前回の、ハイレバは勝てないという記事の続きです。
1-4. 最低限必要証拠金維持率は?
適正レバレッジは、金融商品ごとに違います。
すべての金融商品について考察したらきりがないので、ドル円を例に考察してみます。
最低限必要な証拠金維持率は、過去の最悪の値動きを想定して決めるのが通常です。
実例で考えるために、前回のドル円のチャートを貼りつけます。
フラッシュクラッシュで、一瞬で約5円50銭程度動いています。
つぎに、証拠金のシュミレート画面を貼りつけます。
証拠金維持率200%としたときの、ロスカットラインをみてみると、約8円の余裕があることがわかります。
だから、フラッシュクラッシュが起きても、耐えられるということになります。
ただし、含み損がない状態でフラッシュクラッシュが起きた場合という前提なので、これが適正レバレッジかどうかは別のはなしです。
このレバレッジだと、ドル円で2円分損していたら、損切りしておいた方が無難ということになります。
わたしの経験上も、FXの主要通貨は、どんなに攻めても証拠金維持率200%を切るレバレッジは、一撃で大損する危険が伴うということです。
1-5.適正レバレッジの考え方
もちろん、適正レバレッジの決め方は、1-4.で決めたやり方だけでは足りません。
適正レバレッジは、単純な話なので、かなりの人が軽視して適当に決めています。
しかし実は、トレードで勝ち続けるために、よくよく考えて決めるべき重要なことです。
なぜなら、適正レバレッジが間違っていると、本当に何回も口座が飛ばされるからです。
ここであまりにいろいろ検討すると、他の項目の考察ができないので深入りしませんが、ひとつだけ確かなことは、スランプでお金を減らしたとしても、同じ枚数だけ賭け続けられるだけのレバレッジにしておくべきということです。
なぜなら、今まで10枚建ててたのに、負け続けてお金を減らして5枚しか建てられなくなった状況になると、今までの2倍勝たないと元に戻らないからです。
そして、スランプでお金をどれだけ減らすかというのは、実際にトレードしてみないと算出できません。
もちろんスランプというのは、過去最大のスランプを基準にします。
過去最大のスランプを喰らっても、なお同じ枚数を賭けられるかということです。
ちなみに、この検証の段階では、なるべく少額資金でかつ丁寧に検証します。
少額資金だからと言って、適当にトレードしていたら検証はできません。
最低でも、30回はトレードして検証した方がいいでしょう。
以上がハイレバは勝てないという鉄則の話ですが、トレード専門書だけでなく、ネット界隈でも最も鉄板な鉄則です。
ハイレバについてのメインの話はこれで終わりですが、次回はハイレバについて若干の捕捉をしておきます。
ブログ村のバナーをクリックをして応援していただければ幸いです。