小さな器に盛り付けられた野菜と、うさぎの形に飾り切りされたりんごを眺め、セツナは満足そうに笑い、こう言った。
「はい、完成!」
「うさぎさんだ!かわいいー!」
ルカは器を覗き込んで目を輝かせた。
「ルカもクリスマスだね」
「うん!」
ぴょん、と飛び跳ねるルカを見て、セツナが思わず笑う。
「こうやって、みんなで準備してる時間も含めてクリスマスって感じがするね」
セツナが笑いながら言った。
「はい。僕もそう思います」
「ルカもー!」
ぴょん、とルカが元気よく跳ねる。
「ふふっ、ルカも楽しいんだね」
「うん!」
そのやり取りだけで、部屋の空気がまた少しだけ温かくなった。
(第291話に続く)