ミュージカル「暁のヨナ」 | 世界史オタク・水原杏樹のブログ

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世界の史跡めぐりの旅行記中心のブログです。…のはずですが、最近は観劇、展覧会などいろいろ。時々語学ネタも…?
現在の所海外旅行記は
2014年9月 フランス・ロワールの古城
2015年3月 旅順・大連
2015年8月 台北(宝塚観劇)
を書いています。

ミュージカル「暁のヨナ」はHシアターと言う所で上演されました。モノレールの大井競馬場駅です。競馬場の駐車場の跡地に作った劇場で、隣にショッピングセンターもあります。今年開場したばかりです。

「暁のヨナ」は今までも舞台化されたことがあったようですが、ミュージカル化は今回が初めてのようです。
アジアン・ファンタジーで、高華(こうか)国の王女ヨナは、母を子供の時に亡くしましたが、父親や王宮の人たちから愛されて幸せいっぱいに育ちました。16歳の誕生日を控えて皆がお祝いの用意をしています。ヨナにはスウォンといういとこと、護衛の将軍ハクという幼馴染がいました。ヨナはスウォンに思いを寄せていました。
しかし、ある夜、父王の部屋に行くと、スウォンが父を殺す現場を目撃しました。ヨナがそこにいることを知ったスウォンは逃げる彼女を追います。ハクに助けられて王宮を脱出しますが、追手が迫ってきます。
と、いきなりハラハラドキドキの展開です。

ハクに守られて逃げるうちに、守られるだけではイヤ!という思いが湧きあがってきます。そして強くなりたい、と思うようになります。
さらに、逃避行のうちに、国の中につらい苦しい生活をしている人たちがいることを知ります。
自分は王宮の中で何も知らずにいたことに気が付きます。

そんな風に、ヨナがどんどん成長していく姿が描かれているのが印象的でした。
ヨナとハクはダブルキャストで、私が見たのはヨナが明音亜弥、ハクが神永圭佑でした。
明音亜弥は、成長していくヨナをよく通る力のこもった声で表現していました。

ヨナとハクは神官イクに出会い、ヨナに伝説の四龍の戦士を探すように言われます。
そうして逃亡から、四龍を探す旅に。

ウタコさん(剣幸)は1幕は出てきませんでした。
2幕になって、ヨナたちが阿波の国に行って四龍の一人、緑龍のジェハと出会い、そこに一緒にいたのがギガン船長でした。2幕ではすぐに出てきて歌も歌います。阿波ではクムジが自分の思い通りに人々を支配しようとしていました。ギガンはそれに対抗して、仲間を集めていました。

ウタコさん、確かに「かっこいいおばあさん」でした。部下たちに命令するリーダーシップもキリっとして、飛び道具をビシビシ飛ばして敵を倒す。もちろん歌声は素晴らしい。修羅場を潜り抜けてきたであろうすごみもありました。

ウタコさんはずっとおかあさん役が続いていて、出番が少なかったり、歌もあまりなかったり、ということもありました。しかし今回みたいな役に巡り合えて私はとーーーってもうれしい。何もかもウタコさんのためにあるような設定です。宝塚のトップ時代は頼れるリーダーと言った感じで組子を率いていたので、それを髣髴させます。

そうしてヨナとハクは、クムジが非道なことを次々と行うのを見て、ギガンと共に戦うことになります。

さて、この舞台にはほかにももとジェンヌが出演しています。その中で面白い役をしているのがユンの飛龍つかさ。
神官イクに仕える「美少年」で、神官の命令でヨナとハクと共に四龍を探す旅に同行します。自称「美少年」ですが、本当に美少年だわ…。宝塚時代には回ってこないような役です。衣装もパステルカラーだし。しかも女装シーンまであります。登場するなりガンガン歌うし、よくキャスティングしてくれました~。

あとは晴音アキと茉玲さや那がアンサンブルの中にいました。

そうして、ヨナは、クムジがさらってきて売り飛ばそうとする女性たちを助けようとして、女たちが閉じ込められている船に潜入します。ヨナ一人では危ない、でも誰が一緒に行くのか…となって、ユンが女装することに。
最後は大乱闘で、クムジがやっつけられてめでたし、めでたし。
でもよく考えたら、ヨナの旅はこれで終わるわけはないんですけどね。原作はもっとずーっと長いので、今回はここまで。

出演者みな熱演で、ナンバーもたくさんあって、見ごたえのある舞台でした。

それで、舞台の残像がずーっと頭の中を回っています。もう一回見たいなあ…え?ブルーレイが出る?予約受付中?
高いので予約するか悩んでいます。ダブルキャスト2公演入ってるからしょうがないんですけど。