世羅の気功と日常ブログ -109ページ目

世羅の気功と日常ブログ

「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
テーマに、気ままに想いのままに
書き綴るブログです。

……なんとか、これで準備は整ったな)

 

そう考えながら、セイはキッチンの片づけを終わらせる。


軽く背伸びをしてから一息つくためにお茶を用意する。

 

(あとは冷えて固まるのを待つだけ)

 

そう考えながら、しばらくのんびりと過ごす。

 

時折ルカが興味深げに冷蔵庫を眺めている。

 

そんなルカの様子を見ながらふっと息を吐くと、操作端末が小さく反応した。

 

――〈今から行くね

 

――〈はい。お待ちしています

 

文字を打ち終えて画面を置くと、ルカが小さく鳴き声を上げた。


セイはその声に軽く頷きながら、静かにキッチンを見渡す。


すべての準備が整い、あとは来る人を迎えるだけ――


心の中が、ほんのり明るくなるのを感じた。

 

特別な動作はせず、慌てることもない。

 

メッセージを送信してからしばらくすると、インターホンが鳴った。

 

(第121話に続く)