お母さんのための、「素敵女子」育て研究所

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 五嶋みどりさんも五嶋龍さんも大好きなので、お母様の五嶋節さんの『天才の育て方』 五嶋節(講談社現代新書)を読んでみました。ヴァイオリニストのお母さんは、どんな子育てをしてきたのかしら。

一番心に残ったのは、アメリカに住んでしばらくした頃に犬(どうということもない普通の犬、だそうです)を飼うようになっところ、 みどりさんがその犬をすごく可愛がる、というお話。

『その様子を見て私は心が痛くなりました。やっぱりこの子は寂しいんだな。 お父さんも取りあげてしまったし、おじいちゃんともおばあちゃんとも離してしまった。その寂しさを犬への愛情で紛らわしているのだなと思ったのです。あるときなんでこんな犬が可愛いのと思わず聞いてみた』

するとみどりさんは、
『 だって、この犬には、ママがいないんだから』

『それはごくごく自然な言葉でした。母親の私がどれほどその言葉に胸を打たれたかといったことなど、子ども心にはまったく想像できなかったでしょう。私はその言葉をすごく美しいと思いました』

節さんには、自分の寂しさを紛らわすためとしか想像できなかったのに、みどりさんが犬の身になって考え世話をしていたことを知り、「ママがいないんだから」というシンプルな気持ちに心打たれたのです。

うちの犬は娘が9歳の頃、ペットショップで買いました。
三姉妹の真ん中のワンコで、うちの犬以外はすでに買い手がついていましたが、
見に行ったときには、赤ちゃんの三びきがじゃれ合っていました。
さらに、お父さんとお母さんもショップの犬だったので、私たちは犬の両親まで見ることができたのです。

赤ちゃん犬は、数日間、毎晩夜になると寂しくて鳴きました。
最初はクーンクーンと鳴き始めるのですが、寂しくてたまらないというように、悲しげに遠吠えになってくる。
ショップの方から「飼い主はここで可哀そうになって一緒に寝たりしてはいけない」と指導を受けていたので、そのようにしましたが、寂しいのだろうなと、とても辛かった。

「パパとママとお姉さんと妹と別れて、一人ぽっちでうちに来てくれてありがとう」という思いが私と娘にはあるのです。娘は、一人ぽっちで違う家族のもとにいる犬の気持ちをいつも思って「だからいっぱい可愛がってあげなくちゃ」と言っていましたっけ。みどりさんの言葉と節さんの思いに胸を打たれ、そんなことを思い出しました。

他にも2つほど、心にとまったエピソードがありましたので、またのちほど。

写真は鎌倉山のケーキ屋さん「ル・ミリュウ鎌倉山」
テラスでおケーキとお茶がいただけます。
東山魁夷の絵のような景色が素敵!

広尾の聖心女子大の近くにあった「ル・プレシューズ」が移転したお店でした!!
「ル・プレシューズ」ファンだった方はぜひ。




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 横浜美術館のミュージアムショップの入口に「ガラガラ」があるのをご存知ですか?ちょっとリッチな300円の「ガラガラ」のタイトルは、なんと「石膏デッサン入門」。ガラガラなのに入門???つい300円入れてしまいました。

パカッと開けてみると中身は「アリアス」。手乗りアリアスは、なんだか可愛らしくて嬉しい!

説明書によると『正式名称アリアドネ。モデル クレタ島の王女アリアドネ。或いは酒の神バッカス(デュオニソスの妻)。製作地ローマ時代摸刻。時代ギリシア、クラッシック期 B.C.4C 所蔵カピトリーノ美術館 イタリア』

そしてさらに説明が。
『別名はアリアドネ。ギリシャ神話の登場人物でクレタ島の王ミノスの娘です。神話の中で彼女は怪物退治でクレタ島を訪れたアテナイノ王子テセウスに恋をする人物として描かれています。原型は端正で優美な容姿の大理石像です。それはギリシャ彫刻の結実の美として評価されています。胸部の豊かな広がりと前に傾いたゆったりとした頭部の関係そして空間を意識したデリケートな髪の表情まで観察しましょう』

この説明が石膏デッサン入門、というわけなんですね。アリアスの説明や観察の仕方を習う?と上手に描けそうな気がしてきます。

大理石風仕上げバージョンとブロンズ風仕上げバージョンがあって、残念ながら私のはブロンズ風。

ラポルト、メヂチ、マルス、ヘルメス、モリエール、ブルータス、ジョルジュ、セントジョセフ、そしてシークレットもあるそうですよ。


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 Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展に行って来ました。

ルーベンスの作品を見ると壮大な幸福感に包まれます。躍動感あふれるダイナミックな構図、ふくよかで輝く裸、ゴージャス感のある色調などが、そう感じさせる理由でしょうか。

写真はペーテル・ハウス・ルーベンス工房によるルーベンスの自画像です。ルーベンスは語学や古典文学に深い造形を持った教養人であり、外交官として和平実現のために奔走する情熱的な人でもあったのですね。

「聖母子と聖エリサベツ、幼い洗礼者ヨハネ」ペーテル・パウル・ルーベンス(工房)が好きで、ポストカードを買いました。薔薇色で明るい光をまとった幼子の肌の質感、エリサベツの表情など、ひとつひとつが素晴らしく、絵の中央から広がってくる強い力に惹きつけられる作品です。

磔刑から3日後に復活したキリストを描いた作品「復活のキリスト」は、初めて見る、ふくよかなキリストでした。天使が月桂樹の冠をかぶせようとしています。月桂樹は永遠の命を表すものなので、復活のお祝いに来たのでしょう。

ルーベンスが作品をたくさん残せたのはルーベンス工房の機能によるものです。画家たち(工房にいた特に優れた画家がヴァン・ダイク)はルーベンスの監修のもとにルーベンス風に描くことを求められました。そして最後にルーベンスが手を入れることで高い完成度を保っていたのです。質を落とさずオーダーに応ずるべく量産?する・・・。多くの才能を持つルーベンスは事業家としても高い手腕を持っていたのではないかしら。

工房外の専門画家たちとの共同制作の作品も面白かったです。

アントワープの工房で活動を活発化させたルーベンスは、1610年代には動物・静物画家のフランス・スネイデルや、風景画家のヤン・ウィルデンスとの共同制作を始めました。それぞれがルーベンス作品の中の動物や静物、風景の描写を担当しました。もちろん人物担当はルーベンスです。こうした共同制作は16世紀初頭には確立されていた手法のようですが、見る側としてはとても嬉しいものですね。一流のソリストで構成されたオーケストラのコンサートを聞いているような充実のお得感!

ぜひルーベンス作品に会いにいらしてみてくださいね。