セツナはクローゼットにコートをおさめたあと、ふと庭のほうへ視線を向けた。
「ところでプチトマトはどうなってる?」
「はい。だいぶ育ってきましたよ。ご覧になりますか?」
「うん。見る見る」
「では、こちらへ」
「ルカもいくー!」
3人で庭へ出る。
冬の空気は冷たい。
けれど日差しは穏やかだった。
プランターの前まで来ると、セツナがしゃがみ込む。
「わあ。大きくなってる〜」
「はい。順調です」
「葉っぱも増えてるね」
「そうですね」
セツナは楽しそうにプチトマトを眺める。
その表情を見ていると、不思議と自分まで嬉しくなった。
(第254話に続く)