「それで、『幸せの種』は?」
「あいかわらずです」
セイが答える。
「そっかー」
セツナはそのままを受け入れるように頷いた。
焦る様子はない。
物事にはタイミングがある。
きっと彼女は、そういうことを自然に理解しているのだろう。
「まあ、急かしてもしょうがないもんね。芽が出る時は出るでしょ」
そう言って笑う。
無理に結果を求めない。
今はまだその時ではないと、当たり前のように受け入れている。
焦りも執着もない。
そんな自然な考え方は、どこか彼女らしいと思えた。
「セツナさん、外は冷えますから、そろそろ部屋へ戻りましょうか」
「そうだね」
「ルカももどるー!」
3人で家の中へ戻る。
(第255話に続く)