■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第100話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
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部屋に戻ると、外の寒さが少しだけ壁の向こうに残っている気がした。


ルカが小さな体で丸まっているのを見て、胸の奥がふわりと温かくなる。

 

ルカ……今日、何も用意してなくて悪いんだけど、君、何か……食べる?」


セイは声をかける。

 

ルカは静かに見上げて、軽く頷いた。


「たべなくても平気だよ。でも……一緒にたべるのは、すき」


セイは微かに笑いながら「……そか」とつぶやく。

 

ふと、部屋の隅にあるふわふわの毛布に目をやる。


「寝る場所は……ここでいいのかな?」

 

ルカは小さくうなずく。


「ここでねる~。でも、セイくんと一緒も、すき」

 

セイはぎこちなく頷く。

 

まだ敬語が抜けきれず、少し間が空く。


……そっか。じゃあ、ここにしようか」

 

ルカは毛布の上で丸くなり、体の小さな温もりだけが伝わってくる。


……ああ、安心するな)

 

「そういえば……君、、いるのかな」


軽い気持ちで聞いたつもりが、言葉にすると少し心配になった。

 

ルカは目を輝かせ、にっこり笑う。


ルカのおうち?うれしいな」

 

セイはほんの少し息をついて微笑む。


……よかった。喜んでくれてる)


…そっか。それじゃ明日、一緒にルカの家を見てみようか?」


「うん、うれしい~

 

その後、用事を片付けて部屋に戻ると、ルカは毛布の上で小さく丸まって眠っていた。


体の小さなぬくもりが、静かにセイの胸の奥に残る。


ゆっくり目を閉じると、部屋の温かさと、互いの存在感が夜を優しく包み込んだ。


……今日は、これでいい)


言葉にするまでもなく、胸の奥がほっと満たされ、温もりが消えないまま静かに眠りに落ちていった。

 

(第101話に続く)