晩秋 A DAY | 上田 真一郎 犬のためのヒーリングデバイス CS60

上田 真一郎 犬のためのヒーリングデバイス CS60

   大切なことは全部犬が教えてくれた
ペットと飼い主さんを「言葉」でつなぐコミュニケーションを。

 

 

もう秋も終わりだなと感じさせる曇天。

 

もう、晩秋です。

 

こんな曇天な朝、朝刊で紹介されていた東山

魁夷さんの言葉を思い出しながらあさんぽし

ました。

 

とはいえ紅葉が美しい道程ではないですが。

 

東山魁夷さんは、秋晴れに映える紅葉の美し

さを述べた後にこう綴ったそうです。

 

しかし、ある時の旅で私は少し薄曇りの空の

下に、紅葉の山の一つ一つの樹相が、落ち着

いた赤さで、静かに息づいている情景に心を

打たれた。

 

樹相とは、樹々の姿を指した言葉です。

 

この言葉は写真の世界でも相通ずる感覚です

。特に花などは曇天の方が色飛びもなく綺麗

な色彩を切り取ることができます。

 

前出の東山魁夷さんの言葉は、法師温泉の旅

館の裏山を見上げた時の言葉だそうです。

 

そして描き上げた「秋翳(しゅうえい)」。

 

※画像はお借りしてます

 

この風景を見た瞬間の、息を呑んだ息遣いが

冷たい法師の朝の空気に触れて琴を爪弾いた

ような音が沁みた、そんな空気感を感じさせ

る色遣いです。

 

同じ様に、と言っても東山魁夷さんの絵画は

いずれも圧倒的なのですが、一度実際に見て

みたいのが唐招提寺御影堂障壁画です。

 

唐招提寺を開いた鑑真和上がその目で見たか

ったであろう日本の風景を描いたと言われる

風景画なのですが、山雲と銘された作品も素

敵な色彩です。

 

※画像はお借りしてます

 

鑑真和上は唐の僧なのですが、日本に正しい

仏教を広める為に日本に渡航したのですが、

失敗を繰り返し、五度目の航海でようやく日

本に辿り着いたのですが、その艱難で失明し

たので、日本の風景は空気でしか感じられな

かったのでしょう。

 

耳を澄まして情景を視ることをイメージして

描かれた風景画の前で一度でいいから一日独

りで座っていられたらどんなにか幸せだろう

と思ってしまいます。

 

この曲が浮かんだので。

 

  

   ベル インスタはじめました ベル

   わんわん ワンコがいっぱいです わんわん