朝食を終え、食器を片付け終わったあと、2人はリビングで一息ついていた。
窓から差し込む光はまだ柔らかく、午前中の静けさが家の中に残っている。
「そういえば、今日はマーケットに行くんだよね」
セツナが思い出したように言う。
「はい」
セイは頷き、端末を手に取った。
「今、詳細情報を確認しますね」
画面を操作しながら、開催情報に目を通す。
「期間限定で、クリスマス当日までやっているみたいです」
「そっか。じゃあ今日じゃなくても行けるけど……」
「はい。でも、クリスマス前の土曜日ですし、昼間なら大丈夫そうです」
人の多さを思い浮かべながらも、セイの声は落ち着いていた。
セツナはその様子を見て、小さく微笑む。
「じゃあ、そろそろ出かけよっか」
「はい」
2人は立ち上がり、コートを羽織り、出かける準備を整えた。
(第157話に続く)