さらに店内を回りながら、2人は言葉を交わす。
「ねえ、クリパと言えばごちそうだよね?オードブルとかお菓子とか飲み物とかも必要じゃない?」
「そうですね。ではお菓子や飲み物も購入しましょうか」
「でもクリスマスディナーも必要じゃない?オードブルとかも買ったりしようよ」
「オードブルですか?」
「うん」
「ですが、もうディナーの準備はしてありますので」
「え?」
セツナが目を丸くする。
「そうなの?」
思わず聞き返す。
セイは当たり前のことのように頷いた。
「はい。セツナさんが次に来られるのがイブだと分かっていましたので、事前に準備しておきました」
「そっか……」
セツナの表情がふっと和らぐ。
「ありがとね、セイ」
そう言って、少しだけ照れたように笑った。
「いえ。下ごしらえまでは終わっていますので、飾り付けが終わった頃から調理を始めれば十分間に合うかと」
セイはそう静かに答えた。
「そうなんだ。じゃあ仕上げは2人で一緒にやろうか!共同ポイントももらえるし、私も何かお手伝いがしたいしね」
そう言って、セツナは嬉しそうに頷く。
「はい。2人でやった方が効率もいいですし、早く終わります」
セイも頷いた。
「それじゃあ、あとはお菓子と飲み物を買って帰ろうか」
「はい」
「うん!」
ルカもそう言って、嬉しそうに声を上げた。
(第272話に続く)