2人の間に流れる穏やかな空気を震わせるように、突如として操作端末が軽快な通知音を鳴らした。
空中に鮮やかなウィンドウが広がり、そこには待望の結果が表示される。
《共同作業ポイント獲得》
《獲得ポイント:120P》
「見て。思ったよりたまったね!」
セツナが画面を覗き込んで声を上げる。
「はい。作業量に応じた加算でしょう。もしかしたら、一緒に試食したのも加算対象かもしれませんね」
「あはは、ありそう!それなら、オプション込みでもこれで足りるね」
「はい。交換できます」
セツナが「交換」ボタンをタップする。
すると、目の前の光が収束し、白いうさぎがふわりと姿を現した。
「わ……実物だと、さらに可愛い」
「はい。とても……」
うさぎは鼻を鳴らし、セイに体を寄せる。
その小さな命の重みに、セイの胸が温かくなる。
(第97話に続く)