朝。
いつも通りに目を覚まし、同じように日課をこなす。
だが今日は、やるべきことが明確だった。
準備。
食事を終えたあと、すぐに作業へ取りかかる。
まずは全体の工程を整理する。
時間配分。
手順。
優先順位。
頭の中で順番を組み立て終えると、セイは迷いなく冷蔵庫を開いた。
チキンの下処理。
下味の仕込み。
香辛料の香りがふわりと広がる。
火を通すのは明日で問題ない。
だが、下ごしらえは今日のうちに済ませておいた方が効率がいい。
手際よく処理していく。
無駄のない動き。
慣れた手順。
気づけば作業台の上には、明日のための準備が少しずつ形になっていた。
(第241話に続く)