光景
去年この時期見たマカロニえんぴつもそうだったし

だが何をやるかは絞りにくい
「ユメミグサ」も似合うし、最初の武道館でストリングスと共にやった「はじまり」といった選択肢もある
参加者の多くが様々な予想をしただろう

その答えは「Z.E.R.O」
確かに聖歌のような雰囲気は装っている
けれどもストリングスがバックにつく姿は想像しなかったし、このサウンドスケープはインダストリアル・メタルを生で体感しているようだった
こんなにもこの曲が変貌するとは
日本のラウドロックが体現しにくいラウドをブルエンが体現する形に

更に「虹」もストリングスと共に
賛否が別れた「VECTOR」の中で今も繰り返しやるのは反戦歌だからだろうけど、ストリングスが加わることでより世界観は壮大になった
加えて「虹」が演奏される際、ほぼ必ず用いられる映像は決して戦争を肯定してはならないことを直喩している
この翌日、すなわちレポを執筆している最中にとんでもない情報を目にしてしまった
この曲に込められた願いが無にならないよう、戦争は絶対に起こしてはならない

このストリングス隊はユーミンのライブにも参加するとんでもないストリングス隊であることが田辺の口から明かされ、

「こんな若造なんのかのために…」

と田辺は謙遜しまくり
だがこの辺りで田辺のイヤモニが不具合を起こしていたのか、辻村達にトークを任せることに
横アリのことがあって、「まさかまた誰か乱入しないよな…?」と警戒したが今回は本当にトラブルだった模様

その上で辻村を中心に今回の辻村渡米について話すが、今回の渡米の最初の契機は多くの音楽メディアに登場したように前回の武道館前に渡米したこと
ストリートミュージシャンとセッションしたことが始まりで、そこからどんどん膨らんで今回の結果になったらしい
とはいえ渡米したらWi-Fiに接続したり、いざという時の避難場所を確保したり、制作ミーティングがあったり、海外に行っても辻村は多忙
しかし海外の情報はブルエンのメンバーでは辻村が1番詳しいらしい
そんな辻村が現地で得た知識はブルエンにきっと還元される
もしかしたら世界基準のサウンドが国内のバンドでいち早くブルエンに還元されるかもしれない

そうしたいい話を辻村達が行っている最中、イヤモニトラブルが解消して帰ってきた田辺は次の曲にどう繋ぐか、かなり悩んでいたが、

「インタビューする度に「今の俺たち、1番かっこいいです」みたいに話すじゃん?俺、毎回そう言わなければならないと思ってたのよ。無理にそういう必要はない。でも今の俺たちは1番カッコいい!!」

と今の自分達がもっとも輝いていることを自信を持って宣言し、ガイドラインの関係上、発声を煽りにくいため田辺が弾き語りで見本を示して合唱を起こしたのは「もっと光を」
コロナ禍以降は心で発声させたり、田辺が自らラスサビを変わりに歌ったこともある
その光景は、埋まりそうで埋められないジグゾーパズルを見ているようだったが、遂にこの日、

「もっと光を もっと光を もっと光を 君に届けたくなったよ」

の合唱が真っ白のスクリーンと共に帰ってきた
しかも意外なくらい、自分も声が出ていた
合唱できるまでに時間は要したけど、思い出は消えてない
みんなが聞きたかった合唱は、しっかり生き延びていた

社会に毒を吐いた歌詞の直後、辻村のスラップベースが江口の畳み掛けるようなギターソロの直後に高村が咆哮する「#YOLO」、ハンドマイクになった田辺の「さあさあ武道館」に合わせるように、

「やっちゃって!!」

と叫び、魂と魂のぶつかり合いとなる「VS」とキラーチューンが連発される後半
これにダイバーも飛んでいたらなお最高だったけど、その景色もいつかは見れる
不可能と思われた発声がこうして戻ってきたのだから

「なんで俺達が説明しないといけないの?そっち(政府)が説明してよ」

と直後に不満を述べだしたのは政府への苛立ちだろう
田辺は「Journey〜」のインタビューの際、政治や戦争について思うことは歌詞にする可能性を示唆していた
田辺のルーツは細美武士からの影響が大きい
なので将来的に政治に言及してもおかしくないし、渡米した辻村から日本がどう見られるか知る機会も多くなるだろう
政府への対応はもはや対応できているレベル以前の問題であるが、

「だったらこの曖昧だらけの世界で踊ってやるよ!!」

と怒りをぶつけるように田辺は「バッドパラドックス」で会場を揺らす
思えばこれがこの日、武道館が最も踊った瞬間だった
中野サンプラザワンマンのアンコールで突然、田辺が

「今までのブルエンになかった曲」

とカッティングを見せた通り、ブルエンにほとんどなかったR&Bに沿ったダンスナンバーはブルエンを再び浮上させた
横アリで聞いたときもそうだったが、「バッドパラドックス」はアリーナ規模の会場で演奏されるのがとても似合う

「6年経過しても俺たちは完璧じゃない。もしかしたら俺達が1番変化してないのかもしれない。やりたいことやって、嫌われるのには慣れてきた。でも俺たちはあなたには嫌われたくない」

と6年を振り返りながら、嫌われることになれたとはいえ、あなたには嫌われたくない思いを正直に口にする田辺
あなたの支えがあって、ブルエンはここまで来ている
あなたに嫌われるのはブルエンにとって、あまりに辛すぎるから

「俺たち1人1人は悩みを抱えながらやっている。けどそうして完璧じゃないから、力を貸してくれるのかもしれない。だから完璧じゃなくていいよ。」

と完璧である必要はないことを説き、「vendetta」と同じく「Journey〜」に収録された「DOOR」は映画のエンディングを見ているかのような感じ
音楽メディアのインタビューを読んで「ELLEGARDENに似てるな…」と思ったけど、ここで一区切りだからあえてエルレに寄せたのだろう

「完璧でなくてもいい」という田辺のMCは、

「太陽に塞がって 雨に乾きを知った
出来損ないのメロディ
自由に歌えば良いんだ」

に通じるものがあり、

「光に逆らって 闇に強さを知った
足りないものは次の扉の前にあるから
扉は開けておくから」

というのは、いつでも居場所はあるということ
あなたが帰ってこれる場所がここに

そして最後の「青」でこの日2度目の特効炸裂
自分は「青」→「DOOR」の流れはライブでも再現すると思った
でも実際は「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」で「僕たちの季節」→「バクチ・ダンサー」の順番で起用されたように、「DOOR」も「青」の関係もこの順番だった
しんみりするのではなく、最後は明るく

「史上最低だった日々を越えて
最大だった危機を越えて
僕たちは「生きる」を重ねる
最愛なんだ現状(じんせい)は
だってちゃんと戦ったその先で
あなたと出会えたから」

とコロナ禍という未曾有の危機に直面しながらもなんとか生き延びて再会できたことを祝福し、

「離れたって
はぐれないように
ずっとここで待ってる
だから
青に染まれ
青を宿せ
あなたらしく
青に挑め」

と送り出すのは最高のフィナーレだった

発声可能なライブである以上、「もっと光を」の合唱が響く中でアンコールを呼び込めるのも久々
辻村渡米前最後のワンマンで合唱できて良かったと思うが、ワンマン恒例物販隊長高村による物販紹介はグッズをただただステージに並べ、ラバーバンドを紹介するためだけにシャトルランを行う「気合入れるのそこ!?」や力の入れ具合
ステージ袖から見ていた江口達は笑いまくって、グッズを散らかしたまま変える高村に田辺は

「なんで武道館で清掃係しないと行けないの!!」

とツッコミを入れていたが、帰ってきた高村は喉を潰した模様
力を入れる箇所が間違えすぎている(笑)

会場の関係上、この後は慌ただしくなってしまうこともあって記念撮影はスタッフ総出で行われ、ブルエンのマスコットぶるべあが目立ちすぎることに田辺がツッコミを入れまくるカオスな状況(笑)

江口「階段降りるの大変だから(笑)」

とフォローするも、田辺は

「1人、めっちゃ汗かいているだろうな(笑)」

と中の人に容赦しなかった(笑)

そうして混沌としてきた武道館だが、

「折角だからもう1曲」

とストリングス隊(田辺によれば楽屋が賑やかだったらしい)を招集し、撮影許可を出した上で「それでも、君は走り続ける」をセッション
まさかこれが武道館で聞けるとは
「FREEDOM」のカップリングだったので、初めて聞く方も居たかもしれないが、カップリング曲にストリングスが付くなんてとんでもない大出世である

その上で前回の武道館は「THE END」のリリースや幕張メッセを含む過去最大規模の全国ツアーの開催を発表していたが、今回はなし
なんでも今年のブルエンは発表が多すぎて、ここで発表したら収まりきらなくなるほどとのこと
しかも翌日からブルエンは早くも制作開始
けれども田辺はレコーディングに参加せず、ドライブを堪能しようとしていたので、

江口「鍵を取り上げろ!!運転させるな!!」

と抗議したが、自分の車を所持していない田辺に効果は全く無し
ちなみに今では江口や高村もDTM出来るようになったようだが、田辺は出来てなく未だに2015年のMAC PCで止まっている模様

そしてあなたの背中を高村のツービートで力強く押す「だいじょうぶ」から最後は、前回の武道館でも最後に演奏され、

「いつだって君のその手は 
いつでも世界を変えれるよ」

と力強く鼓舞する「HANDS」
田辺は演奏後、

「これからここに何度も立ちます。今回が2回目。またここで会いましょう。ありがとうございました、BLUE ENCOUNTでした!!」

と締めて、早々にステージを後に

エンドロールが流れると、最後にはボーナストラックとして「DOOR」のPVが
しかし運転席に座っていた田辺の姿が映ると場内は爆笑(笑)
高村も笑いの的にされる一方、江口には歓声が起こり、辻村には大歓声が起こっていた

田辺が中盤「送迎会にはしない」と話した通り、終始雰囲気はいつものように楽しいブルエンのライブだった
でも6年間、ブルエンら変化してない訳はない
田辺は昔よりずっと強くなった
MCにも頼らず、曲で勝負できるようになったし、MCの言葉数も減った
前回の武道館よりもブルエンは進化していた

次にブルエンをいつ見に行くかは分からない
サポートベースを迎えた新体制で見ることにはなるだろうけど、なんら心配はしてない
去年はサポートベースの件でも動き回っていたみたいだし、きっと上手くやってくれるはずだ

しばらく辻村のプレイは見れないけど、米国で学んだ知識をブルエンに還元して、ブルエンを進化させて欲しいとまた日本で辻村のプレイを見れる日を楽しみにしている
だから辻村は辻村らしく青に挑んで欲しい
そしてもっと光がブルエンに届くように

セトリ※はストリングス参加
アンコール
Survivor
ポラリス
DAY×DAY
ロストジンクス
HEART
vendetta
コンパス
ルーキールーキー
NEVER ENDING STORY
City
Z.E.R.O.※
虹※
もっと光を
#YOLO
VS
バッドパラドックス
DOOR/
(encore)
それでも、君は走り続ける※
だいじょうぶ。
HANDS





※前回見たブルエンのワンマンのレポ


※前回の武道館ワンマンのレポ