発気揚揚 | 上田 真一郎 犬のためのヒーリングデバイス CS60

上田 真一郎 犬のためのヒーリングデバイス CS60

   大切なことは全部犬が教えてくれた
ペットと飼い主さんを「言葉」でつなぐコミュニケーションを。

 

 

瀬里さんの寝息を確かめながらの浅い眠りな

ので、朝の四時半にはいつも目が覚めている

。老犬介護のせいだと言わんばかりだけど、

朝が早いのは歳のせいかも。

 

もう直ぐ80を迎える犬友のご婦人が

 

「今朝も寝坊しちゃって、起きたら10時

 だったのよ」

 

と聞くとただただ羨ましい、熟睡できない

アラカンなのだ。あと二週もすれば還暦を

迎えるんだけどね。

 

そんななので、先日の日曜の朝もいつもの

様に5時からの「こころの時代」でも観よ

うとテレビを点けると、お正月用の編成で

違う番組が流れていた。

 

どうやら大相撲の薀蓄を丁寧に分かりやす

く掘り下げた番組の様だった。

 

進行役の草刈正雄が、春場所のポスターを

広げて部屋をウロウロとしているので、理

由を尋ねてみると、

 

「春場所のポスターを貼る場所がない」

 

なんてオヤジギャグも嫌いではない。

 

その中で、立行司木村庄之助の軍配団扇に

まつわるエピソードで語られた心に染みる

言葉があった。

 

ゆずり団扇とも呼ばれる、行司さんが勝敗

を裁く際に振られる団扇に記された言葉。

 

 

知進知退  進むを知り 退くを知る

随時出処  時に従い  出処する

冬則龍潜  冬は則ち  龍 潜み

夏則鳳擧  夏は則ち  鳳 飛び立つ

 

刺し違えれば、脇に差した短刀で自刃する

くらいの覚悟で土俵に上がり、相撲道に向

き合う覚悟がわかる言葉。

 

精進を重ねて力を蓄える時期があってこそ

叶うものもあるという風にも理解できた。

 

早起きは三文の徳とはよく言ったものだ。

まだ明けきらぬ早朝にこんなに面白い番組

と出会えるとは。

 

おまけに、その後の番組も、作家の角野栄

子さんの日常と言葉を追った素敵な番組が

続いて、すっかり寝ぼけた頭も目を覚ます

ことが出来た。

 

   

   ベル インスタはじめました ベル

   わんわん ワンコがいっぱいです わんわん